七人の敵

男、閾を跨げば七人の敵と数多なる素晴らしきものごとあり。 都会から山河海島まで、外出先での徒然を。

『 第41回 白酒ひとり 』 白酒独演会 於 国立演芸場 / 平成二六年九月二九日

初天神 / さん坊
茗荷宿 / 白酒
甲府い / 白酒

仲入り

抜け雀 / 白酒


後から仕事の〆切が入って来て先に確保してあった券が怪しくなる。
時としてある事だが、九月末は二つの〆切と三つの落語が集中した。
この白酒の会はいよいよキャンセルを覚悟した。
ところが当日になって〆切が日延べになったと電話が入った。
次の仕事もあるからそれを真に受けてダラダラも出来ない。
それでもこの日、落語を聴くくらいの余裕は出来た。
二か月半ぶり、これを逃すと次の『白酒ひとり』は二月まで無い。
それを鑑みても足を運べて何よりであった。

さん坊は相変わらず不思議なまくらから強引に繋いで「初天神」。
その強引さが失笑を買い会場の雰囲気が和らぐから得なものである。
体形を気にしてか少しスマートになった。
さん坊はコロンとしていた方が雰囲気があるのに。色気づいたか。

相変わらずコロンとした白酒は初聴きの「茗荷宿」から。
このところ早口が輪をかけている気がする。どの高座も急ぎ足。
雑な感じは受けないが、もう少し緩急があっても良いのではないか。
その点は気になったが全般に良い芝居であった。
あまり内容は詳しく書かぬが、まくらも面白かったし。
暫く間があって後つづけて三つの会。
何となく調子が掴めなかった中で、白酒の毒を浴びて感覚が戻ったようだ。

今回は飲まずに帰るつもりであった。
どこかで遅めの夕食がてらビール一杯で済ませる事に。
久々に札幌ラーメンの味噌味が食べたかったので馬場の えぞ菊を考えた。
途中下車だが大した寄り道ではない。
そのつもりで馬場まで来たが、直前になって億劫になってしまった。
結局、降りずにそのまま地元まで戻る。
近所のあまり美味くないラーメン屋で味噌味のラーメンと生を一杯。
TVで御嶽山のニュースを見ながら手早く啜って店を出た。
帰ってもう一杯だけ飲もうとコンビニで梅チューハイ(梅酒ではない)を買う。
酸っぱくて美味いが度数が低くてあまり酔わないやつ。
それでも少々疲れが溜まっていたのか、いつの間には眠ってしまっていた。
夜中に目が覚めるとTVが点いていた。
風呂にも入っていなかったが、目が冴えると嫌なのでそのまま朝まで二度寝。

十月に入れば少し仕事のペースもコントロール出来そうだ。
前半に落語の予定はないが、気が向いたら寄席にでも行こうか。
たまには鈴本十月上席の小三治にでも並んでみようか・・・いや、面倒くさいや。


  1. 2014/09/30(火) 23:59:48|
  2. 演芸など
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『 人形町噺し問屋 その51 』 兼好独演会 於 日本橋社会教育会館 / 平成二六年九月二六日

雑俳 / けん玉
目黒のさんま / 兼好

仲入り

ジャグリング / こ~すけ 
質屋庫 / 兼好


久々に小諸へ寄って鴨せいろを手繰ってから会場へ。
思いの外時間が迫っており着席してすぐ幕開き。
定位置に座るのは久し振りだった。
前回の噺し問屋は休みを取って別荘へ行くためにキャンセルした。
前々回はお連れが居たので連番で取れた別の席で聴いた。
その前が五月だったので実に四ヶ月振りの定位置である。

三三の後、ひと月空いての小三治が今ひとつだったので多少飢えていたか。
まず一席目の「目黒のさんま」が少々食い足りない感じ。
お殿様の感じがかなりバカ殿風で違和感があった。
先代馬生や雲助の演り方は殿の人物像がもっと家来思いで好ましい。
それと比べてしまい、今ひとつ味わいに欠ける印象が残った。

もっと楽しめないものかと仲入りで悶々。
そんな流れで登場したこ~すけのジャグリングは中々凄かった。
粗さもあるがとにかくグルーヴ感満点で選曲と相俟って会場を乗せた。
帰ってから調べたらそれなりの歳であったが、童顔で笑顔に愛嬌がある。
若いコに人気がありそうだ。 実力もなかなか。
こ~すけが下がって幕が下りても暫く会場がザワついていた程だった。

二席目の「質屋庫」で溜飲が下がった。
これは以前聴いた鯉昇に引けを取らない面白さであった。
番頭と熊の演じ分けも見事で、チョイ役の定吉まで隈なく笑わせる。
軽快なテンポと爽快なスピードが兼好を好むところだが、加えて細かい作り込み。
自分の中のモヤモヤが一気に晴れた一席であった。

満ち足りて新橋へ向かう。久々にダイバーの集まる飲み屋へ顔を出す。
相変わらずどこかのグループが飲み会をやっていたが見知ったメンバーではない。
カウンターの隅にひとり知人を見かけたが声はかけなかった。
差しで会話が弾むほどの付き合いはなかったし、ひとりで飲みたい気分であった。

