七人の敵

男、閾を跨げば七人の敵と数多なる素晴らしきものごとあり。 都会から山河海島まで、外出先でのよしなしごとを。

コロンビアーナ - COLOMBIANA -  於 立川シネマシティ h studio

『 アバター 』 のゾーイ・サルダナが主演。
ナヴィのヒロインだったから青い人な訳でピンと来ないが、スラリとした容姿は あぁそうかと納得させるものがある。

幼い頃に両親を殺され、麻薬組織のドンに復讐をするべく女殺し屋となったヒロインを描くアクション。
製作・脚本リュック・ベッソン、監督は 『 トランスポーター3 アンリミテッド 』 のオリヴィエ・メガトン。

女殺し屋と云うと同じくベッソンの 『 ニキータ 』 を思い出すが、
観ていて頭を過ぎるのはむしろ 『 レオン 』 のマチルダであった。
レオン亡き後、わたしも殺し屋になると泣いたマチルダと、
目の前で両親を殺され、同じ台詞を吐露する本作の主人公 カトレアが ダブる。
マチルダの後日譚を知る術はないが、カトレアのような殺し屋になっていて欲しくはないものだ。

活発な少女 カトレアは女戦士を描いたコミックが好きで、大きくなったら正義の味方になることを夢想していた。
その娘が人生をかけて両親の復讐を誓い、どんな日々を過ごして大人になったのか・・・それは想像したくもない時間だ。
その業を背負って生きる過酷さは、カトレアの子役アマンドラ・ステンバーグの愛らしさもあって辛いものがある。


240916
(c)2011 EUROPACORP - TF1 FILMS PRODUCTION - GRIVE PRODUCTIONS


ストーリーの四分の一はその少女時代を描いている。
コロンビアの首都ボゴタで彼女が逃げ回るシーンは大人同士の追跡劇とは まったく違った緊迫感があり秀逸。
『 ボーン・アルティメイタム 』 のタンジールでの追跡シーンさえ想起させる。
彼女の俊敏さは後に発揮する資質の片鱗であり、苦難の渡米後に叔父と約束を交わす場面でも芯の強さが表れている。

成人し殺し屋となってからのカトレアの立ち居振る舞いは鮮やかにして見事であり、
アフリカ系の女性にしか表現出来ないであろうしなやかさが魅力的である。

詰まるところは復讐という怒りを原動力に行動することで冷静さを欠くところもあり、窮地にも追い込まれる。
そのあたりで人間味を持たせているのはベッソンらしい脚本であろう。
人殺しと云う血生臭い筋立ての中で、終始スタイリッシュに魅せるのもベッソンの巧いところだ。

主人公 カトレアは なかなか魅力的なヒロインであったが、
そのヒロイン像として主役であるゾーイより子役のアマンドラの印象が強く残った一本であった。
 
 
  1. 2012/09/16(日) 23:59:00|
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