七人の敵

男、閾を跨げば七人の敵と数多なる素晴らしきものごとあり。 都会から山河海島まで、外出先での徒然を。

BP5-A 維持費 - running cost 2010~2011 -

前のブログで記録していたマイカーの年間ランニングコストを七敵でもつけることにした。

7月を明日に控え、2003年6月末に購入の我がワゴンは9年目に入る。
この一年で車にかかった費用は以下の通り。


¥ 79,125 ⇒ 一年で使ったガソリン代。
            544.83 L で6,059 ㎞走行。平均燃費は11.12㎞ /L 。
            因みに丸八年で使ったガソリンは 7,043.02 L。総合燃費は10.14㎞ /L。
           
¥ 39,500 ⇒ 法定諸費用。
            今年度は車検なし。自動車税のみ。

¥ 19,440 ⇒ 整備費用。
            オイル交換、夏冬タイヤ履き替えなど。洗車代も含む。
            定期点検整備費は前回車検時加入のサービスパックに入っているので項目上はタダ。
           
¥ 32,340 ⇒ 自動車任意保険。
             一昨年、法人名義にして一度は上がった保険料。
            事務所のトラックを放出したので車両入れ替えで再び安価になった。
          
¥ 15,570 ⇒ 装備購入費。
            バッテリー・ワイパーの交換、
            リモコンキーの電池もスペアキーまで使い切って初めて替えた。

¥  735 ⇒ 修理費。
            出庫時にうっかり車止めの杭を抜き忘れてバック、リアバンパーの塗装を剥がす。
            で、タッチペン購入。

以上、合計 186,710円也。(有料道路通行料金は直接経費ではないので含まず)


BP5-A


去年の秋口から今年の春先まで、休日返上のデスクワーク漬けで殆ど車に乗らなかった。
(12月~4月のスタッドレス走行距離は なんとたったの 435㎞! )
一昨年も同じ状況で、2年連続で走行距離が6,000㎞ちょっとに留まった。
不要な車の利用は避けた方が良いのだから、たくさん乗らなかったのもそれはそれで良き事であるが、
車の運転、特にロングツーリングは好きなので、外出が少なかったことは寂しくもある。

トータルでも走行距離は8年で65,000㎞と年平均で8,000㎞少々、仕事で使っている割には少ない方だろう。
近郊だが交通の便の悪いところへの用事が多いので、このような傾向になる。

この走行距離の上、屋内駐車場保管だからこれと云った不具合もなく、むしろ絶好調と云えよう。
強いていえば経年変化でそれなりに遮音性は衰えるようで、以前より車内の音は少し大きくなった気がする。
相変わらず細かい不満がない訳ではないが、それは根本的な設えや機能の話で劣化によるものではない。
丈夫で長持ちが最大の取り柄である富士重工業の車である。 故障知らずでガンガン走るのはデフォルトだ。

あとはドアパンチングによるエクボが数箇所・・・どういう訳か喰らってしまう。
銀色のワゴンは存在が地味で、隣に止まっていても目立たず気づかれにくいのだろうか?
外出先の駐車場では、なるべくファミリーカーの隣は避けて両側に余裕のあるところを選んで止めているのだが・・・

取り敢えずあと2年で10年。それまでは乗り続けるつもり。
あとはどうするか・・・恐らく2年後もこの車は絶好調だろうし。

いずれにしても、今のところ次の車も四駆のワゴンにしようと思っている。 ワゴンさいこー、四駆ブラボーッ!


 
  1. 2011/06/30(木) 11:58:11|
  2. 道具のたぐい
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落語睦会 ~ ソーダ水のゼントルマン 扇遊・鯉昇・喜多八 三人会  於 国立演芸場 / 平成二三年六月二八日

かぼちゃ屋 / 志ん吉
餃子問答 / 鯉昇

(仲入り)

不動坊火焔 / 扇遊
短命 / 喜多八


お隣の国立劇場小劇場では落語研究会の収録をやっていたらしい。
新宿では小三治が夜の部の主任だったらしい。
それでもよくぞ睦会に来てくれたと、心のこもっていない謝辞に会場が沸く。

鯉昇は 「蒟蒻問答」 ならぬ 「餃子問答」 である。
師の 「千早ふる」 は竜田川がモンゴル出身だし、案外自由にやる。
ガッチリと古典どおりにやりそうに見えて、そのとぼけた感じが面白おかしい。
9月の独演会のチラシが配られたので、さっそく申し込んだ。
席の希望も受けて貰えた。 申込みに余裕がありそうな会は、電話で頼んだ方が融通が利く。

仲入り後は二席続けてイイ女、色っぽい女が出てくる噺。
目立って直接は登場しないが話題の中心に女が居て、それで盛り上がる馬鹿な男どもが居る。
いつの時代も同じである。

お開きのあとは高円寺で一杯やって帰るつもりでいたのだが、
噺の流れで新橋の美人シェフに会いに行ってしまった。

ここにも馬鹿な男ひとり。
 
 
  1. 2011/06/29(水) 12:58:44|
  2. 演芸など
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『スーパー8』 -SUPER 8-  於 新宿バルト9 シアター08

