七人の敵

男、閾を跨げば七人の敵と数多なる素晴らしきものごとあり。 都会から山河海島まで、外出先での徒然を。

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アルゴ - Argo - 於 ユナイテッド・シネマ としまえん No.2 スクリーン

なかなかここに書き込む時間が取れず、気分にならない。
例年どおり気忙しく、実際に忙しい時期に入って来た。
それでも今回とあと一回、去年の映画について書き留めておきたい。

11月初旬鑑賞。 『 アルゴ 』。

1979年、イランの革命に巻き込まれた米大使館員達を国外脱出させる為、
米国務省とCIAが彼らをカナダの偽SF映画のロケハン隊にでっち上げたと云う実話に基づいた物語。

この作品は友人の評価が高かったのでノーマークから一転観に行ったのだが、なかなかの拾い物であった。
この手の脱出劇と云うと、差異はあるが 『 キリングフィールド 』 が思い出される。
しかしあの作品ほどの悲壮感はない。
本作はもっと軽妙な作りだが、それでもスリルは味わえ緊張緊迫の展開は見応え十分であった。

イラン革命。パーレビ国王、ホメイニ氏、名前は知っていても当時中2だった自分には無縁な出来事。
学園祭執行委員、漫画、スキー、女の子・・・そんなもので頭の中が出来ていた時代。

そもそもこの国外脱出作戦が極秘扱いとなり、情報が開示されたのは18年後のクリントン政権であった。
世の誰もが知らぬところで、この小さな作戦は密やかに行われていたのだ。


Argo
(C)2012 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.



劇中に登場する偽SF映画のタイトルが 『 アルゴ 』。
当時は世の中が 『 スター・ウォーズ 』 の影響でSF映画を粗製濫造していた時代。
その時流に乗って、イランの広漠としたロケーションを求めて取材に訪れると云う筋立ては悪くない。
実際にあった脚本を購入、配役も決め製作発表は世界配信。
お膳立ては実際の映画と同じプロセスに沿って迅速に行われ、
作戦の立案者であるCIA人質奪回担当のトニー・メンデスが製作補を名乗ってイラン入り。
大使館占拠の際、カナダ大使私邸に逃げ込んだ米大使館員6人の救出を企てる。

彼等は米国人であることがバレれば即処刑の立場にある。
カナダ人になりすまし、映画のロケハン隊になりすまし、架空の人物のプロフィールを頭に叩き込む。
実際にロケハンに出掛け、予定の取材をこなした後に、入国記録がない空港で出国を試みる。
大使館を占拠した革命軍はやがて職員名簿から6名が欠けていることに気づく。
逃げる者、追う者、時間との戦いが大詰めに向けて観る者を惹き込んで行く。
 
どこまでが事実に基づき、どこからが脚色なのかは詳らかではないが、
とてもリアリティがありながら、どこか絵空事の馬鹿らしさ胡散臭さも備えていて、その匙加減が巧い。
米国の伏せられた過去の栄冠に強力なスポットを当てるような陶酔と云うか、力みがない。
そんな力の抜け具合が、この作品に嫌味を感じない所以なのだと思う。

恐らくショーレースには名を連ねる作品であろうと思いつつ映画館を後にした。
ベン・アフレックは監督として今後も目が離せない存在のようだ。

(※ ゴールデングローブ賞はドラマ部門・作品賞と監督賞を受賞したようだ)
 
 
 
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  1. 2013/01/11(金) 18:27:39|
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