七人の敵

男、閾を跨げば七人の敵と数多なる素晴らしきものごとあり。 都会から山河海島まで、外出先でのよしなしごとを。

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オール・イズ・ロスト ~ 最後の手紙 ~ - ALL IS LOST - 於 新宿シネマカリテ2

インド洋を単独航海していたヨットマン。
水音で目を覚ますと船室が浸水していた。
海上を漂流していたコンテナと接触、船腹に横穴が開いていた。

登場人物はヨットマンただ一人。
トラブルの発生から坦々と彼の行動を映し続ける。
独り言も発しない男。
画面から聞こえるのは波に揺蕩うヨットの軋みやスコールの遠雷だけ。


all is lost
(C)2013 All Is Lost LLC


単独航海をする位だから男のスキルは相当のものであろう。
彼は次々と起こるトラブルに忍耐強く対処して行く。
彼はやれる事、やるべき事はすべてやったと思う。

外洋航行などとんでもないが、自分も一応船舶操縦士の端くれ。
銀幕の中で起こる様々な事象を見て、自分ならどうするかを終始考えていた。
想像すればするほど、頭が痛くなる。

観ていてとても疲れる作品であった。

ラストがなかなか印象的。
新しい演出ではないけれど、巧いなぁと思った。


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  1. 2014/03/31(月) 23:59:06|
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ローン・サバイバー - LONE SURVIVOR - 於 新宿ミラノ1

タリバンのリーダーを狙撃するべくアフガニスタンへ送り込まれた四人のネイビー・シールズ。
ひとつの判断を機に200人超のタリバン兵の攻撃にさらされ、ひとりの兵士のみが生還した。
05年6月、創設以来最大の惨事と呼ばれている“レッド・ウィング作戦”の映画化。

アフガニスタンの山岳地帯が舞台。
美しい景色が内容とのコントラストを生み出す。

自分が山の中で大怪我をしたばかりだったので、劇中の痛みがリアルであった。
勿論、その負傷具合は比でもないし、状況の違いは雲泥の差ではあるのだけれど。

潜伏中に鉢合わせたタリバンに繋がる牧童たちを開放することで作戦は綻び始める。
善を為す者に幸いはもたらされる。 とは限らないのである。
その善はどちらの方向を見ての善なのか。

当然、アフガニスタンの人々すべてがタリバンと云う訳ではない。
そうした構図の中でストーリーは展開して行く。


LONE SURVIVOR
(C)2013 Universal Pictures


何気ないシーンや台詞でヴェトナム戦争を思い出したりもした。
アメリカは延々とこうした戦いを続けて行くのだろうか。

まだ対岸の火事かも知れない。
けれど向こう岸までの川幅は徐々に狭くなりつつある。
やがて流れは伏流となり、火が我が岸に迫る日が来るのかも知れない。
 
  
  1. 2014/03/30(日) 23:59:39|
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師匠と弟弟子 其の二 -残雪の釣行 2014年 3月15日 -

山梨は大月北部の渓流、ふた又付近より上流域。
ハードコンディションは容易に予想されるも今季初入渓。
メンバーは昨年五月と同じくマスターとヒデ。
思い起こせば昨シーズンの入渓は数える程だった。

案の定、水温0〜1℃で釣果は見込み通り・・・16.5㎝の岩魚一尾のみ。
雪中釣行は色々な意味で疲れる。谿には魔物がおるでよ。


h260315


実はこの釣行で脱渓時に転倒して右手首を骨折してしまった。
幸い同行二名の協力もあり事故から約1時間半で救急病院に収容して貰った。
山奥での応急処置と119番通報に電波が届く地点までの移動援助。
本当に助かった。 お二人には感謝の言葉もない。

東京で17日に診察、18日に入院、19日に手術を受け22日に退院。
右橈骨遠位端粉砕骨折。

今季初入渓に際して心用意も身体の準備も足りなかったと反省。
緊急用装備を幾つか忘れ物、入渓前のストレッチも忘れていた。
いつもなら怪我をした1m程の段差でも飛び降りるなんて絶対しないのだが。
最近気に病むことがあり、集中力を欠いていたと思う。
オフシーズンのブランクから来る危機意識の鈍化。
今思えば慣れから来る油断もあった・・・アウトドアマン、失格。

現在絶賛リハビリ中。ケースにもよるようだが今回はギプス固定なし。
手術後からどんどん動かして可動部の拘縮を防ぐ為。
マウスは何とか右手で使えるが、暫く筆記具は持てそうもない。
意外にも箸は四日程で何とか左手で使えるようになった。
右手で使えるようになるには少し時間がかかりそうだ。
私用外出は様子を見ながら。お酒は抜糸するまで我慢してから再考。