映画のジャンルでSFはかなり好きな方だ。

だが傑作の誉高い 「E.T.」 を観たことがない。 これからも観ないだろう。
これと云って理由があるわけではないが、ようするに食わず嫌いな映画の一本なのだ。

「スーパー8」 は 「E.T.」 をはじめスピルバーグへのオマージュがふんだんに盛り込まれているらしい。
しかし自分には当然分からない。 自転車が空でも飛べば分かり易いがそんなシーンは当然なかったし。
自分にとってのスピルバーグ作品は 「ジョーズ」 に尽きるのである。

むしろ 「スーパー8」 を観て思い出されたのは 「スタンド・バイ・ミー」 であった。
その思いを同じくする人も多いと思う。

そしてもうひとつは大映の 「大怪獣ガメラ」 シリーズ。
大人が怪獣とか異星人とかに右往左往している中で、
子供たちが豊かな想像力と逞しい決断力で突き進んで行く姿は、
「ガメラ対大悪獣ギロン」 に登場するアキオやトム、或いは
「ガメラ対宇宙怪獣バイラス」 のマサオやジムがダブるのだった。
その点も含めてこの作品は全般にとてもノスタルジックな要素が多く、
観客の中でも4~50代のオジサン達の琴線に触れるツボが盛り沢山なのであった。


s8
(C)2011 PARAMOUNT PICTURES. ALL RIGHTS RESERVED.



閑話休題。
このところ異星人とそのメカデザインがマンネリ化して来ているように思う。
「スター・ウォーズ」 の頃はもっと観ていて楽しい、バリエーションに富んだ創造性があったのに。
CG・VFXの高度化によって何でもありになった筈なのに、提示されるものが画一的になって来ているのが興味深い。
やはり創作活動においては、制約が厳しいほどクォリティが上がるのが歴史の常であり、理なのかも知れない。
 
 
  1. 2011/06/28(火) 11:52:11|
  2. フォト・キネマ・アートとか
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扇遊・白酒 二人会 第一四回三田落語会 昼席 於 仏教伝道センタービル8階大ホール / 平成二三年六月二五日

芝居の喧嘩 / 朝呂久
千両みかん / 白酒
木乃伊とり / 扇遊

(仲入り)

ちりとてちん / 扇遊
佐々木政談 / 白酒


白酒一席目で 「千両みかん」 を初めて聴く。
聴いてみたかった噺が聴けるのは嬉しいものだ。

白酒のお侍が好きである。 腹から出る響く声が良く似合っている。
子供がまた可愛らしい。 師の風貌と相俟って愛嬌たっぷりである。
「佐々木政談」 はその意味で師のいいとこ取りな噺だ。
今年の一月以来、聴くのは二度目。 お侍と子供を堪能した。

久々に師の 「宿屋の仇討ち」 が聴いてみたくなった。
希望が中る確率は低いが、8月の中野で何を掛けるか今から楽しみである。

扇遊は明日、睦会で再び。 重なる時は重なるものだなぁ。
 
  
  1. 2011/06/27(月) 12:41:10|
  2. 演芸など
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My fishing bag handmade by AKIRA CRAFT

6月3日の記事に書いたフィッシングバッグが予定を大幅に前倒しして出来上がって来た。


ACFB

アキラクラフトのフロントネット付きフィッシングバッグ。



製作してくれた秋良さんは信州は大町に工房を持ちアキラクラフトのブランドで革製品を作製する傍ら、
2000年からシルバーレイククラブのレザーシリーズの鞄も手掛けている鞄職人。
シルバーレイククラブは自分も5~6年前から連泊旅行用で革のボストンバッグを愛用していて、
その作りの良さは実感として知っている国産ブランドだ。 (写真のボストンがそれ)

友人を介して知り合ったご縁と、自分も長年使っているシルバーレイク繋がりの偶然や親しみもあって、
今回フィッシングバッグをお願いするに至った。

オーダー内容は、大きさが幅30㎝・マチ10㎝程度で、フロントネット付き。
使う生地は工房のショールームにあった数種類の鞄の中から選んだ。
何という生地なのかは聞き忘れたが、キャンバスのような風合いの丈夫なもの。革はオイルパラフィンレザー。
フロントエンブレムには自分が渓流釣りをはじめた年「2006」を、背面には名前をローマ字で刻印。
その他の細かいディテールはお任せし、長年の経験・ノウハウで良かれと思うように作って貰った。

果たして出来上がりは自分の想像を超えて満足の行くものだった。
恐らくはシルバーレイクのハリーシリーズで用いたパターンをベースに、形・色・風合い、どれもストライク。
大きさも普段使っている保冷袋がピタリと納まり、ピクニック感覚の渓流釣りに丁度良い。
とは云え、上品な仕上がりに釣行で汚すのがちょっと躊躇われるほどだ。
まずは普段遣い、カメラバッグにも使ってみたい。 そして機会を見て渓流に携行しよう。
(そもそもフライフィッシャーはフィッシングバッグを携行するのだろうか・・・今度フライ仲間に訊いてみよう。)

お願いした際、「(作った鞄は)生きてるうちはずっと面倒見ますので。」 と秋良さんは笑いながら仰っていた。
こちらも丁寧に使い込んで、良い鞄に育てて行こう。



(※ 「アキラクラフト」で検索すると更新の滞っているHPが出て来ますが、
   「アキラクラフト 大町」で検索すると正しい連絡先が分かると思います。)

 
 
