七人の敵

男、閾を跨げば七人の敵と数多なる素晴らしきものごとあり。 都会から山河海島まで、外出先での徒然を。

『 梅雨のコタツ 』 小辰独演会 於 食堂ピッコロ / 平成二六年六月二八日

夢の酒 / 小辰
不動坊 / 小辰

仲入り

寝床 / 小辰


小諸そばで小諸そば(山掛けそば)のつもりがあまり空腹でもなく。
無理して腹に入れることもないのでピッコロへ直行。
皆さん開場待ちをして入っているのか、既に殆どの席が埋まっていた。
考えずに選んだ席、後になって前の男性がもろかぶりで高座が見辛い。
次回からはよく周りを見てから着席せねば。

前回のように二日酔いと云うこともなく小辰登場。
まくらで銀座のクラブへ連れて行って貰った話。なかなか面白かった。
ああ云うところは若い男には楽しくも辛いところだ。
たいていもやもやして帰ることになる。・・・身に覚えがある。

「夢の酒」が根多おろしだったようだ。
事前にピッコロのTwitterに出ていたらしい。
ピッコロのアカウントがあるとは知らなかった。帰宅後、早速フォロー。
で、「夢の酒」の出来はなかなか良かった。
後になって師匠扇辰に習ったことを知る。
確かにお花の仕草口ぶりなどは扇辰譲りであったと納得。

「不動坊」は焼餅焼きの長屋三人のひとりが噺家の設定。
鍛冶屋が出て来ない。台詞がひと言だけなので減らしてみたと。
しかしあの噺家はやはり部外者の方が面白いのではないか。
事情が良く分からないところへ引っ張り込まれて訳も分からず吊るされる。
屋根と台所、上から下からあれこれ言われてオロオロするあたり。
そこは部外者でないと可笑し味も出辛い。
当事者が恨み言葉を忘れてあたふたするようではただ物覚えが悪いだけだ。
打ち上げではこの脚色の感想を聞きたいと言っていたがどんな反応だったろう。
参加しなかったので今度ピッコロへ飲みに行ったらその事を訊いてみよう。

「寝床」はあまり好きな噺ではないのだが小辰の高座は聴き易かった。
しつこいところが無かったからだろう。
喜多八もサラッと演る方で、師の「寝床」は嫌いではない。
はたして小辰は誰に習ったのか。これもピッコロの女将さんに訊いてみよう。

こんなに訊きたいことがあるなら打ち上げに出れば良かったか。
今回は戻って仕事が待っていたこともあり参加しなかったのだが。

次回のコタツは八月、夏である。
ワンドリンクのビールがさぞかし美味かろう。


  1. 2014/06/29(日) 23:59:17|
  2. 演芸など
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BP5-A 維持費 - running cost 2013~2014 -

5回目の車検を通した。何だかんだと悩みつつ、12年目に突入。
諸々と古ぼけては来たが、昨冬は大雪の甲府盆地でも逞しく走ってくれた。
信頼感と云う点では何ら揺るぎないマイカーである。


¥ 93,558 ⇒ 一年で使ったガソリン代。
            579.16 L で6,294 ㎞走行。平均燃費は10.87㎞ /L 。
            11年間の総走行距離は車検時で85,278㎞。多くはない。
           
¥ 93,040 ⇒ 法定諸費用。
            自動車税、車検時法定諸費用。

¥126,608 ⇒ 整備費用。
            車検整備代、オイル交換、夏冬タイヤ履き替えなど。洗車代も含む。
                       
¥ 30,820 ⇒ 自動車任意保険。
             幸い一年間保険を使わずに過ごすことが出来た。
          
¥ 23,433 ⇒ 装備購入費。
            iPhoneホルダー購入。シフトノブ劣化に伴う交換。バッテリー交換。
           
¥ 11,823 ⇒ 修理費。
            クーラントガスケット交換。

以上、合計 379,282円也。(有料道路通行料金・時間貸駐車料金等は直接経費ではないので含まず)


