七人の敵

男、閾を跨げば七人の敵と数多なる素晴らしきものごとあり。 都会から山河海島まで、外出先でのよしなしごとを。

アイアン・スカイ - Iron Sky - 於 新宿武蔵野館 2

第2次世界大戦後、ナチス第三帝国の一部のエリートが密かに月の裏側へと逃亡。
そこに秘密基地を作り潜伏。 そして2018年、満を持して地球侵略を企てる。

鑑賞は昨年11月初旬。

まぁ荒唐無稽なおバカSF映画である。
随所にブラックなパロディとコメディの要素が散りばめられていて、なかなか面白かった。
ミリタリーな要素も、詳しい友人によればそこそこ凝った作りになっていたようだ。


Iron Sky
(C)2012 Blind Spot Pictures, 27 Film Productions, New Holland Pictures. ALL RIGHTS RESERVED.


この映画を取り上げたのは作品自体についてと云うよりも、
ナチスと現ドイツ連邦共和国について常々思っていることを書き留めようと思ったからだ。

ナチスは映画の素材として数多の戦争モノに登場する。敵対国として描くには恰好の素材であろう。
第三帝国の興亡は歴史上の事実であり、その所業は誰もが認め知るところだ。
悪いヤツとして描く上で、良心の呵責なきところにそのキャラクターはある。

しかし映画と云うジャンルのこととは云え、現ドイツの人々はこうした扱いをどう捉えているのか、
同じ敗戦国の我が国に置き換えて考えつつ、これが常々思っている疑問なのだ。 

我が隣国の作る映画やドラマにも関東軍をはじめとする旧帝国軍の所業を描いたものがあるようだが、
それらが我が国で賑々しく上映されることはない。
歴史上の認識の違いとか、補償問題は解決済みとか、そう云う政治レベルでの談話は耳に入るが、
文化交流の中でそれがあからさまに語られるところを自分の経験上では見たことも聞いたこともない。
それは自分個人が寡聞なだけかも知れないが、終ぞ知り得ぬところだ。

ドイツ人はナチスと現ドイツは別物の割り切って、
こう云うおバカな映画でも笑って観ることが出来るのだろうか?
そしてもし、この映画の侵略者が関東軍に入れ替わって月の裏から現れるとしたら、
我々はそれを観てどんな気分になるのだろうか・・・?
そうは言っても、自分は関東軍についての知識なんて殆ど無いのだけれど・・・

これはもうずっと前から抱いている疑問であり、モヤモヤなのである。
 
 
  1. 2013/01/09(水) 23:59:59|
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