どの位の期間でどの程度回復するのかはまだ分からない。
自分の努力次第のところもあるようだ。
シーズン中に再起出来たとして、果たして入渓出来るかどうか。
谿に入るか否かはその時になって考えよう。
出来れば今季のうちに気持ちの清算だけは済ませたいと思っている。

山でも海でも都会でも、皆さんも改めて御用心のほど。
注意一秒、怪我一生。 無事之名馬ナリよ。


今回のツーリング <期間:1日>

 ※後ほど追記します
  1. 2014/03/23(日) 23:59:26|
  2. 旅や野遊び
  3. | コメント:2

猫侍 於 シネマート六本木 スクリーン4

仕官を望む浪人の悲哀はこの手の時代劇にはつきものだ。
あまり深刻にそれを押し出さないのがユーモアだろう。

もうちょっとストーリーに凝った仕掛けがあっても良かったかな。
観終わった直後はそんな風に思ったのだが。
そこが力点ではなく、この緩い感じが売りなのだろう。
強面の北村一輝演ずる元加賀藩士・浪人斑目久太郎、人呼んで斑鬼。
それがひょんな事から白い猫、玉之丞と暮らすことになる。
妻子を国に置いて江戸で侘しく暮らす斑目の日常に変化が起きる。
己に厳しい武士が愛くるしい猫に翻弄されて行く様が話の核。

ネコ派、イヌ派の対立を構図とした侠客一家の争いをベースに置く。
ふと黒澤の「用心棒」を思わせる。そんな大袈裟な事もないのだが。


neko
(C)2013「猫侍」製作委員会


正直、期待していた程の面白味はなかった。
先にテレビ版を観ていれば少し違った楽しみ方もあっただろうか。
テレビ版は映画の後にネットで全話を一気に観た。
個人的には映画よりも面白かった。

面白いかそうでもないかは、ちょっとした違いで差が出る。
テレビ版のつづきものとして映画を作ればよかったのかも知れない。
設定を少し変えてパラレルワールド化しても先に出た話には敵わない。

全体の世界観はなかなか面白いだけに、惜しい。


  1. 2014/03/10(月) 23:59:12|
  2. フォト・キネマ・アートとか
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ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅 -  NEBRASKA  - 於 新宿武蔵野館 3

映画のジャンルではロードムービーが好きだ。
自分でも車で長距離旅行をしてみたいものだ。

作中、旅の車がスバル・ランカスターだった。
何やら親しみを感じたりして。

所謂“釣り広告”、高額当選の案内を信じ込んだ老人。
行けば100万ドルが貰えるのだと言って聞かない。
見かねた息子が共にモンタナからネブラスカまで旅をする。
途中、立ち寄った父親の故郷で揉め事が起こる。
ありもしない金に群がる周囲の人々。

老人の行動が切ない。
家族に残すものがないから、その当選金にすがる思いが強い。

老いた父と中年の息子。
疎遠だった関係が旅の中で変化して行くのは常套の展開。


NEBRASKA
(C)2013 Paramount Pictures. All Rights Reserved.


刺激の少ないストーリーとモノクロの映像がマッチしている。

アメリカの道は広く真っ直ぐで、日本人の目には新鮮に写る。
単調であることの美しさ。
あの国土の九分九厘はそう云うもので出来ている。
人々はそれを見て育ち老いて行く。
風土と云うものが人間をかたちづくる一部であることをふと思った。


  1. 2014/03/09(日) 23:59:42|
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『 第28回新宿亭砥寄席 』 喜多八・白酒 二人会 於 新宿文化センター 小ホール / 平成二六年三月七日

狸の札 / 緑太
喧嘩長屋 / 白酒
片棒 / 喜多八

仲入り

短命 / 喜多八
今戸の狐 / 白酒


車で仕事に出かけ、帰りに遠回りして道草を食ったのがいけなかった。
余裕があった筈の時間がぎりぎりになってしまった。
目の前で電車に行かれて結局遅刻。
緑太の「狸の札」の冒頭1分くらいが欠けてしまった。
開口一番に間に合わなかった自分の段取りに少し嫌気が差す。

栞の順番とは逆に白酒から出て来た。
恐らく喜多八が先に済ませて帰りたいと言い出したのだろう。
そう思いながら聴いていると案の定、白酒がそうばらした。
「喧嘩長屋」は喜多八のリクエストだったようだ。

当の喜多八はまた痩せたように見受けられた。
体調はどうなのだろうか。「片棒」を演る元気はある。
膝栗毛と睦会に行かなくなったので喜多八を聴く機会が随分減った。
道楽亭に出る時に一度行ってみたいものだ。
道楽亭の喜多八は一度仕事でキャンセルしているので幻の興行、は大袈裟か。

「今戸の狐」が終わってから主催者が舞台前に出て来て二師の色紙を配った。
席番で予め抽選をしたとのことでそれを読み上げる。
自分の隣の人が当っていた。
一番違いかと思いながらも自分のサコッシュでは小さくて色紙は入らない。
もともとサインの類にあまり興味もないので惜しくもなかったが。