BP5-A-2014


しかしそろそろ乗り替えたいのも正直なところ。
今どきの装備も欲しいし、脱MTはリスク回避の上でも肝要だ。
(MTを運転出来ない仲間が多いことに今更ながら気づいた)
とは云え次期候補車に決定打がないだけに、なかなか踏み切れない。

発表直後はなかなか好印象だったスバルのレヴォーグが漸く発売。
さっそく試乗させて貰ったが、さすがに隔世の感は禁じ得ない。
それでいてマイカーとの違和感がそれ程でないのも意外であった。
しかし発表から時間が経ってみると、やはり今ひとつなのだ。
まずフェイスデザインがどうにも若い(幼い)。
ディテールを詰め込み過ぎて線が多く、少々喧しい顔つきだ。
パッと見は華やかで若者受けしそうだが、陳腐化も早い気がする。
操縦性はスポーツツアラーだけに現行のWRX-Stiと比しても遜色ない。
それでいてマイカーより格段の静粛性を確保しているのは優れものだ。
しかし長距離ツーリングを考えると、もっと鷹揚とした味付けが欲しい。

発表当初から最右翼だった VW ALLTRACK もこれと云った進化を見せず。
期待した新型エンジンが載る気配もない。如何せんエンジンが古い。
昨今はドイツ車もモデルサイクルが短く、日に日に古びて行く感じだ・・・。

そんな中、ここに来て興味津々なのがレガシィの新型アウトバック。
4月にニューヨーク国際オートショーで発表された。
北米仕様なのでスペックは国内仕様を待たねばならないが外観は好印象。
クロスオーバーと云うには大分SUV寄りにマッチョではあるが。
それでもデザインはレヴォーグに比して大分オトナである。
アメリカ好みの大味な部分は多々あるが、程良く地味でコンサバ。
やがて発表される国内仕様には細かな部分で変更がかかるだろう。
ルーフレール等、北米仕様より抑えたデザインと仕様になれば良いが。
大型化しながらも国内に向けた細やかな配慮は望みたいところだ。





スバル車オーナーには今でも5ナンバー枠のワゴン復活を望む懐古ファンも。
しかし個人的にはレヴォーグでさえもう少しキャビンが広くても良い気がした。
その点からすれば新型アウトバックのサイズは自分の想定内な気がしている。
全高は別としても、ベンツのE、アウディのA6やBMWの5よりは小さいのだし。
それからいつでも諸元で気になるのは最小回転半径、これがまだ未確認。
このサイズでマイカー同等の5.4m以下はさすがに望外な数値だろうか。
(とは云えベンツのEのワゴンは5.3mと意外に小さかったりする)

6月末で現行BR型は販売終了。新型の国内アナウンスもそう遠くないだろう。
スバルの新しいフラッグシップの出来栄えには大いに期待したいところだ。


  1. 2014/06/24(火) 12:15:01|
  2. 道具のたぐい
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『 人形町噺し問屋 その49 』 兼好独演会 於 日本橋社会教育会館 / 平成二六年六月二〇日

転失気 / けん玉
一眼国 / 兼好

仲入り

曲独楽 / 三増れ紋 
厩火事 / 兼好


五月上旬に小笠原父島が縁の飲み会があった。
そこで飲み友達のS女史が落語を聴きに行きたいとリクエスト。
随分前に聴いたきりでほぼ初めてに近いとのこと。
ならば兼好あたりが良かろうと、6月の噺し問屋へ。

恒例のごあいさつから始まり、S女史もリラックス。
兼好の一番弟子で前座のけん玉を挟んで一席目は「一眼国」。
この噺は個人的には年輩の噺家が演った方が好みである。
さらわれそうになる一つ目の子をベテランが演ると何とも愛嬌がある。
兼好くらい、四十代ではまだその可愛さが出ない。
その辺もあってか、少し瞼が重くなる始末。
S女史も同様であったらしく、少し眠気に襲われたらしい。