  1. 2011/06/24(金) 13:38:13|
  2. 道具のたぐい
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「想像より、おもしろい。ハワイ」展 高砂淳二写真展  於 六本木ミッドタウン FUJIFILM SQUARE

takasago


会期 2011年6月17日(金)~6月29日(水)



インビテーションはまるで旅行会社の広告のようだ。笑

万人に向けての写真展なので、これは狙ってのことだろう。

ダイバー仲間と連れ立って先週土曜に行ってきた。

既出の作品も多いが、どれもステロタイプで想像するハワイとは違って新鮮味に溢れている。

ともするとスノッブな観光地として捉えられがちなハワイだが、自然も文化も奥深い。

知ったかぶり出来るほどの知識がある訳ではないが、
掘り下げて行くと深みに填まる、そんなイメージのエリア。

展示はちょっと窮屈で点数を詰め込んだ感はあるものの、その分たくさんのハワイに出逢える良い写真展だった。

一角で流れている高砂さんが試験的に撮影した動画(ブルーレイ)がなかなか興味深かった。

ご本人にリリースについて尋ねたが、まだ予定はないとのこと。 作品化されたら一枚欲しいところだ。

スリープタイマーで流しながら眠りについたり、目覚ましがわりに再生したら寝室はパラダイスだろう。


 
  1. 2011/06/22(水) 13:09:01|
  2. フォト・キネマ・アートとか
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『127時間』 -127 HOURS- 於 新宿武蔵野館 1

『アイガー北壁』 も しんどかったけれど、これもかなり しんどい映画だった。

状況と心理がリアルかつ丁寧に描かれていて、映画の娯楽性を超えて観る者に訴えかけて来る。

アウトドアマンには是非 観て欲しい。


127h
(C)2010 TWENTIETH CENTURY FOX


 
野に出る時は行き先を明らかにしておくこと。

待っている人とは連絡のルールを作っておくこと。

単独行は、特に気をつけて。




それから、出来れば傷害総合保険へも加入を。
( 自分も加入しています )


  1. 2011/06/21(火) 12:03:28|
  2. フォト・キネマ・アートとか
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新潟遠征 入渓から -NIIGATA expedition  15. Jun. '11 #2-

 (前回のつづき) 

呆気ない口開け。 先に竿を出したマスターが第一投で1分も経たぬうちに1尾目をキャッチ。 
「今日はいるよ。」 とマスターがニヤリ。 平日にこんな奥までやって来たのだ。 そうでなくては。
釣り始めてみると、さすがに支流出合いより上流なのでその分 水量は少ない。
渓相も少しスケールダウンして全体の把握が容易になった。 その分、目に留まるポイントも密集している。
奥地へやって来たと云う実感はいや増し、森と渓が包み込んで来る気配は濃密で独特なものがあった。

最初の当たりが来たのは釣り始めて30分ほどして。 静かにグィと引き込まれる感触に竿を立てる。
思いのほか強い抵抗に期待しつつ慎重に引き寄せながら釣り上げると、鈍色の魚体が躍り出た。
パッと見た感じでもそこそこのサイズ。 揚げてみれば27㎝のイワナ、いきなり自己新記録サイズであった。
下顎が発達した頭は大きくなかなかの面構え、鰭も長く鋭く総じて精悍な姿。
なかなか勇ましい。 ここまで来た甲斐があったと云うものだ。


230615-3

27㎝ イワナ 自己新記録サイズ (過去 24㎝)


さらに30分後、かなり分かり易い落ち込みの底取りをして2度目のヒット。 伝わってくる手応えは悪くない。
流れに負けぬように竿を操りキャッチしてみれば鮮やかな黄金の腹をしたイワナ、先ほどよりキレイな魚体だ。
やはり形が良い。 体長24㎝、自分としてはサイズも満足の域で意気も上がる。 今回は出来れば3尾揚げたい。


230615-4

24㎝ イワナ 釣果の中でベストビューティ


山容水態。 渓相は徐々に険しさを増し、巨岩を縫って奥へと続く。
上流へ目を向けるとアイストップの山肌には少しだが残雪が見受けられる。
晴れた青空に新緑が眩しく、梅雨の晴れ間と云うより里より遅い春の盛りと云った景色がつづく。

釣行も終盤。 暫しベテランの風格、マスターの釣り姿、竿・仕掛けの操りなど観察しつつ、沢登を楽しむ。
そして13時を過ぎた頃に3尾目がヒット。 2尾目より若干スリムだが24㎝のイワナ。 釣果目標達成である。

結局、それを最後に1325時、マスターの声掛けで納竿。 その場で腸を抜き、帰り支度。 1350時に撤収。
恐らく最源流部への二股までは残り150m位の距離だったのではと推測。
この距離が指呼の間に思えて巨岩続く渓相では結構な長さで、確認までには至らなかったのが心残りではあった。


230615-5

左上:山には僅かながら残雪  右上:岩と化し渓魚を狙うマスター
左下:行程は終始 道なき道  右下:渓相は美しくもあり 猛々しくもあり


復路は相当にしんどいものであった。 前夜ほとんど睡眠がとれなかったこともあり、疲れが早く出始めた。
フェルト底のウェーディングシューズでの長丁場も登山靴とは違った疲れを蓄積するし、ルートの9割が道なき道だ。
往路の彷徨によるタイムロスも体力のロスに繋がっていた。 次第に膝の古傷にも負担がかかり、身体は重くなる一方。
それでも両手で体勢を庇える自分は楽な方で、道中 山菜を山のように採って持ち歩いているマスターはそれ以上だ。
たかが山菜と思われるかも知れないが、あれで量があると結構な大きさと重さになるものなのだ。

