七人の敵

男、閾を跨げば七人の敵と数多なる素晴らしきものごとあり。 都会から山河海島まで、外出先でのよしなしごとを。

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小三治独演会  於 銀座ブロッサム / 平成二三年四月二七日

金明竹 / 三之助
宿屋の富 / 小三治

(仲入り)

小言念仏 / 小三治


「あたしたちはお客さんの反応で如何様にでも出来が変わるもんでしてね。」
「今日の小三治は良かったと思う時は、あたしじゃなくてお客さんの乗せ方が良かったってことですよ。」

十代目がそう云うと会場から笑い声や拍手があがった。
独特のとぼけた語り口のせいか、十代目の会では何が可笑しいのかと云うところで笑いがおきることがある。
十代目と同じ空間、同じ時間を共有するだけで楽しくて堪らないのかも知れない。
以前(恐らくは)ご本人の予期せぬところでの笑いと拍手で話の腰を折られて言葉に詰まったことがあった。
そして 「なんなんですかねぇ」 と、やや呆れ顔で小首をかしげたのだった。
あぁ、内心興醒めしているのかなと思った記憶がある。

出来不出来、上手下手は客の中にもあると云うメッセージ。 客は客で試されているのだろう。
十代目に見切られるのは悔しい。 だからと云ってそれに身構えて対峙することもないのだけれど。
楽しければ良いのだし、楽しみ方は人それぞれだ。

「宿屋の富」 のまくらは去年、亀有のホールで聴いた時と同じく馬喰町の由来から東京の古い地名の話へ。
十代目のご自宅、話の端緒を捉まえた感じでは我が家から徒歩20分圏内だろう。 確かご生家は柏木界隈だとか。
かつての淀橋の話などを聴いていると、親子ほど歳は離れているが自分なりに古い記憶から懐かしい風景が甦ってくる。
十代目の昔の東京についての思い出話は、まくらの中でも好きな話題のひとつだ。
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  1. 2011/04/28(木) 13:03:53|
  2. 演芸など
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