ゲストは れ紋の曲独楽。芸とお喋りが半々。
いや喋りの方が少し多いくらい。ちょっと冗長だなと思いながら観る。
やがてお客を巻き込んで最後の芸に入るが失敗して独楽の軸が歪む。
上手く行かずに時間を取ってしまい、会場の空気も飽いてきた感じ。
もう諦めればと前よりのお客から言われる始末。
(こう云う余計なことを言うのは大抵オバサンである。)
その辺から会場に兼好を待ちかねて苛立った雰囲気が。空気が渋い。
それでも れ紋は粘って最後の一回で漸く芸が成功。 やれやれで兼好へ。

トリ根多は「厩火事」。
れ紋で時間がかかったので急ぐかなと思いきや、マイペースでまくらも十分。
髪結いお崎のとぼけたところ、愛嬌のあるところもたっぷりと。
大詰めで亭主の秘蔵の器を割るところで曲独楽の失敗を入れごとに。
“あぁ、おっことっしゃった”と独楽を回す仕草で、会場は爆笑の渦であった。
れ紋が最後まで演りとげた芸を兼好が掬い上げて芝居を見事に締めた。
これぞと思わせる、なかなかの高座捌きであった。

はねてから人形町の鮒忠へ。
前から入りたかったがなかなか足が向かず連れが居るので寄ってみた。
独り飲みに丁度良いカウンターもあり、これからも使えそうな店だった。
話題は「厩火事」。S女史も若い頃聴いたことがあったそうで。
こんなに面白い噺だったとはと感心しきり。
落語は噺家で変わるよと、知ったかぶり。
れ紋の芸とのつなぎの見事さを共感して閉店まで飲んだ。
いずれ白酒へお連れする約束をして解散。
まぁ一人の方が気楽で良いが、たまにはお連れも悪くない夜であった。
 
 
  1. 2014/06/21(土) 23:59:30|
  2. 演芸など
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『 らくご街道 雲助五拾三次 -大川- 』 雲助独演会 於 日本橋劇場 / 平成二六年六月一九日

鰻屋 / 雲助
汲みたて / 雲助

仲入り

宮戸川(通し) / 雲助


小腹が空いていたので茅場町の小諸そばへ。
今季初の胡麻だれせいろを手繰る。夏が来たなと思う。

TWitterを見たと告げると木戸銭が500円割引の3000円になる。
座席表を睨んで後半のブロックの最前列を取る。

雲助五拾三次、暫く都合がつかず久々である。
今回のテーマは大川。いまの隅田川のことである。

怪我以降、落語の回数が減っていて、特にベテランの高座が少ない。
雲助を聴いて、久々に古典らしい古典を堪能した。

「宮戸川」は落雷と共に半七とお花が見つめ合うところでサゲる事が多い。
所謂、お花半七馴れ初めと云う一席である。
実際、通しで聴いたことは一度もなかった。
この日に行くと翌日の兼好と連夜になるので控えようかと思っていた。
しかしやはり、滅多にない「宮戸川」の通しを聴いてみたい。

果たして後半は随分と物騒な話へと展開した。
会場は静まり返り、息が詰まる。
例によって雲助の芝居仕立ての大詰め。
そして呆気ないほどのサゲがおとずれる。
あぁ、そう来たかと。

サゲはそれで納得。そうで良かった。
正直、疲れ損と云えなくもないが、その損に悪い気はしない。
落語っていいな。である。

はねて外へ出るとかすかに埃の匂い。
予報では降るはずだったが外れたようだ。
バッグの中の折り畳み傘は終始お荷物であった。
いつものように山口瞳を思い出す。


  1. 2014/06/20(金) 17:30:00|
  2. 演芸など
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WOOD JOB!(ウッジョブ)~神去なあなあ日常~ 於 ユナイテッドシネマとしまえん 1スクリーン

ぼちぼち気になる邦画が出始めた。
どれから観ようか。邦画はタイミングを逃して文字通り見逃すことが多い。
まずは面白いであろう確信のあったこれから観ることに。

豊島園には美味い蕎麦屋があって、そこに寄ってから向かうことに。
日曜の夕食時、座れたがひとり主人に給仕の女の子が二人の店。
お通しと穴子天を摘まんでいるうちに時間切れ。
開演時刻が来てしまい花巻はキャンセルして映画館へ。
混むと蕎麦前を楽しんで蕎麦へ辿り着くには小一時間を要する店である。