結局、車止めに辿り着いたのは1843時、出発してから14時間半のことであった。
湯沢の健康ランドで腹を満たして湯に浸かり、仮眠のつもりが夜中の2時まで爆睡。 東京着は4時半であった。
日帰り釣行27時間。 鋭気と疲労と釣果と反省と意欲と・・・色々と印象深い遠征であった。

マタイツカ ドコカヘ。



今回のツーリング <期間:1日>

  走行距離:399㎞       走行時間:5時間24分
  平均時速:73.89㎞/h   平均燃費:12.6㎞/L



(おしまい)

  1. 2011/06/19(日) 11:53:53|
  2. 旅や野遊び
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新潟遠征 入渓まで -NIIGATA expedition  15. Jun. '11 #1-

徐々に空と稜線の区別がつきはじめ、夜明け近くの独特な空気感に満たされて行く中、
途中小さな水道(みずみち)をジャブジャブと渡渉する箇所もある穴だらけの管理道路を慎重に走り抜ける。
果たして車止めに先行車はなく、我々が一番乗りであったことにちょっと安堵する。

今年で三年目となる水系。 今回の新潟遠征は平日水曜に休みを取り、師匠・高円寺のマスターと二人で敢行した。
過去二回、目的の支流の出合いまで辿り着くことが出来ず、源流部へのエントリーが叶っていない渓である。


230615-1

左上:黎明の山稜  右上:管理道路から山へ入る吊り橋
左下:渓流までの山道  右下:車止め 4時10分 出発


車止めを出立したのは0410時、まずは過去二回入渓したポイントまで2時間の距離を歩く。
大半は藪漕ぎになる・・・筈だったのだが、今季は藪を薙ぎ払った形跡と目印のリボンが約10m毎についている。
これなら初めて入る人でもルートが分かってしまうほどの容易さだ。
過去に比べると釣り人も多く入っているかも知れない。 そんな憂慮が頭を過ぎる。

目指したポイントには1時間半で着いた。 ルートの伐採の恩恵を図らずも受けた格好だった。
そしてその入渓ポイントから、過去には見つけることが出来なかったその先の山側ルートが開けていたのだった。
それを辿れば川の遡行よりも楽に奥の渓へ行かれるはず、マスターの下調べではその筈であった。
しかしそうそう美味しい話が転がっている訳もなく、どうやら開かれたルートは登山者用でも釣り人用でもなかったらしく、
徐々に高度を上げた後に、「ここまで」と書かれた赤いテープを最後に山中で突然に終わってしまったのだった。
恐らく営林関係者が作っているルートなのだろう。 仕事半ば、そんな気配が濃厚な終わりかただった。

結局来たルートを戻り、右往左往ながら強引に澗声の聞こえて来る急勾配を転がるように降りると何のことはない、
通常の入渓ポイントから幾らも遡行していない見慣れた景色の中に放り出されたのだった。 結果的には2時間のロス。
気を取り直して暫く渓を遡行するが、記憶と高度計が正しければ否が応でも目的地は遥か上流だ。
気分転換にマスターの奥さんお手製の弁当で腹ごしらえ、空腹と無駄足の虚無感を癒したが、それで解決した訳ではない。


230615-2

左上:ああ無情 道は途絶えた  右上:マスターの奥さん手作り弁当
左下:川虫を採っているとサンショウウオが  右下:三年目に到達 支流出合い


この水系は総じて渓相が素晴らしい。 遡行しながらも次から次へと良さげなポイントが現れる。
目的地の支流出合いまでは竿を出さないと決めての遡行なので、ずんずんと足を進める。
すると人の気配に驚いたイワナの走り回る姿が幾度となく確認でき、この日のコンディションの良さが実感された。
今すぐにでも釣りはじめたい欲求をぐっと抑え、途中川虫を採取しながら進むこと入渓から2時間半、
ついに支流出合いに到着、所要時間は車止めから6時間、いや足掛け三年かかって辿り着いた場所であった。

今回はここから最源流部の二股までを時間の許す限り遡行する。 14時には引き揚げないと山中で日が暮れてしまう。
はやる気持ちを抑えつつ準備を整え、漸く彷徨い人から釣り人になることが出来たのだった。

(つづく)
 
  1. 2011/06/18(土) 12:58:08|
  2. 旅や野遊び
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原点回帰 - minolta XD-s & MD ROKKOR Lenses -

連日の懐古日記ですが・・・

先日兄宅でカメラ談義になり、ずっと預けっ放しだったこれのことを突然思い出し、返却を乞うて引き揚げてきた。


XD-s

" minolta XD-s "  my first 一眼レフカメラである。


カメラに興味を持った (写真ではなく まずはカメラだった) のは中学二年の時。
先輩の使っていた Olympus OM10 を見て一眼レフの格好良さに一目惚れ、
急性カメラ熱に罹った僕はすぐさま通学路途中のヨドバシカメラへカタログ漁りに走った。
それから約一年、慢性化したカメラ熱により あらゆる一眼レフカメラのカタログを見ては妄想に耽っていた。
当時はカメラショーで犇くオジサン達に紛れてあれこれ手に取ってみたりもした。 結果、第一候補は Nikon FE。

