七人の敵

男、閾を跨げば七人の敵と数多なる素晴らしきものごとあり。 都会から山河海島まで、外出先でのよしなしごとを。

猫侍 於 シネマート六本木 スクリーン4

仕官を望む浪人の悲哀はこの手の時代劇にはつきものだ。
あまり深刻にそれを押し出さないのがユーモアだろう。

もうちょっとストーリーに凝った仕掛けがあっても良かったかな。
観終わった直後はそんな風に思ったのだが。
そこが力点ではなく、この緩い感じが売りなのだろう。
強面の北村一輝演ずる元加賀藩士・浪人斑目久太郎、人呼んで斑鬼。
それがひょんな事から白い猫、玉之丞と暮らすことになる。
妻子を国に置いて江戸で侘しく暮らす斑目の日常に変化が起きる。
己に厳しい武士が愛くるしい猫に翻弄されて行く様が話の核。

ネコ派、イヌ派の対立を構図とした侠客一家の争いをベースに置く。
ふと黒澤の「用心棒」を思わせる。そんな大袈裟な事もないのだが。


neko
(C)2013「猫侍」製作委員会


正直、期待していた程の面白味はなかった。
先にテレビ版を観ていれば少し違った楽しみ方もあっただろうか。
テレビ版は映画の後にネットで全話を一気に観た。
個人的には映画よりも面白かった。

面白いかそうでもないかは、ちょっとした違いで差が出る。
テレビ版のつづきものとして映画を作ればよかったのかも知れない。
設定を少し変えてパラレルワールド化しても先に出た話には敵わない。

全体の世界観はなかなか面白いだけに、惜しい。


  1. 2014/03/10(月) 23:59:12|
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