七人の敵

男、閾を跨げば七人の敵と数多なる素晴らしきものごとあり。 都会から山河海島まで、外出先でのよしなしごとを。

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『 コクリコ坂から 』  於 新宿バルト9 スクリーン5

考えてみるとスタジオジブリ作品を映画館で観るのはこれが初めてであった。
『 ナウシカ 』 は映画館で観たが、確かあれはまだジブリが創設される前の作品だった筈だから。

自分が生まれる少し前の話。 日本の現代史で最も大きな節目として語られる東京オリンピックの前年。
自分が生まれて物心がつくのはこの話から6~7年後。
オリンピックの前後で色々なものが劇的に変わったのだろうが、
作中に描かれている様々なものが自分の記憶の中の映像と懐かしくダブる。
自分にとっては昔話とも云えない身近さが感じられて惹き込まれた。
アニメーションであることと、フィクションとしての匙加減が良かったのかも知れない。
既知の俳優が演じ、凝りに凝った 『ALWAYS 三丁目の夕日』 などにはない大らかさと伸びやかさが感じられた。


umishun
(C)2011 高橋千鶴・佐山哲郎・GNDHDDT


主人公たちは高校生、舞台は共学の高等学校。進学校であろう。 そしてどこか古い日活の青春映画のようだ。
中学高校と男子校だったので違いはあるが、自分のその当時を思い出す。
学園祭の執行委員や生徒会をやっていた頃。 熱いものはあったが暴走する事はない普通の男子学生だった頃。

今、どうしてこの時代設定でこの脚本なのか。
ひょっとしたらあの時代が、現代の様々な世代にとって丁度良い距離にある昔だからなのかも知れない。
懐かしいもの、変わらないもの、残していかなければならないもの、失われたもの・・・色々なものが詰まっている。
小さな子供向けではないけれど、若い人から主人公たちと同世代やそれ以上の人たちまで、
様々な世代がそれぞれ琴線に触れる部分があるのではと思う。

過大評価は控えたいが、同じ内容で実写映画を作ったとしてどれほどの観客動員が出来るだろう。
ジブリのアニメだからと観る人も多いはずで、そこの部分での存在価値は確かにあると思う。

時代背景として高度経済成長が朝鮮戦争特需に多きを拠っていて、またその犠牲の上にあったこと、
或いは戦後混乱期には間々あったであろう出生の不明などにも触れられ切ない部分もあるが、
それは形を変えていつの時代にもある日影の部分であろうし、
並べ比較し今の時代に置き換えて思うところも多々あるのである。

頑張り屋の主人公・海ちゃんはちょっと 『 トトロ 』 のサツキちゃんに似ていたかな。
お相手の俊くんは心優しき熱血漢、古き好き日本男児である。

久々に後味の良い映画であった。
 
 
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  1. 2011/08/23(火) 11:16:52|
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