七人の敵

男、閾を跨げば七人の敵と数多なる素晴らしきものごとあり。 都会から山河海島まで、外出先でのよしなしごとを。

『 人形町噺し問屋 その41 』 兼好独演会 於 日本橋社会教育会館 / 平成二五年七月五日

真田小僧 / 笑二
岸柳島 / 兼好

仲入り

京の茶漬け / かい枝
応挙の幽霊 / 兼好


昼食が凭れていたので、軽食せずに会場へ。

「 岸柳島 」 は以前に市楽で一度聴いた。
経験のある噺家で聴くのは今回が初めてだ。
兼好の若い侍はかなり軽い感じ。
研鑽を積んだ自信と倣岸が綯い交ぜになった感じはない。
血気盛んな、少々お調子者と云った風情だ。
年老いた侍の方も腰の低さは目立つが、
裏打ちされた人格の余裕みないなものが今ひとつ滲み出て来ない。
個人的にはこの老侍のイメージは志村喬なのだが、
兼好のそれは誰と例えようないがちょっと雰囲気が違う。
志ん生の十八番と云われる噺だが、志ん朝のものが好きである。

「 応挙の幽霊 」。
寡聞にして円山応挙のことを知らなかった。
幽霊画と言われて思い浮かぶものは漠然としてあるが、
応挙が描いた幽霊と云うもののイメージがズバリ湧かない。
後刻調べてみて、なるほどなかなか艶っぽい絵ではないか。
兼好の案内に依れば谷中全生庵にて、
応挙を含む円朝蒐集による幽霊画が八月に全幅公開とのこと。
機会を見て一度拝見してみよう。夏の趣向にはなかなか良い。

はねてから日本橋へ戻る。
そこが地元の友人がお勧めの店で一緒に飲むことに。
飲兵衛で夜更かしな彼女は店でも顔馴染みのようだ。
注文の品にはサービスが追加されちょっと豪華な肴で飲む。
こちらも食べ盛りではない。予定外の量が饗されると戸惑う事が多い。
全体の流れを考えての肴選びはしているつもりである。
それでも上質な酒肴に囲まれ、大人な男女は気侭に会話を楽しむのであった。
まさかあなたと差しで飲むとは思わなかったわ。と彼女。
こちらも同じである。縁は異なもの味なものとはよく言ったものだ。
・・・と云うほど色っぽい関係ではないが、たまにはこんな飲みも良いものだ。

思ったとおり二軒目へ連れられ、地下鉄がなくなってTAXIで帰宅。
酒手と共に足代も嵩んでいる今日この頃である。


  1. 2013/07/06(土) 23:59:55|
  2. 演芸など
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