七人の敵

男、閾を跨げば七人の敵と数多なる素晴らしきものごとあり。 都会から山河海島まで、外出先でのよしなしごとを。

信州釣行 新しき友と -NAGANO expedition Sep. '11-

15日(木)2315時、予定より15分遅れて東京を出発。
待ち合わせは明けて0430時、0300時には現地に着いて仮眠を取りたいと車を走らせた。
途中休憩を挟んで、目的地に着いたのはドンピシャリの0300時であった。

春に知り合った大町在住の革職人アキラさん。(6月24日・記事)
黒部の麓を走る多くの川に囲まれた環境が羨ましい。
地元の釣友はフライフィッシャーが多く、餌釣りを趣味とするアキラさんは単独釣行が多い。
自分が餌釣りをやると知って、いずれ是非地元を案内したいとのお申し出があったのだった。

アキラさんが選んでくれたのは高瀬川水系の一本。 夜明け前を入渓ポイントへ急ぐ。
外灯一本立っていない不案内な道、不気味な闇夜にどんなロケーションなのか緊張が高まる。
「熊注意」の大看板はいつ見ても気分の良くないものだ。
少し空と山の境が分かり始めた頃、目的地に到着。
しかしそこで車を乗り換える際にシューズを積み替えるのを忘れたことが判明。
急速に白んで行く空の下を引き返して、40分ほど時間を浪費してから漸くの入渓となった。


230916-1
奥に控えるは北アルプスの山稜


明るくなってみると、その川は道路が寄り添うように走っている比較的アプローチの容易なものであった。
しかし水が多い。 それが第一印象。 それでも少ない方らしい。
雪代が入っている時分は渡渉も儘ならないほど流れがきつく、雨が降っても同様とのこと。
雪融け前か、夏以降の好天続きでないとポイントも限られてくる。
土が少なく岩と砂礫で構成された渓は白く、水勢も相俟って雄雄しい印象の渓相であった。

時季は禁漁間近、水温は9℃と低く手頃な川虫がおらず餌はブドウ虫。
尤も、アキラさんは通年ブドウ虫を常用しているとのこと。 地元の流儀は倣わねば。
6時ジャストに入渓、当初は殆ど反応がなかったが小一時間釣り上がると岩魚が走った。
やがてアキラさんの竿が撓り始めると、自分に最初の一尾が上がったのは0840時であった。
岩魚15㎝。 翌日から始まる連休には蓼科の別荘に兄弟友人が揃う。
土曜の晩餐には揃う皆々に渓魚を饗したく、小振りであったがキープすることに。

一尾釣れれば気持ちも落ち着く。 ボウズの呪縛から解き放たれて気持ちも新たに遡行を続ける。
ところどころに獣の足跡。 蹄ではなく爪がある。 しかし形がはっきりしない。
「これはなんでしょうね。」とアキラさん。 キレイな足跡が残っておらず断定が難しい。
いざと云う時を考えれば川岸は道路側を歩きたいがそうもいかないレンジもある。
熊鈴を提げて周囲に気をつけながら目線は竿先から外せない。 忙しいものだ。


230916-2
砂地の岸には獣の足跡・・・アキラさんは熊に遭ったことがあるそうだ


その後14㎝の岩魚をリリースして更に釣り上がっていると、仕掛けが小さいのではとの指摘が。
確かにアキラさんの仕掛けは大きい。 道糸1号・ハリス0.6号・錘 B or 2B・鉤7号。
見た目の迫力だけでも自分の仕掛けの倍はある。 沢山用意があるからと譲って頂く。
その仕掛けが功を奏したか、その後18㎝、21㎝、21㎝と11時までに計4尾の釣果を上げることが出来た。
翌日から蓼科で過ごすメンツは総勢6人。 人数分には満たないが、気分も含めて悪くない成績である。

どうにか遡行して来た渓相も、昼前のタイミングで荒々しさが目立ち始める。
更に遡行も可能だがそこから暫くポイントが乏しくなるとのことで、
シェッドを間近に見上げる脱渓ポイントで納竿と相成った。
アキラさんは9尾の釣果を上げていた。


230916-3
イワナ釣果 キレイな魚体である


腸を抜き車へ戻ると、アキラさんがご自分の釣果を進呈して下さった。
これで皆に十分行き渡る数になった。 幾つかの料理法を考えねばと贅沢な思案に頭が切り替わる。
彼の自宅に戻りながら幾つかの入渓ポイントを車で巡って説明を受ける。
高瀬川エリアは大きな河原にトロ場も多く、本流域はフライやルアーの釣り人も多いらしい。
次回は解禁直後、雪代が出る前の雪原の河原でご一緒しましょうとお誘いを受ける。
魅力的なお話に鼻の穴もふくらむ。
まずは今シーズンが終わるまでに約束を果たしてご一緒出来たのが何よりであった。
来シーズンからはアキラさんにも色々と楽しみな条件が揃うとのことで、
再訪を約束して初秋の風吹く大町をあとにしたのであった。


230916-4
シェッドを歩くアキラ氏・シンプルな装備でお洒落である 竹魚篭がいかす!


十分な釣果に蓼科では数合わせが不要になったため、釣りたい誘惑に耐えつつ、入渓は自重した。
釣果のプレゼントは嬉しい限りだが、この辺はちょっと複雑な気分であった。
連休最終日の早朝に土産用と称して釣ってみようかとも思ったがそれも思い留まった。
出来得れば、禁漁までにあと一度、マスターと遠征出来れば大団円なのだが・・・さてどうなることやら。


今回のツーリング <期間:4日>

  走行距離:707㎞     走行時間:13時間27分
  平均時速:52.57㎞/h  平均燃費:13.4㎞/L
 
 
  1. 2011/09/21(水) 12:18:20|
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