七人の敵

男、閾を跨げば七人の敵と数多なる素晴らしきものごとあり。 都会から山河海島まで、外出先でのよしなしごとを。

『 雲助蔵出し ぞろぞろ 』 雲助独演会 於 浅草見番 / 平成二六年七月五日

たらちね / 緑太
夏泥 / 志ん吉
強情灸 / 雲助
あくび指南 / 雲助

仲入り

中村仲蔵 / 雲助


十三時十分過ぎ、見番斜向かいの蕎麦屋弁天前に待ち客はいない。
近頃は外の椅子で待つことが多かったがすんなり入れた。
雨模様だったので何よりである。
太陽は出ておらず一見肌寒そうだが蒸す日であった。
先週土曜に小諸へ行かず食べそびれた山かけと決めていた。
決めていたが冷し山かけにした。
程なく饗される。今日は今までになく順調である。
何となく朝食を抜いてしまったので空腹であった。
割り箸を割ると一気に啜り上げてしまった。
がっついてしまい蕎麦湯が出て来た時、丼は既にカラ。
冷しなのだから汁は濃く、蕎麦湯で薄めて味わうべき。
それなのに、とろろが入っているものだから一息であった。
ちょっと濃いなぁと思いつつである。
蕎麦湯を入れてじっくりと味わえば良かったと少々後悔。

見番に移って開演を待つ。座布団を確保して次回の券を買う。
今回から定員を少し絞ったので会場には余裕が感じられた。

「強情灸」のまくらで湯屋の一番風呂の話。
熱い湯を我慢する男湯の遣り取りから女湯へ。
ちょっとスケベな小噺をして雲助師、かなり満足そうであった。
「あくび指南」、この噺を初めて聴いたのが雲助であった。
一度は小三治で聴いてみたい噺なのだがまだ中った事がない。
小三治を聴く機会は少ないので、果たして念願叶うかどうか。
「中村仲蔵」は「淀五郎」としばしば混同してしまっていた。
今回もそうであったので、これを機にきちんと頭に入れ直した。
今更で気恥ずかしい話だが、次からはもう筋間違えはすまい。

次回の蔵出しはもう師走に入ってから。
弁天へ寄る時は冬の名物、牡蠣南蕎麦だろう。
九月くらいに冷し山かけを今一度、蕎麦湯まで堪能したかった。
なにも落語に関わらず行けば良いのだがそれ程の執着もなし。


2607065


はねてから浅草・染の安坊へ寄って手ぬぐいを購入。
自分用に三本と、寄り道の湯島の女将へ土産用に一本。
店のトイレの軸飾り用なので手ぬぐいには少々気が引ける。
昨秋に巣鴨で買ったと云う紅葉の柄を年明けまで飾っていた。
見かねて南天の柄を贈ってから季節ごとに渡すようになった。
春に桜、燕と来て蛍を渡したが気に入らなかったか、ずっと燕のまま。
今回は鬼灯を渡したが、さて次回顔を出した時に変っているかどうか。
 
 
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  1. 2014/07/06(日) 23:59:15|
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