そして中学三年の修学旅行前にいよいよカメラ熱がピークに達したタイミングで、
(当時のカメラ小僧は大抵このタイミングでカメラを買って貰ったのだ・笑)
新聞広告で見た XD-s の闇の如く黒くシャープなフォルムの一撃を喰らい、FEは第一候補の座から敢え無く陥落、
当時何かと願いを叶えてくれた祖母に頼み込んで資金繰りの目処を立て、晴れてXD-sオーナーとなったのだった。

洗練されたブラックボディ、当時まだ珍しかった両優先モード、内蔵型視度調整機能、高ファインダー視野率、
そして原料調達段階から一環した品質管理を謳っていたロッコールレンズなどの魅力もあって、
ほぼ FE で決まっていたところで番狂わせを起こしてのダークホースの選択だった。
もし、あの時 FE を選んでいたら、自分は一生 Nikon ユーザーだったかも知れないが、
この選択のいたずらにより、その後のカメラブランド放浪人生が始まったのだなと、今になって顧みるのである。

ネット社会になった今、XD 及び XD-s についての情報を検索収集して顧みると、
当時子供だった僕には過ぎたモデルであったと思うと共に、30年以上経った今も所有に耐えると改めて実感。
記憶が正しければ XD は minolta でも最後のフルメタルボディであり、
カメラがまだ、月日を経ても陳腐化しない魅力的な精密機械であり嗜好品だった時代の機種ともいえる。
このモノ選びがその後の我が物欲人生のベンチマークだったのかなと、このカメラを前に感慨も覚えるのであった。

久々に電池を入れてシャッターを切ってみる・・・見易いファインダー、直線的だがグリップ感のあるフォルム、
墨を流したかの如きネオブラック塗装の質感と手触り (この塗装は今見ても大変美しい)、
そしてどうにも野暮ったい電子制御シャッター音・・・ 懐かしい感触と記憶が甦る。
輸入車ショウでルノー5ターボを車だけ撮りたいのにコンパニオンのお姉さんが邪魔で困ったこと、
望遠レンズを買い足して弟を連れて行徳の野鳥観察舎に行ったものの、200㎜では短過ぎたこと、
写真部だった高校時代、当時好きだった女の子にモデルを頼んで代官山へ一緒に行ったこと、などなど・・・

レンズは 50㎜/F1.4 と 200㎜/F4 が残っている。
あとはバイトして買った安い SIGMA の広角ズームがあった筈だが、あれはどこに仕舞ってあるのか・・・。
中古屋で 28mm/F2.8 でも探して来て、お気に入りのドンケのストラップでもつけて、原点回帰してみようか。
 
 
  1. 2011/06/14(火) 17:33:36|
  2. 道具のたぐい
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温故知新 -BE-PAL 30周年-

先週土曜の落語帰りに今度行く釣りの打ち合わせがてら高円寺のマスターの所へ飲みに行ったところ、
真新しい一冊の雑誌が・・・ 小学館のアウトドア雑誌 『 BE-PAL 』 。
それも30周年記念号とある。 懐かしく手に取ってみる。

1981年当時、登山誌などを除けばアウトドアをメインテーマにした一般向けの雑誌は珍しく、創刊は画期的だった。
こんなカタログみたいな雑誌が毎月特集を組めるのかなと思いつつ、自分も創刊から数年は毎月買っていた雑誌だ。
数多の雑誌が創刊の誉れと休刊の憂き目を繰り返す今、30周年とはもはや大御所だ。 ご同慶の至りである。
(その昔ズバリ " OUTDOOR MAGAZINE " なる雑誌があったような記憶があり検索してみたが見つからなかった)

自分は当時高校生だったから雑誌の中にあるアウトドアの世界はちょっと遠くの憧れであった。
どちらかと云えば行動そのものよりその道具たちに興味を持ってページを捲っていた記憶がある。
中学高校と毎年スキーにはマメに行っていたものの、
アウトドアらしい遊びを始めたのは大学時代にバイクで北海道ツーリングへ行ったのがきっかけ。
都会で生まれ育ったもやしっ子だったので、野遊びデビューはあまり早くなかった。


BE-PAL

創刊号と30周年記念号


早速、自分も記念号を手に入れて来た。 おまけにマルチツールとロープワークの冊子が付いて来た。730円。
バック№のうち一冊だけ取ってあった創刊号も引っ張り出してきた。 因みに創刊号は250円だった。

中身を比べてみる・・・あんまり代わり映えしないな。笑

アウトドアは今でも本格派とは言い難いが、野に出る喜び昂りは、
そんな世界に憧れて『 Be-PAL 』 を読み耽った少年時代と
さして変わっていないなと懐古しつつ、暫しタイムトリップを楽しんだのであった。
 
 
 
  1. 2011/06/13(月) 12:59:29|
  2. 徒然なるままに
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扇辰・菊之丞 二人会 第ニ八回特撰落語会 於 深川江戸資料館小劇場 / 平成二三年六月一一日

道灌 / 辰じん
野ざらし / 扇辰
火焔太鼓 / 菊之丞

(仲入り)

棒鱈 / 菊之丞
たちきり / 扇辰

扇辰の弟子にしては辰じんの 「道灌」は随分賑やかだなと聴いていたところ、
師匠扇辰が高座に上がると 『 あれは喬太郎さんに習ったんでしかたないんですが 』。
場内笑いの渦であった。