ゴールデン街へ寄り道。
最初は諸先輩に混じって、終盤は若者二人連れと囲炉裏を挟んで飲んだ。
ビール1本と熱燗三合やって二駅の距離をゆっくり歩いて帰った。
手袋を店に忘れて冷たい思いをした。
高円寺の方へ取り置いてあるとマスターからメールを頂く。
近々貰い下げに行かねば。
行かねばならぬが少々飲み疲れの感あり。十日の週は大人しくしていたい。


  1. 2014/03/08(土) 23:59:29|
  2. 演芸など
  3. | コメント:0

エージェント:ライアン -  JACK RYAN: SHADOW RECRUIT  - 於 TOHOシネマズスカラ座

ジャック・ライアンシリーズと云えばハリソン・フォードの代表作。
自分もジェイソン・ボーンと並んで好きなシリーズだ。

本作は原作を基に大胆な脚色によって若きライアンを描いている。
往年のシリーズで描かれているライアンとは随分印象が異なる。
元海兵隊少尉だからそれなりの体力と戦闘能力はある設定だろう。
しかし後に知的な分析官となる若き日々としては随分と元気が良い。
時代設定が現代に置き換わっているし、別物と見るべきだろう。

キーラ・ナイトレー演じるフィアンセのキャサリンは魅力的。
後にアン・アーチャー演じるライアンの妻を十分に連想させる。
ケビン・コスナー演じるハーパーは登場人物として立ち居地が曖昧。
敵役ロシア人チェレヴィンを演じたケネス・ブラナーは良かった。


ryan
(C)2012 Paramount Pictures. All Rights Reserved.


結局主役のクリス・パインの魅力が今ひとつなのが根本的に残念。
ちょっと荷が重すぎたかなぁと思いつつ。

内容も目新しいものは感じなかった。
テロの背後に国家の陰が見え隠れする。
大戦の代償は大き過ぎるから、小さなテロを効果的に起こす。
小さな戦争が世の中を大きな恐怖で包んで行く、そう云う時代。
情報戦は複雑で何をやっているのか分かり辛い。
その辺のドキドキは音楽も使って切迫感を盛り上げて見せる演出。
結局分かり易いのは銃撃戦と格闘、カーチェイスの見せ場だったり。

暫くは新機軸のアクションは出てこないかも知れない。
だからこそ、本の面白さが大切なのだと。
改めてそんなことを思わせる、ごく普通の仕上がりであった。


スカラ座、今回が初めてだったのではないか。
なかなか良い映画館であった。


  1. 2014/03/04(火) 12:30:21|
  2. フォト・キネマ・アートとか
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ほとりの朔子 於 シアター・イメージフォーラム シアター1

邦画は「がぐや姫の物語」以来。
そう云えばあの作品のことはここに書かなかった。
「風立ちぬ」より随分良かった・・・でも少し時間が経ち過ぎたか。

「ほとりの朔子」、随分前から気になっていた作品。
長いこと公開を待つうちに忘れてしまうほど時間が経っていた。
年が明けて間もなく公開されたようだが気づかなかった。
そろそろおしまいの時期になって漸く観に行く事が出来た。
当日は映画の日で料金は1000円だった。
払うまでその事に気づかずちょっと得をした気分であった。

『お父さんカッコイイよ』東京ガスのCMに出ていた二階堂ふみ。
この作品で初めて演技を見た。
今までの出演作ではかなりエキセントリックな役が多かったようだ。
本作ではごく普通の18歳の少女を演じている。
海辺の町で過ごす夏の終わりの二週間。
浜辺、森と小川、坂道に自転車、麦藁帽子・・・フランス映画みたいだ。


sakuko
(C)sakuko film partners


小さな波風は立つけれど大きな事件は起きない。
ささやかな出来事に微かに揺れる少女の心模様が丁寧に描かれている。

ちょっと震災の事が絡んでいたり、今の時代の青春だなと思わせる。

女たらしの大学講師が教え子に手を出して、最後は引っ叩かれる。
それを目の当たりにした主人公朔子のちょっと悪い感じの笑いが印象的。

二階堂ふみにはこれからも注目。
二十歳前後で心身共に日々移ろい行く年頃。
その瞬間瞬間でいろいろな面を見られたら面白いなと思う。


  1. 2014/03/02(日) 23:59:03|
  2. フォト・キネマ・アートとか
  3. | コメント:0

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 良速

Author: 良速
  
 
- りょうそく - と申します。
 
九山八海  花鳥風月
東奔西走  南船北馬
美酒嘉肴  羽化登仙
歌舞歓楽  一竿風月
謹厚慎重  天空海闊

そんな感じでまいります。

.......................

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