七人の敵

男、閾を跨げば七人の敵と数多なる素晴らしきものごとあり。 都会から山河海島まで、外出先でのよしなしごとを。

信州釣行 やがて刀折れ矢尽き -NAGANO expedition Aug. '11 #3-

(つづき)

# 四日目


友人を起こすことなく早朝から餌釣りへ出る。 いつも入る渓にて晩のおかずとして渓魚を釣るためだ。


0817-1
ホームグラウンドに心も落ち着く 気のせいか風景も長閑に見える


この日は夕刻から弟親子一行が別荘に入る為、夜は皆そろって夕の膳を囲むことになっていたのだ。
ここは小一の甥に対して伯父の見せ場であり、何としても釣果を上げねばならない。
ところがチョイスしたエリアは下草の踏み跡も新しく、お盆休みの釣り人に叩かれたのか食いが渋い・・・
3時間ほど釣り上がって見たが俎上に載せられるサイズはアマゴが一尾釣れたのみ。 必要な数は5尾である。


0817-2
この旅初の釣果 面構えも鋭い雄アマゴ


一旦別荘に戻って昼食を済ませると、今度は漁協の放流魚はいないが釣り人の少ない上流へ再度入渓。
今度は友人も一緒、彼はフライでトロ場を攻める。
結局、このレンジで自分が1尾、友人が3尾イワナをあげて午前の釣果も含めて人数分を確保した。
友人は人数分が揃った後にも8寸を上げてリリースしたらしい。
今回は、餌とフライの別なく友人の巧さを見せつけられてばかりである。


0817-3
イワナ4尾 腹からは筋子がたくさん 変色は保冷剤による霜焼けで異常ではない


やがてイブニング。早朝に入渓した自分は友人をポイントへ送迎しただけで休み、
未だ入渓したことの無い川を偵察したり、別荘で甥っ子と遊んだりしてゆっくりと過ごした。
夕食はバターとバジルソースで渓魚をムニエルに、雌のイワナから筋子が沢山取れたので漬けを作って皆に振る舞う。
メインはすき焼きを囲んで腹を満たして後、大勢で楽しく夜更かしをした。この日も別荘泊、しこたま飲んで布団で就寝。



# 五日目


釣りはこの日が最終日。弟親子一行と別れ、信州大町方面へ車を走らせた。


0818-1
水温は低め 渓相はフライに打ってつけ


最後のエリアは北アルプスから降りてくる清冽な水系。
水温が低く午後からが釣りになるとの情報もあって、朝もゆっくりと出発して途中で昼食を買い川沿いの空き地でランチ。
日没まで車での移動はないのでショート缶でビールもやりつつ最後の作戦会議。

フライには最適な渓相の橋の袂から入渓、ラストチャンスにせめて1尾上げたく念を込めてキャスティング開始。
すると僅か3投目で当たりが来たではないか。 あまり突然のことに不用意な動作でロッドを立てるとバレてしまった。
痛恨のミス。 それでもこれならフライ初キャッチも時間の問題と意気が上がった。


0818-2
堰堤下のマンストラクチャーに渓魚が走る さかなクンはいるのだ・・・


・・・のだが、やはり釣れない。 その後当たりすら来なくなってしまった。
当たりが無いのは狙い目が悪いと云うこと。 その証拠に先行する友人は良いペースでキャッチを続けている様子。
やがてまた悪循環に陥り、仕掛けを絡ませ流木に躓き浮石に乗って転びと、傍から見れば滑稽なくらい無様な姿に・・・
最後も最後、とっぷりと陽の暮れたイブニングまで粘ったものの、
仕舞いには川中で派手に転んで濡鼠になってオーラスを迎えたのだった。 これぞトホホの極みである。


0818-3
チャラ瀬からトロ場まで 叩き上がるが反応はいっさいなし


強くなって来た雨の中、車に乗り込む。幸いにして地図を見ながら車を出すと近くに「大町温泉郷・薬師の湯」を発見。
身体は解れ温まったが、ことフライフィッシングに関しては冷え切った内容でロッドを納めることになってしまったのだった。

翌日は帰京する為、ルート上の道の駅「ぽかぽかランド美麻」へ移動。 道中、雨は勢いを増しいよいよ大雨に。
やがて道の駅へ到着。夏のせいか放置された感のある屋内テニスコートの深い軒下へ車のテールを突っ込み最後の晩餐。
自分としては冴えない打ち上げだが、5日間の無事を祝し、労を労って乾杯。
ミートソースを作りコンビニ惣菜を肴にビールとワインをたくさん空け、煩いほどの雨音の中シュラフに潜り込んだ。


# 六日目


明けて最終日、雨の中 長野市内へ車を走らせ、善光寺へ参る。
参道をブラブラして土産物屋を冷やかし、久々に人ごみを歩いて町の空気を吸い込んだ。


0819-1
善光寺、“ 善 ” の字が牛の顔に見えると地元ガイドの説明が洩れ聞こえる


最後は軽井沢、ネットで繋がったカフェのマスターがフライフィッシャーなのでそちらへ立ち寄る。
Coffee House Shaker。 美味しいカレーを食べながら、しばし釣り談義をして、いずれはご一緒にと別れの挨拶。
最最終はアウトレットで土産を買い、善光寺以上の人ごみで都会モードに気持ちを切り替えて東京へ戻って来た。


全行程6日間、メインであったフライフィッシングの成果は散々であったが、
いずれこの体験と記憶が懐かしい思い出になるよう、これからも精進して行こうと思う。
まだ借り物の道具も多い上、タイイングも未体験。
少し気の長い話だが、今シーズン終盤から来シーズン到来に向けて、色々と継続的に練習・準備を重ねて行こうと思う。


0819-2
フライフィッシャーへの道は長く曲がりくねっている


 
今回のツーリング <期間:6日>

  走行距離:1,185㎞     走行時間:26時間38分
  平均時速:44.49㎞/h   平均燃費:12.0㎞/L
 
 
(おしまい)
 
 
  1. 2011/08/29(月) 12:04:55|
  2. 旅や野遊び
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