噺家の世界は柔軟で、師弟関係にかかわらずやりたい噺は習いたい師匠に教えを乞うことが出来る。
言い換えれば一芸はただ我が身のこととして習得していかねば誰も助けてはくれないと云うことだろう。

菊之丞一席目、古今亭の「火焔太鼓」である。
誰でも志ん生、志ん朝の姿が浮かぶ噺。
それに挑んで行かねばならぬ、芸の道とは思い込んだら試練の道を行くが男のど根性と云うことか。

この夜の彼等を見て、協会・亭号・師弟関係いろいろあれど結局のところはその身ひとつ、
噺家とは孤独であり己の才覚実力だけが頼りなのだなと改めて思った次第。






  1. 2011/06/12(日) 14:05:14|
  2. 演芸など
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小三治独演会  於 川崎市麻生市民館 / 平成二三年六月八日

悋気の独楽 / 〆治
百川 / 小三治

(仲入り)

長短 / 小三治

朝方の天気がいまひとつで、こんな日は体調も勝れないのではと思っていたところ、高座に正座補助具が。
節々が痛むのだろうか、そんな思い込みのせいか何となく精彩を欠いて見える。

柏木育ちの十代目。 鎧様と八幡様のちょうど境あたりだったと思い出話。
鎧様とは鎧神社のことだが、あの辺の八幡様とはどこのことなのか。
思いつくのは早稲田の穴八幡だが、さすがに離れている。 地図を見たが分からなかった、ちょっと気になる。

会場は公共の施設。 節電の折、きちんと21時に終わらなくてはと仲入り後にひと言。
いつものように 「小言念仏」 かと思いきや 「長短」 であった。
この噺、今まで聴いた噺家たちは長さんを極端にデフォルメしてやっていたので少々白けて聴いていた。
中には饅頭を食べるところを誇張するあまりどこか汚らしい感じにしてしまった師もおり、
自分の中であまり良い印象の残っていない噺であったが、
十代目の長さんはごく自然にのんびりオットリした男で、愛嬌すらあった。
あぁ、やる人がやればこうなるのかと。
高座が遠かったので細かい表情が酌み取りづらかったのが惜しい。

来月の一門会を除くと暫く聴く機会がない。
手元に 「柳家小三治独演会」 と書かれたチケットがないと、何となく寂しい。
遠くても日野の独演会を取っておけば良かったかなと、地元から日野駅までの所要時間を調べてみると、
今回行った小田急新百合ヶ丘より近かった。 ・・・・やられた。
  1. 2011/06/09(木) 13:44:31|
  2. 演芸など
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カーティス君の秘密の川 -Curtis Creek-

カーティスクリークと云う言葉が川釣りにはある。
カーティスの川、そこを訪れるのはカーティス君ひとり。 つまり誰にも教えたくない秘密の川を意味する。

人にもよるが渓流釣りの場合、ネット上で行き先を言明しない秘匿性がいつも付きまとう。
それは利己的な占有意識だったり環境や地元釣り師への配慮だったりと理由は様々。
○×山へ行って来ましたと はっきり言える山登りの人たちに比べて、なんか日陰者だなと自嘲も込めて思う。
キャッチ&リリース派は別としても、我々 釣り師は搾取する側だからかも知れない。

もちろん川の情報を事細かく開示している方もいらっしゃるが、それはお手軽に検索して出てくる情報であり、
参考にさせて頂きながら失礼な言い草だが、ある意味 垢にまみれた情報だ。

酒を飲みながら釣り仲間と語らう時とは違い、自分もネット上では行き先を曖昧に書く。
そのエリアに明るい人ならばピンと来るかも知れないが、オブラートに包んだ表現はしているつもりだ。
その意図には、良い子振らずとも自分の独占欲よりはその場所へのインパクトへの配慮がある。

ネットのような公器に場所を特定して情報を開示してしまえば影響力をコントロール出来ない訳で、
それでは山の恵み、いやもっと大きく生態系に対しての配慮や思い遣りに欠けると云う思いからのこと。

渓魚の繊細さや神経質なところも、図らずも抑止力になっているだろう。
先行者が居る場合、それはダイレクトに釣果へ影響するので敢えて追従する釣り人は少ない。
これは一本の川に入る人数の抑制にもなっている。
早い者勝ちと云う とてもシンプルなルールで釣り人の数は自ずと制限され、
先行者を追わぬことは山の恵みに対して謙虚で居られる一因でもあったりするのだ。

熊谷達也著 『相剋の森』 に 「山は半分殺してちょうどいい」 と云うマタギの名台詞がある。
本質的な意味は深いが、枝葉の分かれた解釈のひとつからも共感を覚える言葉だ。

都会からノコノコと迷い込んで来て、好き勝手をやってはいけない。
その土地の内包する総量やバランスを弁えて、謙虚に遊び学ぶこと。 完全に殺さない力加減を身につけること。
アウトドアにおけるグッドマナーとは、一般社会の道徳とは別に覚えなければならぬ教科がある。

カーティス君の後ろには、広大で複雑、そして厳格にして繊細な自然が広がっている。
  1. 2011/06/07(火) 18:35:56|
  2. 徒然なるままに
  3. | コメント:2

友とワインとバゲットと -Rubaiyat Sauvignon Blanc 2010 & Levain's baguette-

(おまけ)

