七人の敵

男、閾を跨げば七人の敵と数多なる素晴らしきものごとあり。 都会から山河海島まで、外出先でのよしなしごとを。

『 落語協会特選会 圓太郎商店 独演その十四 』 圓太郎独演会 於 池袋演芸場 / 平成二四年九月二七日

子褒め / さん坊
悋気の火の玉 / 圓太郎

(仲入り)

ねずみ穴 / 圓太郎


今月下旬は落語会をいっぱい入れてしまったが、運良く仕事も詰まらず皆勤である。それはそれで微妙だが・・・。

『白酒ひとり』から再び、さん坊。
初見の頃より落ち着きが出てきたようにも思うが、その分馴れも出て来たようで。
まだ緊張感が抜けてはいけないのではと思いつつも、早く終わんないかなとは思わずに聴く。

圓太郎登場。根多出しの会、まくらは嫉妬の話で自然な流れ。 男の嫉妬の方が怖いと。よく高座で聞く言葉。
飛び抜けた人が居なくなっても自分では埋め難い。 中途半端に出来るのが死ねば自分の場所は確保出来ると。
例えば白酒とか・・・で沸かせる。 今度、新しく始める会の最初のゲストが白酒だ。 ちょっとした番宣。
圓太郎と白酒、すごく行きたいのだが既に三三を取ってある日なので仕方がない。
先に取っていなければ圓太郎を選んだかも知れない。 この上は、当日の三三が満足の会であることを願おう。

話が逸れた、「 悋気の火の玉 」 は初聴き。 このところ初聴きの噺が続いており楽しい。
初心な旦那が廓の馴染みになって行き、やがて妾宅を持つまでになる。
面白い噺であったが、旦那がいつの間にか歳をとっており時間の流れが分かりづらい運びであった。
旦那がイイ大人の男になって行く過程がもう少し感じられると良かった。
それでも御通家さんのブログによれば寄席で聴くより前後が付いて長かったと。 とおしだったのかも知れない。
確かに長講ではあったが・・・あとは演り方で時間の流れを感じさせられるかどうかと云うことか。
尤も、こちらが鈍感でその辺がくみ取れなかっただけとも考えられるが・・・。

「 ねずみ穴 」 はどうも苦手だ。 兄弟が金のことで揉める噺など、それこそ金を払ってまで聴きたくない。
結局冷徹な兄の振る舞いは夢の中だったと云うオチだが・・・気分が晴れると云うよりはどっと疲れて安堵する感じ。
しかし師の運びは、放蕩の末受け継いだ田畑を失った弟に対して心を鬼にする兄の葛藤も丁寧に描かれていたし、
兄が因業にも自分に辛い仕打ちをする夢を見ているのは弟の竹次郎が、
兄がそう云う人物であると云う疑いを頭の中、腹の内に持っているからなのではと 気づかされる部分もあった。
話の端々で兄は意地悪く描かれるが、それは全て竹次郎の心持ち一つで払拭される疑念の映し鏡でしかないのだ。
それをきちんと圓太郎が描き切ったのか、或いは今まで自分がそこまで考えが及ばすに聴いていただけなのか・・・。
どちらにせよ、今回はちょっとした収穫を実感する一席であった。

はねて往きとは違うルートで戻る。 地下鉄を使わず私鉄で地元まで。
サンガ焼き目当てで向かった居酒屋はあろうことか木曜定休で閉まっていた。 間が悪いことこの上ない。
そこで改装なってからまだ一度も行っていなかった、もう一軒の居酒屋へ回って暖簾をくぐる。
改装といっても雑然としていたカウンター席部分をやり変えただけで概ね以前のまま。 メニューも以前のまま。
昨日の今日なので、多少はプリン体のことなど気にして肴を選んでみる。 飲むのもビールではなくサワー。
この気遣いがなんとも情けないが今が肝心、摂生は必要だ。 
それでも料理はどれも美味く、この店ももっと使おうと改めて思いつつ、2杯で止めておいて家路についた。
 
 
  1. 2012/09/28(金) 17:02:01|
  2. 演芸など
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