七人の敵

男、閾を跨げば七人の敵と数多なる素晴らしきものごとあり。 都会から山河海島まで、外出先でのよしなしごとを。

『 神楽坂落語まつり 神楽坂劇場二人会 夜の部 』 扇辰・三三 二人会 於 新宿区四谷区民ホール / 平成二五年七月七日

道具屋 / 扇兵衛
真田小僧 / 三三
阿武松 / 扇辰

仲入り

野晒し / 扇辰
転宅 / 三三


三日で四連荘もこれで最後である。
もう二度とこんなスケジュールは組まぬようにせねば。

七夕。 家を出る直前に雷鳴と共にもの凄い雨が降り出した。
盆、いやバケツをひっくり返したようなとはこのことか。
履物をスニーカーから裸足に漁サンへ履き替えたのは正解だった。
しかしパンツがコットンリネンのままだったのが迂闊であった。
登山用の化繊にしておけば良かったが、膝下がびしょ濡れに。
会場に着く頃には夕映えも見て取れたが、移動中はひどい降りであった。

神楽坂と冠しながら今回は新宿御苑大木戸門脇の立派なビルが会場。
ホールは9階にあり、雨に洗われた御苑の森が見下ろせる好立地。
あの豪雨の中、どうやって来たのか浴衣姿の女性も多い。

三三の二席、まずは 「 真田小僧 」。
前座噺だが通しで真打が演ると聴き応えも違うものだ。
とは云え、二人会の一席のチョイスとしては正直物足りない感じ。
師の 「 転宅 」 はお菊が随分とはすっぱだ。 終始勇ましい。
後が怖いと転宅に至る独り暮らしの女の機微が今ひとつ感じられない。

扇辰は名古屋場所初日とあって相撲のまくらから 「 阿武松 」。
まくらで名前の挙がった大砂嵐金太郎の四股名、確かにひどい名づけだな。
エジプトらしくピラミッド由来で四角粋(しかくすい)が良いと扇辰。
で、昇進したらナイル川で。と言ったがこれの漢字までは言及せず。
「 阿武松 」 は大して面白くもないが、まくらで十分楽しんだ。
「 野晒し 」 の八五郎は清十郎先生の大切にしている竿を持ち出す。
壊すと直す竿師がもういないから止めてくれと言うのを聞かずにだ。
釣り師としてはこの八五郎の所業は許しがたいものがある。
竿を粗末にするとは怪しからん輩である。

三三も若手実力派だが、こうして扇辰と並ぶと・・・うーん。
人物の作り込み、噺の背景にある諸々への詰めの差はまだ感じる。

はねてから高円寺、月曜に釣りへ出かけていたマスターのところへ。
釣り場は先日同道した群馬のとある谿。
その時に自分は落し物をして来たのだが、何とそれを回収して来てくれたのだ。
小さな沢とは云え、長い長い渓流筋の中で四十日以上前に紛失した物だ。
それも決して大きなものではない。 よくぞ見つけて下さった。
そんな奇遇に感謝しつつ、少々飲み過ぎの週末を軽めの酒で〆たのだった。


  1. 2013/07/09(火) 23:59:03|
  2. 演芸など
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そんな感じでまいります。

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