七人の敵

男、閾を跨げば七人の敵と数多なる素晴らしきものごとあり。 都会から山河海島まで、外出先での徒然を。

『 雲助蔵出しふたたび 』 於 浅草見番 / 平成二五年九月二八日

子褒め / つる子
目黒の秋刀魚 / 遊一
庭蟹 / 雲助
風呂敷 / 雲助

仲入り

星野屋 / 雲助


この会は遅刻が多いので今回は余裕を持って浅草へ。
手ぬぐいの ふじ屋 をひやかして、浅草寺手前の浅草中屋へ。
外から名前の千社札が見えたので入ってみる。
落語の後は湯島で飲み会、女性が四人参加。
彼女たちの名前を取り上げて土産とする。
下の名を知らないのや難しいのやらがいるので野郎共のは買わず。
ぶらぶら歩いて見番前には開場20分前に到着。
斜向かいの蕎麦屋 弁天 でもりを一枚手繰って丁度良い頃合となった。

いつものようにつる子から。 見番で端から聴くのは初めてだ。
遊一で今年初の「目黒の秋刀魚」を聴いてお目当て登場。

雲助、まくらでまずは “あまちゃん” が終わってしまった事を嘆く。
末広亭に能年玲奈ちゃんが来たそうで。
主任が花緑の時で、雲助もたまたま代演で膝がわりに出ていた。
しかし玲奈ちゃんが来ている事に気づかずに帰ってしまったと。
いや別に花緑の高座を聴きたくなかった訳ではないがと言い訳を。
はねてから楽屋に玲奈ちゃんが来て花緑はツーショットを撮った。
それが悔しくて堪らない。我慢して花緑を聴けば良かったがオチ。

軽い噺をと「庭蟹」。 初めて聴く噺。
「風呂敷」「星野屋」と続き大いに笑った。
蔵出しふたたびの気軽な興行が土曜の昼下がりに心地好い。

四時にははねた。飲み会は六時からだが取り敢えず上野まで戻る。
国立西洋美術館でミケランジェロ展をやっている筈なので行ってみる。
するとコルビジェ展が常設エリアで開催されていた。
しかも本日無料観覧日とある。 そちらを選んで入館。
建築ではなくコルとその仲間たちによる絵画彫刻の展示であった。
五時半で閉館。少し早いが湯島までぶらぶら歩く。

当日は参加女性の一人が誕生日、飲み会は大いに盛り上がった。
中締めでふたり帰って二軒目へ。
鱈腹食べたのでもう何も入らない。酔いも回って睡魔に襲われる。
この日は、嘗ては西麻布の串揚げ屋の大将を招いての飲み会であった。
大将が女将の店と人柄をどう見るか、大先輩の評価が気になっていた。
片づけを終えて合流した女将が対面の大将と打ち解けて話している。
二人の会話を聞きながらホッとしたせいか、いよいよ舟を漕ぐ。
隣に座った女将に眠いの?と子をあやすように何度か揺り起こされた。
それはそれで心地好かったりして・・・。


  1. 2013/09/29(日) 23:59:24|
  2. 演芸など
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マン・オブ・スティール - Man of Steel - 於 ユナイテッド・シネマとしまえん 8スクリーン

いつからか往年のヒーローをシリアスに描く作風が定着したように思う。
『ダークナイト』で描かれたバットマンでそれが極まった感がある。

元々バットマンはケの印象が強いので違和感はないが、
それをハレのスーパーマンに持ち込むのは如何なものかと云う疑念があった。
結局それはこちらの勝手な思い込みであった。
聞くとはなしに耳に入ってくる根暗な印象はなく、良い出来であった。

成長の過程で自分には他人にない能力があることに疑問を抱く。
やがて自分が異星から来た者であり人類ではない事を知る。
生みの親ではなかった両親、知る術のない出生と過去。
それはその立場になれば誰でも抱くであろう疑問と苦悩だ。


Mos
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誰もが知っている古典スーパーヒーローの頂点。
それを何か独自の発想と視点から描こうと云った野望は感じられない。
極自然にクラーク・ケントのカル・エルとしての自我の開放を描いている。
(カル・エルはクリプトン星人としての本名)

ここでは書いていないが8月下旬に『パシフィック・リム』」を観た。
複雑なディテールの形態が複雑に動き回るアクションは正直目で追えなかった。
圧倒的質量は大迫力なのだが、実態が把握出来ずリアリティがない。
ここで云うリアリティとは現実味と云うことではなく臨場感のこと。
それに比して本作は等身大、ヒューマンスケールであり、姿形も人間。
その超人的なパワーとスピード感に対してとても臨場感があった。
ふとマンガの『ドラゴンボール』を思い出したりして。
(あれの実写映画は観てないけれど)

