七人の敵

男、閾を跨げば七人の敵と数多なる素晴らしきものごとあり。 都会から山河海島まで、外出先での徒然を。

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『 如月の三枚看板 』 喬太郎・文左衛門・扇辰 三人会 於 銀座ブロッサム / 平成二四年二月一七日

道灌 / 辰じん
夢の酒 / 扇辰
竹の水仙 / 文左衛門

仲入り

死神 / 喬太郎


雪が降るとの予報に靴を L.L.Bean のストーム・チェイサーに履き替えて事務所を出る。
有楽町線の新富町駅から地上へ向かうと傘を閉じながら下りて来る人々とすれ違う。
外は雨、SmartWool の正ちゃん帽を被っていたので構わず近くの小諸そばまで歩く。
二枚もり290円。 さすがに食いでがあった。 腹八分で良いところ満腹に。 普通のもりで良かった。

会場に入ると何やら大きな声が聞こえる。 奥へ進むと文左衛門が物売りカウンターに座っている。
先ほどの呼び声は師が来週月曜にある兼好との二人会の切符を手売りしているものだった。
この二人会は偶然この日に知ったばかりで早速メールにて予約を入れたところだった。
こんなことならこの場で文左衛門から直接買えば良かったと、タイミングの悪さを少々悔やんだ。

去年は殆ど聴く機会のなかった辰じんだが、今年は縁があってこれで三度目。
昨日、来月彼の出る二ツ目の会を見つけた。 もう一人注目している朝呂久も出る会なので検討中。
(※上記 “二ツ目の会” は “前座の会” の間違いでした。昇進は秋ですから。 : 2/20訂正)

弟子に続いて師匠・扇辰。 文左衛門の手売りを受けてロビーにいるダフ屋にご注意を、で掴みはOK。
まくらは夢の話。 末広で紅白をやってウルトラセブンを歌った夢から色々と噺家が出て来た夢の話を披露。
「夢の酒」、嫁のお花と夢の中の御新造を巧く演じ分ける。焼き餅焼きのお花のグズりっぷりが可愛らしい。
それにしても若旦那、夢の中のこととは云え、
問われるなり端からニヤケ顔でご新造とのいちゃつき振りを調子に乗ってばらし過ぎだ。
夢の話だよと遠慮がちに話し出して、思い出すほどニヤケが増して最後はデレデレでお花が怒る。
そんな展開の方が夫婦の遣り取りに変化があって面白いのではと思ったり。
以前 喜多八で聴いた時には確かそんな遣り方だったようにも記憶している。

文左衛門は少々掠れ声、売り込みに気合いが入り過ぎたか。 まくら無しで 「竹の水仙」。
とにかく甚五郎がべらんめぇだ。 宿屋の主人もおなじ調子で、二人のキャラが被った感じに。
宿屋の主人を養子の設定でキャラ作りしていたが、もうちょっと弱腰、気弱な感じが欲しかった。
甚五郎と対等にやり合うところなどは、今まで聴いた事のない遣り方。
それでも客が甚五郎と分かると謙って “どーもどーも” と頭を下げる。“お前はそば清か” と甚五郎。
他にも 「道具屋 」や 「火焔太鼓」 が出て来たり、プロレスを使ったクスグリもありでオンパレードな感じ。
会場は沸くが本筋だけでも十分に笑わせることも出来るだろうに、どうしたものか・・・
細川越中守からせしめた金を、宿に預けて路銀のない旅人を泊めてやってくれと頼む甚五郎が目新しい。
これは文左衛門オリジナルなのか、自分が寡聞にして知らないだけで誰か先人の遣り方なのだろうか。

仲入り後にトリは喬太郎。まくらは当日の学校寄席、受験、神頼みから導いて 「死神」へ。
師の 「死神」 は四度目だが、師の死神はいつ見ても不気味だ。
今回は死神が男に目をかけてやった理由が垣間見える台詞が省かれていた。
それ以外は今まで聴いた遣り方とほぼ一緒であったが、個人的には今までで一番良かったように思った。
どこがと指摘出来るディテールは細々とした印象の蓄積であって列記明文化が難しいが、
噺に隙がなく締まっていながら、師ならではの入れごとも散りばめられて丁度良い加減に思えたのだ。
最後の患者が鼈甲問屋の近江家卯兵衛で遣いに文七が登場したり、文左衛門を受けて甚五郎の入れごともあった。
消えたばかりの蝋燭にホイットニーや三崎千恵子、淡島千景の名を入れるあたりもタイムリーで師らしいクスグリ。
それでも本筋からあまりはみ出さずに遊びを入れるあたりに冴えを見た思いだった。。
今年初は新作であったが、その後の古典の満足度は高い。 こんな喬太郎が好きである。

お開きの後は高円寺の赤提灯へ。 蕎麦で腹は膨れていたが、先日マスターへ送ったメールの件もあって寄り道。
解禁になった渓流釣りの話題で常連さんも交え暫し鼎談。 カサゴのアラ汁をご馳走になってお愛想。
23時過ぎに別の常連さんと入れ替わりで店を出て、雪に変わった空模様の下家路を急いだ。
 
 
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  1. 2012/02/18(土) 13:56:11|
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