今回の休みは25日の午後に東京を出て、まずはワイン調達のため甲府へ走った。
お気に入りの丸藤葡萄酒工業の“ルバイヤート甲州樽貯蔵”の白が目当てだったが、
あいにく2009年は完売、2010年が6/8リリースと谷間のタイミングで入手出来ず。
せっかくのワイナリー訪問を手ぶらではつまらないので、2010年のソーヴィニヨンブランを購入。
こちらの味は丸藤らしい辛口の白でしっかりしたものだった。
恐らく樽貯蔵の方が薫りが高いと思われ、2010年の仕上がりも期待出来そうである。


230604

左:ワインセラーに眠るルバイヤート  右:上田柳町 ルヴァン


そしてワインのお供にと手に入れたのが長門牧場のチーズとルヴァンのバゲット。
特にルヴァンのバゲット、今回初めて食べたのだがこれがたいへん美味いパンであった。
上田は柳町の古い町屋に店を構えており、その存在は沖縄在住の信州出身の友人を通して知った。
古民家独特の薄暗い店内は、飾り気のない陳列でパンが並び芳香で満たされている。
バゲットはやや短くてバタールに近く、表面は野趣溢れる焼き上がりで中身はしっかり詰まっている。
味もしっかりしたもので、何もつけなくても十分にパン本来の味が楽しめた。 これはクセになる。
しかしなにぶん、店が信州上田と遠いのが残念と思いきや、
友人の情報では富ヶ谷(代々木八幡駅)にも店があるとのこと。
店によって味に違いがあるのか否か、近いうちに一度ためしてみたいと思っている。


今回の旅の思い出、他にも色々あったけれど味の思ひ出で締め括り、ひとまずここまで。

マタイツカ ドコカヘ。


  1. 2011/06/04(土) 14:43:05|
  2. 飲んだり食べたり
  3. | コメント:2

友とカバンと彫刻と -my spring vacation '11 #2-

(つづき)

230603-2

鎮守の森 鳥居の左側に見えるのがセカンドハウス



休暇の後半は北信にある山間の集落へ。

人形クラフト作家である友人が築約90年の旧養蚕農家をDIYで手を加えながらセカンドハウスにしている。
僕のアウトドアの師匠のひとりで、若い頃はヨットやランクルで海外をウロウロしていたような人だ。
お世辞にもキレイとは言えないセカンドハウスで既に5年ほど、月のうち10日間から半月ほどを暮らしている。
町の方から集落へ入ると反対側への抜け道が細くなり、殆ど通過交通がない行き止まりに近いロケーション。
その最奥に長い階段を擁する神社が鎮守の森と共にあり、絵になるアイストップとなっている。
彼のセカンドハウスは正にその神社の脇に控えているのだから絶好の立地条件だ。
棚田が広がるV字の谷を見下ろして民家が点在し、旧分教場の木造校舎が雰囲気を醸し出す魅力的な集落だ。


230603-1

セカンドハウスから参道を挟んで反対側に立ち集落を見おろす



今回は特に目的もなく、久々に彼と野趣溢れる話題で酒でも飲もうと訪れたのだったが、
彼はちょうど大町で開かれるフライフィッシングのイベントで併催される合同展を控えていた。
麻の蔵を改装したギャラリーの柿落としで、釣りに纏わるクラフトマン達の作品展が開かれるとのこと。
僕が訪れた翌日には作品の搬入を控えており、それを手伝いがてらその麻の蔵を拝見することにした。

訪れた蔵の改修にはそれなりに予算をかけたようだが、器として未完成な様子。
建築的にまだ工夫が必要な印象、携わる人々の企画力もこれから、今後の発展に期待といったところだった。

今回の合同展の参加者で、その場に居合わせたお二人を紹介された。
魚のモチーフを専門にしている木彫作家と、レザークラフトを得意とする鞄職人のお二人だ。
最初のうちはお互い遠慮がちに言葉を交わしていたが、やがて釣りの話に心もほぐれ、
お二人の作品についての話題に至ると、最後はそれぞれのアトリエを拝見する運びに・・・

実は以前からフロントネット付のフィッシングバッグ(ショルダーネット)が欲しかったのだが、
輸入品などあれこれ店を巡ってみたもののこれだと云う一点に出逢えずにいた。
そこに来て少なからぬ縁が巡って来たと云う思いも芽生え、この機会にオーダーするまで時間はかからなかった。
幾つかの要望を伝えあとはお任せ。 全工程をお一人で手掛けるため完成は8月末頃。 今から楽しみである。

さすがに彫刻は拝見するだけと珈琲を頂きにギャラリールームへ。
しかし僕はそこでひと目惚れをしてしまうのである・・・ 60㎝x30㎝の額の中に泳ぐ岩魚は、
まるで水面の獲物を待ち構えるような緊張感を漂わせて底石の上に浮かんでいる・・・
その美しさと迫力はまさに本物と肩を並べるほどで、僕はその作品から目が離せなくなってしまった。
心奪われる・・・まさにそんな気分で、その作品の取り置きをお願いしてしまったのだった。

そんな訳で当初はまったく想定外だったお土産を少し未来に預けて、翌日東京に戻って来た。
今暫くは待つ楽しみを味わいつつ、鞄も彫刻も手元に届いた暁にはここで紹介しようと思っている。