大音響とともに飛び上がりあっと言う間に米粒より小さくなるスーパーマン。
それを観て素直に凄いなと思っている自分がいて、ちょっと可笑しかった。
人間の驚きは自分の把握できるスケール感でより真に迫る。と云うことか。

あとひとつ。
ケビン・コスナーとダイアン・レインのケント夫妻がなかなか良かった。
 
 
  1. 2013/09/24(火) 23:59:15|
  2. フォト・キネマ・アートとか
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『 らくご街道 雲助五拾三次 -寿- 』 於 日本橋劇場 / 平成二五年九月二二日

寿限無 / 雲助
井戸の茶碗 / 雲助

仲入り

天保六花撰 ~上州屋から玄関先~ / 雲助


会場に着くと随分の賑わいである。
雲助が上梓したのでその本をサイン記帳で売っているようだ。
今のところそれを読む気がないので、行列と雲助を遠くに見る。

この会はなかなか良いのに席には随分余裕がある。
火急の用で行かれない事もある落語の事だから、
当日券で入れる場合は前売りを買わない事にして暫くたつ。
今回も当日券で良席が取れた。
ふらりと行って楽しむには心構えもこれくらいが丁度良い。

まさか雲助の「寿限無」が聴かれるとは思わなかった。
二つ目の頃に学校寄席で一度やったきりだから二度目だと。
副題の-寿-に合わせてだろう。
こう云う自由な気まぐれが独演会には楽しい。

「井戸の茶碗」もほぼ初演とのこと。
今まで聴いたものと細かい部分が異なっていた。
その感じが雲助らしい。
特にサゲで“また小判が出るといかん”を“また騒動になるといかん”
としたあたりは師らしい。

仲入り後の噺が-寿-に因むかどうかが分からなかった。
この辺の知識がまだ追いつかない。
(追記:そう云えば婚礼に関わる騒動の話だった)
御通家には御馴染みの講談もののようだ。歌舞伎にもなっているらしい。
何にせよ、悪人を演る時の雲助は実に楽しそうで気持ち良さげである。

はねてから久々に高円寺へ。
マスターの店へ顔を出すと録画している“半沢直樹”の最終回が流れていた。
うーむ、まずい。途中から観たのでは面白味も半減である。
画面は見ずにも済むが、音声は耳に入ってくる。
まさか耳を塞ぎながら酒を飲むわけにも行かない。
結局、見るとはなしに見てしまって最後のオチも分かってしまった。
まぁ、たかがTVドラマの事だが。
そう云えば第1話もここで観たなと思い出す。
何となく見遣っているうちに引き込まれて第2話以降も観つづけた。
高円寺に始まり高円寺に終わった半沢君の倍返しであった。


  1. 2013/09/23(月) 23:59:16|
  2. 演芸など
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『 人形町噺し問屋 その43 』 兼好独演会 於 日本橋社会教育会館 / 平成二五年九月二〇日

松竹梅 / 鯉○
身投げ屋 / 兼好

仲入り

天明白浪伝 稲葉小僧 / 阿久鯉(講談)
陸奥間違い / 兼好


八月十三日の『その42』以来、約ひと月振りの落語である。
落語を聴き始めてこのブランクは初めてのこと。
九月に入って白酒と小三治の独演会をキャンセルした。
沖縄・西表島への旅までに仕事を片付けねばと不意にした。
そのこともあって久々の落語と相成った。

少し早めに事務所を出て、上野鈴本演芸場へ寄り道。
十月の余一会、菊之丞独演の券を購入して人形町へ転進。
手拭いのちどり屋への寄り道をすっかり忘れてまっつぐ会場入り。
受付にて前の青年が当日券を求めていたが、空席は数えるほど。
この会も期日前に札止めになる日が近いかも知れない。

久々の落語、やはりいいものだ。
前回も兼好で続いてしまったが、それはそれ。
初聴き「陸奥間違い」は愛すべき権助が登場する楽しい噺であった。

ゲストは講談の阿久鯉。
講談もたまに聴く度に面白いと思うのだが、何故か足が向かない。
やはり押し出しが強いので数をこなせない感じがする。
こうして時たまに鉢合わせるくらいが丁度いい塩梅だろう。