さて本題。
大学受験に失敗したチャランポランな主人公。
林業研修プログラムのパンフレットに写っていた女性に一目惚れ。
不純な動機も手伝って山奥の集落で一年間を過ごすことに。
携帯は圏外、ヒルに尻を吸われてマムシは酒に、事故死した鹿肉が夕食の膳にあがる。
野性味たっぷりな世話人にしごかれて都会っ子は音を上げる。
しかしパンフレットの君に一喝され、脱落することなく何とか現場へ立つまでになる。


wj
(C)2014「WOODJOB!~神去なあなあ日常~」製作委員会


厳しくも素晴らしい自然の中、都会っ子が人々との交流を通して成長して行く。
ありがちなプロットだが、単純明快で面白い。
実際の林業にあるであろう実情、苦労や問題などは深刻に描かない。
飽くまで長閑で浮世離れした山村のお伽噺のようだ。
途中、都会から訪ねてきた友人たちの振る舞いに憤ったり。
そんな彼の成長を見守る大人たちの信頼が垣間見えてグッとくるシーンも織り交ぜて。
徐々に山に馴染んで行く主人公の姿が見ていて清々しく素直に楽しい。

ちょっとした事件があったりもするが、まずシリアスな感じは皆無。
終始笑いながら楽しい二時間であった。

エンドクレジットの後の1カットもなかなかグーである。

さて、次の邦画はどれにしようか。

  1. 2014/06/17(火) 23:59:32|
  2. フォト・キネマ・アートとか
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ターニング・タイド 希望の海 - EN SOLITAIRE - 於 新宿武蔵野館 2

ヨットの映画と云えば三月末に『オール・イズ・ロスト』を観た。
単独航海のヨットマンが遭難する話だった。
本作は単独無寄港世界一周を目指すヨットレース“ヴァンデ・グローブ”。
義兄の負傷により代理出場することになった男が主人公。
漂流ものの『オール・イズ・ロスト』とは内容がかなり異なる。

序盤でトップに躍り出るも漂流物に衝突してヨットが破損。
カナリア諸島沖で修理をした後にモーリタニア人少年が乗り込んでいた。
発覚すれば即失格、しかし少年には渡仏したい切実な理由があった。

まず大海原とレーシングヨットが帆走する姿を堪能出来る。
そこが『オール・イズ・ロスト』とは雰囲気を大きく異にしている。
諸々と問題が発生するが、深刻度に於いては引き合いの比ではない。

今どきは衛星通信回線がしっかりしている。
大きなヨットレースともなればインフラの充実ぶりは大したもの。
レーサーは万全のバックアップを受けて競技に集中出来る。
気儘な単独航海と違い、絶えず運営側の監視下に置かれている。
体調不良になっても心音から血圧からデータで本部に送ることが可能。
備え付けの備品から何番の薬を飲んで何番の注射を打てと云った具合だ。
しかし物理的トラブルも起きる。ヨットが壊れたり、ひっくり返ったり。
そこを凌げないと棄権、場合によっては命を落とすことにもなる。
英国人女性レーサーの遭難救助に高度な運営管理とシーマンシップが描かれる。

諸々のトラブルに見舞われるが主人公ヤンのヨットは順調。
序盤の修理で大きく順位を落としてからは追い上げて行く。
問題は密航者、少年マノである。
時には感情的に罵倒し、時には優しく体調を気遣い。
長いレースの中で心の葛藤は続く・・・。


turningtide
(C)2013 GAUMONT - LES FILMS DU CAP - TF1 FILMS PRODUCTIONS - SCOPE PICTURES - A CONTRACORRIENTE


レースの外では主人公ヤンの家族のドラマなども描かれる。
全編に亘ってそうした家族愛や人への思い遣りについて訴えてくる。
それでも演出が素直で爽やか、嫌味なところはない。
シングルファザーで難しい年頃の娘がいて、恋人との再婚も考え中。
そんなサイドストーリーも微笑ましく描いている。