今回のツーリング <期間:6日>

  走行距離:908㎞       走行時間:18時間34分
  平均時速:48.90㎞/h   平均燃費:12.6㎞/L

(次回 おまけを書きます)


  1. 2011/06/03(金) 18:42:01|
  2. 旅や野遊び
  3. | コメント:2

澗声に遊ぶ、今季初釣行 -my spring vacation '11 #1- -my home game '11 #1-

5/25~30 の6日間、休みをとって信濃路に遊んで来た。 GWを仕事で過ごしたのでその代替のようなもの。
前半は渓流釣り、後半は友人を訪問・・・ざっくりとそれだけ決めて風まかせな数日を過ごして来た。

釣りのことから・・・

毎年世話になっている店の駐車場に車を止め、川を左に見ながら下流に向かって歩く。
今年初めての渓流釣りは、身体と感覚を慣らすため通い慣れた別荘周辺から始めることにした。
去年の8月以来の入渓に選んだ下流域の穏やかなレンジは、昨季最後に入ったのと同じところ。
入渓時刻は5時半。 水量は若干多めながら水温は10℃とまずますの条件。
しかし川虫は採れず用意しておいたブドウ虫も反応がなく、1時間ほど粘ってからキジに落ち着く。
やがて反応が返ってきて0638時に今季初のヒット、解禁日から3ヶ月半、待ちに待った瞬間だった。
山女、17㎝。 小振りながら色が渋い。 季節の巡りが遅いのか、早春の候を想わせる姿だった。


230602-1

左上:今季初釣果 山女  右下:今回最良 六寸雨女魚


今季初入渓に歓迎の印か、4~50分おきに山女と雨女魚がヒットし続けた。
しかしサイズはすべて5~6寸と小さめ。 まさにリトルプレゼンツ。 これも悪くない。
ゲストが居れば持ち帰らないこともないが今回はひとり旅、すべてリリースして6時間半で脱渓。
釣果は6寸を筆頭に8尾。終盤、好調なペースにふと“つ抜け”の文字が浮かんだがそれほど甘くはなかった。




二日目は車を1時間以上走らせて初めて訪れるエリアへ。
動機はその川の先に久々に訪れたい温泉があり、まず温泉有りきで釣り場を選んだようなものだった。
高円寺のマスターから頂いた前情報を頭に入れ、用意した地図を携えて0612時に入渓。
いざ入ってみるとそこそこ名の知れた川は、奥へ深いがマンストラクチャーの連続であった。
管理道路が寄り添い移動は楽なものの、基本的に砂防ダムに向かっているので、
川はダム底、道はダム天端に向けて高度差を増して行く格好で岸が険しく、入渓ポイントが限られた。



230602-2

左上:バカヤローな砂防ダム  右上:二日目唯一 六寸岩魚 (リリース)
左下:白骨温泉笹屋 内湯  右下:渓流の巨岩


その上当日は雨模様・・・濁りこそ入っていなかったが明らかに普段より水位が高いと思われた。。
「今日は水がでかい。」入渓前に言葉を交わした地元の男性の台詞が幾度となく頭を過ぎる。
結局、上流二股まで行く予定も徒労感が募り、釣果ゼロのまま行程中ほどの砂防ダムから引き返すことにした。
静かに雨の降る山道、澗声は遠く谷底に退き、自分の足音と熊鈴の音だけが森の中に沁み込んで行く。
山に独り、これはこれで悪くない。 負け惜しみも半分、目的は果たしたような気になっていた。
しかし帰途、何か惹かれるポイントがあり竿を出すと意地のヒットで6寸岩魚をキャッチ、唯一の釣果を得た。
結局リリースはしたものの、これは自分なりに狙い撃ち感のあるアタックが成功し、かなり嬉しいものであった。
いくら格好つけても釣果が零と壱では、やはり気分の爽快さでは天地ほどの差がある訳で・・・
脱渓後に赴いた白骨温泉・笹屋の湯は殊のほか沁みたのであった。

今季初の釣行二日間は日により釣果の明暗が分かれ全てリリースサイズだったが、人気のない渓流に身を置き、
心の充足と仕事に忙殺されたここ三ヶ月を帳消しにする安息を堪能、谿の魅力を改めて噛み締めるひと時となった。


(つづく)
  1. 2011/06/02(木) 09:02:27|
  2. 旅や野遊び
  3. | コメント:2

鈴本余一会 『第四回 古今亭菊之丞独演会』  於 鈴本演芸場 / 平成二三年五月三一日

たらちね / けい木
猿後家 / 菊六
酢豆腐 / 菊之丞

(仲入り)

奇術 / ダーク広和
付き馬 / 菊之丞


少し遊び疲れか、寒気と眠気で体調がいまひとつ。
どうしたものか、お目当てが高座に上がると睡魔がやって来た。
一席目も二席目も、瞼が重い。
前から二列目の通路際。 案外高座からは客席が見えていると云う。
師も僕がウトウトしているのに気づいていただろうか。
まぁ、寄席で寝ている人など珍しくないが。
  1. 2011/06/01(水) 09:41:03|
  2. 演芸など
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- りょうそく - と申します。
 
九山八海  花鳥風月
東奔西走  南船北馬
美酒嘉肴  羽化登仙
歌舞歓楽  一竿風月
謹厚慎重  天空海闊

そんな感じでまいります。

.......................

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