はねてから湯島へ。
落語は久々だが店の方は飲み会があったりで行っている。
そんなに久々と云う感じでもない。
暖簾を潜ると顔見知りの常連さんが数名。
間の席に入れて貰ってあれこれ話す。
皆さん入りが早かったのか程なく帰られてしまった。
女将が取り置いてくれた鰊の煮付けや、お裾分けの厚焼き玉子、
オクラや銀杏で麦焼酎を水割りで飲む。
秋めいた日で久しぶりに長袖のシャツとジーンズだった。
そろそろ酒もお燗や焼酎お湯割りの季節かなとふと思う。
秋が深まって噺が冬のものになってくると酒肴も変化してくる。
季節の移ろいも酒飲みには楽しみなことだ。
閉店まで飲んで、女将に一軒付き合って貰って電車があるうちに帰宅。


  1. 2013/09/21(土) 14:13:20|
  2. 演芸など
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1440 days - 西表島の休日 2013/09/13~17 -

9/13~9/17、遅い夏休みをとって沖縄は西表島へ。
ダイビングをメインにリフレッシュの時間を過ごしてきた。
ここ数年は渓流に入れ揚げていたこともありダイビングは四年ぶり。
コストもかかるレジャーであり、一度のツアー費用で何度釣りに行かれるか。
そんな打算や他にもちょっと思うところもあって遠ざかっていた。

きっかけは友人に貸そうと久しぶりに引っ張り出してきたダイブコンピュータ。
手に取った懐かしい感触で海の記憶が甦って来たのは4月下旬のことだった。
その後、東京で飲むばかりの仲だった連中から誘われ今回のツアーが立ち上がった。
総勢8名。行程はまちまち、離合集散の中で全員が揃ったのは二日程であった。
メンツを改めて見回せば一緒に潜るのは初めてな顔ばかり。
利用するガイドショップも自分は初めてであり、初物尽くしのツアーであった。


20130918-1


四年ぶりと云うこともあり、周囲からはきちんと潜れるのかと冷やかされた。
今回新調したウェットスーツの着心地に多少不慣れを感じたのも一本目だけ。
誰に迷惑をかけることもなく都合5本のダイビングを楽しんで来た。
今回はスキルの浅いメンバーも含まれていたので潜水場所にも配慮があった。
それも含めて1440日ぶりであった自分も粗相なく過ごせたと云うところか。

ダイビングを三日楽しんだ後、島を離れる前日にはシーカヤックも楽しんだ。
久々の漕艇、タンデムは友人の女の子だったこともあり漕ぎまくった。
マングローブのジャングルへ分け入り、途中カヤックを乗り捨てて更に奥へ。
ヘルメットを被っての沢登りの末、滝壺のある大きなプールまで。
通り一遍にカヤックを走らせるだけでなく、西表の自然を満喫するツアーだった。
ガイド君がその場で作ってくれるパスタの味も格別であった。


20130918-2


滞在したのは空港のない西表島でも特に閑静な白浜地区。
道路が通っているエリアでは西の果てにある小さな集落であった。
(西表には道路が繋がっていない船便だけの集落もある)
通過交通がなく、目の前に入り江の静かな海が広がっている。
視界の先には島陰があり、水平線は見えない。
鳥と虫の鳴き声しか聞こえない野性味溢れる時間が流れていた。

朝起きて皆で海に潜り、ともに食事をして酒を飲み笑う。
語らいの中で付き合いの浅かった人とは親しく、
親しかった友人とはより親交を深める貴重な時間を過ごす事が出来た。
島の人々も親切で優しく、困った時には手を差し伸べてくれた。
そう云う意味でも、ただのレジャーではない体験が記憶に残る旅となった。

日程は五日間。あっと言う間と云う表現はまったく当らない程に濃密であった。
多少のトラブルはあったものの、それも含めて思い出も沢山出来た。
一人若しくは少人数で動く事の多いタイプだが、たまにはこんな旅もいいものだ。
誘ってくれた友人、ご一緒した仲間、ダイビングとカヤックのスタッフ、
そして宿や商店をはじめ島で出会ったたくさんの人々に感謝である。
 
 
  1. 2013/09/17(火) 23:59:40|
  2. 旅や野遊び
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Author: 良速
  
 
- りょうそく - と申します。
 
九山八海  花鳥風月
東奔西走  南船北馬
美酒嘉肴  羽化登仙
歌舞歓楽  一竿風月
謹厚慎重  天空海闊

そんな感じでまいります。

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