少しネタバレすると、ラストは無難なところに落ち着く。
まぁ、それでいいのだ。
これは美しき愛と思い遣りとシーマンシップのお話なのだから。

  1. 2014/06/16(月) 23:59:00|
  2. フォト・キネマ・アートとか
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ハミングバード - Hummingbird - 於 ユナイテッドシネマとしまえん 2スクリーン

金土日と連続で映画鑑賞。一本ずつレビューを。

ジェイソン・ステイサムの出演作は観ることが多い。
「トランスポーター」がお気に入りで、クールなタフガイが目新しかった。
あの手のキャラクターはあまり演技経験がなくても出来る。
元飛込選手、演技の素養はないところからアクションで知名度を上げてきた。
スタローン、ウィルス、シュワルツェネガーなどのポストビッグネーム。
ただの肉体派で老いて行くかは本人次第だろう。

今回の作品は渋い。派手なアクションは一切なし、ドンパチもカーチェイスも。
ステイサムとしては新しい試みであっただろう。
これからもアクションものはメインフィールドであろうけれども。

戦地で罪を犯し、心に傷を受けた元軍曹。
帰還後に病院から脱走しロンドンの場末でホームレスとなり身を隠していた。
同じ境遇の少女と心通わせていたが、行方不明になった彼女を探すため裏社会へ。
やがて知る彼女の死と、それに関わる者への復讐の誓い。


hummingbird
(C)2012 Hummingbird Film Investments LLC


物語のキーパーソンは彼を更生させようとする修道女。
地味な女性だが、清楚なシスターの姿の過去に陰りがあり挫折がある。
主人公を導く聖人と云うよりは、むしろ同じように弱く近しい存在。
そうした登場人物も含めて作り込みがしっかりしていたのが意外であった。
いつものステイサムを観に行ってサプライズを受けた気分。

物語の終わりに何かが大きく変わっている訳ではない。
出会った人々が少しの思い出と経験を重ねて別れて行く。
主人公はスーパーヒーローではなかったけれど、償いの為の善行を少しばかり為した。

サスペンスアクションに分けられつつも、そこはかとなくヒューマンドラマ。
観終わって、人間交差点なんて言葉が頭に浮かんだ。

ハミングバード(ハチドリ)は無人偵察機の名称。
軍から逃れて生き続ける彼を絶えず俯瞰で捉える映像をタイトルが象徴している。
 
  1. 2014/06/15(日) 23:59:55|
  2. フォト・キネマ・アートとか
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『 桃月庵白酒欧州公演壮行落語会 』 於 新宿文化センター 小ホール / 平成二六年六月六日

一目上がり / ゆう京
引っ越しの夢 / 天どん
寄席囃子 / 恩田えり
だくだく / 白酒

仲入り

臆病源兵衛 / 白酒
質疑応答 / 白酒・天どん・えり


6月6日に雨ザーザー降ってきて♪ 土砂降りである。
どのルートで行けば一番濡れないか暫し検討。
結果、高田馬場から都バスで文化センター入口まで行くことに。
小腹が空いていたので馬場の吉そばで山かけ蕎麦。
急いで啜り上げて予定のバスに乗る。
30分に一本なので逃すと厄介だ。
今回は全席自由で整理番号順に入場。
115番と中ほどであったが、開場時に間に合うように入った。

一昨年、兼好が欧州公演をやった。昨年が一之輔。
そして今回が白酒と云う事で壮行落語会。
今回はスイスを主に五か所で口演するとのこと。
白酒メインだが天どんは現地で創作落語のワークショップも担当するらしい。
落語は字幕の用意があるので天どんは「転失気」のみで巡る。
それはそれで辛かろう。
白酒は二席用意してあるらしいが、それが何の噺なのかは分からなかった。
Facebookで追跡出来るので現地の様子もやがて伝わる事だろう。

帰国後は高円寺HACOで凱旋公演をやるが、こちらは既に満席。
兼好の時は凱旋公演に行って面白おかしい旅の土産話を聞いた。
今回は席を取り逃したが、キャンセル待ちをする程でもないので諦める。
帰国後に白酒の高座を聴く機会があれば何かしらコメントは聞かれるだろう。

