七人の敵

男、閾を跨げば七人の敵と数多なる素晴らしきものごとあり。 都会から山河海島まで、外出先での徒然を。

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ALWAYS 三丁目の夕日’64 (2D) 於 新宿ピカデリー スクリーン2

このシリーズを映画館で観るのは初めて。
もともとそれ程関心があった訳でもなく、随分前にTVかDVDで観た一作目は内容の記憶すら曖昧で、
この年末年始に地上波でやった二作目を観ながら人物の相関が今ひとつ分からなかった始末。
それでも二作目を観た後に本作の予告編を観たことで俄然興味が湧いてしまったのだった。

様々な人間模様で織り成す物語の中、
予告編で見た堀北真希ちゃん演ずる六ちゃんの花嫁姿にグッと来てしまったのだ。
別に熱心に観ていた訳でもない三部作。
そこに描かれる集団就職で上京した田舎娘の成長を見る時、もはや叔父の心境なのであった。
六ちゃんが恋をして好きな人と結ばれるまでの物語を見てみたかったのである。


3-'64
(C) 2012「ALWAYS 三丁目の夕日'64」製作委員会.


話は東京オリンピックの年、1964年。 戦後昭和史最大の節目となった年だろう。
10月10日の開会式、ブルーインパルスが空に描く五輪を見上げた堤真一演ずる鈴木オートが、
グッと堪える様な感極まった表情で顔を伏せ、再び空を見上げて感慨深げに
この辺は焼けちまって何にもなかったんだと戦後の復興と成長を口にする場面には、
不意打ちを喰らってしまい胸がいっぱいになってしまった。

描かれる幾つかのエピソードのうち、茶川と淳之介、鈴木オートと一平の父親と息子の関係は、
男なら誰でも何かしら覚えのある人生の通過点であり、その部分は割とクールに見ている自分がいた。
その印象を以って思ったのは、この作品は老若男女だれでも安心し共感しながら観られる作品だけれど、
観た者の感じ方はそれぞれの年代や性別で様々に分かれるのかも知れないなと云うこと。

そして六ちゃんの花嫁姿である。
堀北真希と云う女優さんを今まであまり意識したことはなかったが、
この作品に限って云えば、六ちゃんは彼女以外では在り得ない感があり、
個人的にはイメージとキャストの一致を見た好例のひとつであった。
(原作漫画を読んだことがないが、六ちゃんは原作にも出て来るのだろうか?)

映画の冒頭、夕日町の全体像を見せるようなシーンが続く中、
ひょっとしたらこの映画は実写と俳優で見せるより、
ジブリの「コクリコ坂から」のようなアニメの方が
生々しくなくて良いのかなと云う考えがふと頭を過ぎったりもしたのだが、
観終わってみると、一作目で小さかった少年達が生意気で大人びた学生に成長していたり、
赤いホッペをした女の子がキレイなお嫁さんになった姿を見たりすると、
足掛け七年間かけて描かれたその世界観は実写でこその味わいであり、
俳優達の成長もあってこそ出せるリアリティだったのかなと思い直したものである。
(この点については「コクリコ坂から」を観た時に持った感想が覆った部分でもある)

そうした時の流れの機微も含めて、
六ちゃんの花嫁姿はあの時代、あの町の幸せの象徴なのである。(敢えて断言)
六ちゃんおめでとう。 幸せになるんだよ。


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  1. 2012/02/19(日) 23:16:29|
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