七人の敵

男、閾を跨げば七人の敵と数多なる素晴らしきものごとあり。 都会から山河海島まで、外出先での徒然を。

小三治一門会  於 よみうりホール / 平成二三年九月ニ七日

平林 / ろべえ
看板のピン / 三三
短命 / 喜多八

(仲入り)

俗曲 / そのじ
うどん屋 / 小三治


15日に鯉昇・生志・三三の会を仕事でふいにしてしまったので二十日ぶりの落語会であった。

小三治一門会は幾つか取ってあったのでこの日の演者が誰だったか思い出せず、
出掛けに確認すると喜多八と三三だったのでちょっと特をした気分で赴いた。
地下鉄で新橋まで行って、銀座三河屋と有楽町のわしたショップに寄ってから会場入り。

喜多八の 「短命」、素振りで見せるところを前に聴いた時より長くやった。
あの面白味は生で見なければ味わえない。
いつもより所作に切れがあったように感じたのは気のせいか。気のせいではなかろう。

小三治。 一門の話をしながら小ゑんの名が出る。
落語に足を運ぶようになって二年余りとまだ日が浅く、家元には縁がない。
そもそもどうしたものか、立川流とは縁が薄い。
他の会を先に取ってあったり券が取れなかったり中止になったり・・・
冒頭の、久々に仕事でふいにした15日の会も生志が含まれている。
自分はこのまま家元談志の落語を一度も聴けないのだろうかと思うことがたまにある。
何となくひとつ穴が空いているようで落ち着かないのだが・・・

・・・小三治の話だった。
「うどん屋」。 もう冬の噺を聴く時季になったかと、つい先日まで夏気分だったのに。
この先取り感はなかなか洒落ていて良かった。
周りに夏好きが多いせいか、行く夏を惜しむ声が高く少々食傷気味であっただけに、
うどん屋の少し濁った呼び声さえも耳に心地よかった。
酔客の振る舞い、語り口が秀逸。 うどんのすすり方も。
いつだったか、TVで蕎麦とうどんの啜り方など一緒だと言っていた噺家がいたが、
この日 小三治の啜っていたのは確かにうどんであった。
箸を丼の上に泳がせてスッスッと立てる音は汁に浮いた薬味葱でも吸っていたのだろうか。
芸が細かく丁寧で見入ってしまう。
やっぱり小三治だな。 そんな満足感のいい夜であった。

個人的には夏よりも冬の噺の方が好きである。 これからが楽しみな時候である。


お開きの後、新橋の美人シェフの所に寄って飲む。
大蒜抜きの水餃子で生ビールを乾して、チリコンカンで赤ワインを飲んだ。
新しく入ったハタチのバイト君の父上が自分と同い歳を分かって酔いがぶっ飛んだ。
何杯飲んでも酔わないので随分とお会計が嵩んでしまった。 やれやれ。

小三治の誘惑には負けず、〆のうどんは食わずに帰宅。
 
 
  1. 2011/09/28(水) 11:42:31|
  2. 演芸など
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そんな感じでまいります。

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