確か文化庁だったかの補助で、スイス国交150周年の記念事業だとか。
幾ばくか補助金も出るが心許ないようだ。
こうして壮行会を開いて路銀を集める。
ホワイエでは今回の公演の為に誂えた手拭も売っていた。
青と赤、二本を合わせると図柄が完成する可愛いもの。
一本1500円、ひと組買って募金協力。
こちらはたくさん売れたようで野宿せずに済みそうだとか。


hakushutour


はねてからゴールデン街へ。雨は一段と降っている。
先客は男性三名。自分よりやや年下か。育ちの良さそうな大人たちである。
彼等が帰ってママとお互いの怪我のことなど、湿った話を少々。
ママは事情があって今夜は飲み食い出来ないとおっしゃる。
雨もひどいし、それでは早々にお暇しましょうと店を出た。
金曜夜の新宿駅に突入するのは億劫で、西武新宿を使って地元へ戻る。
駅沿いの妙正寺川が水嵩を増し、闇夜に不気味な濁流をうねらせていた。
この雨の中、渓魚たちはどうしているだろうと、ふと思ったりして。


  1. 2014/06/07(土) 23:59:31|
  2. 演芸など
  3. | コメント:0

『 鈴本余一会 第一〇回 古今亭菊之丞独演会 』  於 鈴本演芸場 / 平成二六年五月三一日

やかん / 緑太
もぐら泥 / 正太郎
ねずみ / 菊之丞

(仲入り)

太神楽曲芸 / 翁家 和助
居残り佐平次 / 菊之丞 


菊之丞の余一会も十回目、年二回だから五年やった事になる。
もうそんなになるか。 この会は皆勤である。

菊之丞の高座はスマートだなと思う。
まくらもきちんと噺への導入部であり、想像の一助となる事を話す。
高座の流れが整然としていてきれいに進んで行く。
その反面、その場限りの即興的な面白味が希薄かも知れない。
だからこうして後刻振り返って何か書こうとすると考えてしまう。
さて、あの晩のことをどう書けば良いのやら・・・。
「ねずみ」も「佐平次」も良かったのだが。

魅力が無い訳ではない。
だが何となく物足りない気がしてならない。
偶発的なものがない。この日限りの刹那が感じられないからか。
いつかそれが起こるのではと、そう思うと目が離せない。
そんな思いで年に二度、五月と十月に足を運んでいる。
やがて、菊之丞に何かが起こる日を待っている。
(それを待望するには師を聴く回数が少ない訳だが。)
それでもそんな思いと期待が牽引力となっている。
さて、果たしてそれはいつなのか・・・。

はねてから湯島の焼き鳥屋へ。
大将が落語好きで、三三を贔屓にしている。
明けて六月上席、夜の部は三三が主任だ。
明日から三三がトリですよと声をかける。
聴きたいなぁと大将、聞けば休みは月曜だけとのこと。
湯島は日祝が休みだが、日祝は池之端で別の店をやっているのだ。
休みが一日だと、その日もなかなか忙しいものだ。
息抜きにちょっと寄席でも。なかなかそうも行かないのだろう。
店のある日は仕入れ仕込み、開店から看板まで忙しい筈だ。
移り気な客を相手に水稼業は大変である。

鈴本の都合でこの上席は八日興業。
来週日曜が楽日である。
平日は行けそうもないし、土曜は予定が入っている。
混雑覚悟で楽日に行けたら行くか。
そしてはねてからまだ行った事のない池之端へ行ってみようか。
三三を聴いて土産話を持って大将のところで飲む。
なかなかいい流れではないか。


  1. 2014/06/01(日) 23:59:32|
  2. 演芸など
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 良速

Author: 良速
  
 
- りょうそく - と申します。
 
九山八海  花鳥風月
東奔西走  南船北馬
美酒嘉肴  羽化登仙
歌舞歓楽  一竿風月
謹厚慎重  天空海闊

そんな感じでまいります。

.......................

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