Facebookに店が今月のお勧めでふわふわオムレツ木ノ子ソースを掲げていた。
これがとても美味そうで、九月中に何とか来ようと思っていたのだった。
お目当ては期待に違わぬ味で、大いに満足した。
満足したついでにその事をFacebookで呟いた。
この呟きを見たらとんとご無沙汰の新橋の美人マスターがヘソを曲げそうだなと思う。
案の定、翌日その呟きに「うちは素通りかい!」とお怒りのコメントが入った。
次に新橋に出たら必ず顔を出すと返事を書いて、苦笑い。
どっちが客だか分からぬ気遣いをしている。さりとて無愛想でも得はしないし。
確かなことは、どこの飲み屋でも女主人は可愛らしくて強くて怖いと云うことだ。


  1. 2014/09/27(土) 23:59:20|
  2. 演芸など
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芸人の訃報 -翁家和楽-

久々に落協のHPを覗くと翁家和楽の訃報が掲載されていた。
日付を見ればもう三週間ほど前のこと。
ついこの間、寄席で観た記憶もあったのでとても驚いた。

過去ログを調べると四月十九日の鈴本で観たのが最後であった。
その日は土曜日で湯島に行き女将の店で口開けから飲んでいた。
二時間ほどして鈴本のトリが白酒なのを思い出し、仲入りから入った。
その時の食いつきが和楽社中であった。

もともと太神楽はハラハラするから苦手な方である。
それでも小柄な和楽の醸し出す雰囲気はどこか愛嬌があり好きであった。
可愛いおじいちゃん。 若い子ならそんな表現をするであろう。

落語を聴くようになって、芸人の訃報は時たまに見かける。
談志の時も圓菊の時も高座を知らない芸人であったから実感がなかった。
自分が目の前で観た事のある芸人では今回が初めてだと思う。
結構寂しいものだと実感している。

和楽は舞台ではいつも首に朱の手拭をお洒落に巻いていた。
あの姿を寄席で観る事はもうないのだな・・・。

最後の出演は七月一日、浅草演芸ホール昼の部だったとのこと。

平成二十六年九月三日 逝去。 享年八十一。

合掌。
 
 
  1. 2014/09/26(金) 12:15:35|
  2. 徒然なるままに
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小三治独演会 於 サンパール荒川 大ホール / 平成二六年九月二四日

安兵衛狐 / 福治
小言念仏 / 小三治

仲入り

転宅 / 小三治


介護老人福祉施設を設計している。
多機能で決め事も多く、なかなか決まらなかったり、朝令暮改だったり。
意匠は先輩と二人でやっているが作業量が多く行楽日和の連休も返上。
七日にダイビングへ行ってからは仕事漬けでこの日を迎えた。
当日中に仕上げなければならない図面もあった。
進捗によっては諦めなければと思いつつひたすら作業に没頭。
その甲斐あって少し余裕をもって会場へ出かけるまでに至った。
サンパール荒川は大きな箱の中では好きな会場だ。
しかしアクセスが悪い。メトロ・JR・都バスと色々乗って到着。

開口一番が出て来たがめくりが閉じたままで誰だか分からない。
風貌からしてベテランだが見覚えがない。全く以て主催者の怠慢である。
結局、はねて会場を出る時の演目書きを見て福治と知る。
帰って調べたが、やはり今回が初めて聴く小三治一門の噺家だった。

その福治が下がってお目当て登場。ちょっと猫背で億劫そうな様子。
前日と違い午後から天気が下り坂で蒸し暑い。
年寄りだし、最近の国宝騒ぎでお疲れなのだろうか。

久々に長まくらだった。結局小一時間まくらで「小言念仏」。
目覚まし時計が壊れた話から先代の正蔵や圓生の事など。
特に圓生から小三治の息子さんがお小遣いを貰った話が印象深かった。
とは云え、全般に取りとめもなく本人曰く面白くもない話には同意である。
ただ小三治の機嫌は随分良かったようだ。それで由とするか。

二席目は「転宅」。
落語も久々で先月末の三三以来。その時に三三も「転宅」を演った。
師弟続けて同じ根多を聴いた訳だが、間が空き過ぎた。
比べる程の事もないが、正直どちらもそれなりと云った感じ。
三三はよくかけるので珍しくないが、調べたら小三治は五年振り二回目だった。

大きな会場の作りの良い椅子に座って小三治を聴く。
ただそれだけと云ったら無愛想か。
仕事で来られずとも悔いの残る芝居ではなかったと云うのが正直なところ。
十一月にまた品川で聴く予定。次回はじっくり落語が聴きたいものだ。

都電で町屋へ出て千代田線で湯島へ。こちらは往きの行程より随分と近い。
秋刀魚の梅煮や公魚の天ぷらで飲む。入りが遅い分、看板まで居残り。
終わってから終電まで女将と寿司屋。色々ダメ出しされておじさんトホホ。


  1. 2014/09/25(木) 12:16:59|
  2. 演芸など
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野外活動再開 -ダイビング・大瀬崎デイツアー 2014.09.07-

今季初入渓で怪我をして今月中旬で半年になる。
そろそろ野外活動を再開したいと思っていた。
けれどまだ渓流釣りやトレッキングは再度の転倒がちょっと怖い。
そこに折良く日帰りダイビングのお誘いが舞い込んだ。
何かアウトドアと思いつつもダイビングは考えていなかった。
やり方に拠るが考えようでは海の方が転倒のリスクは低い。
取り敢えずボートダイブをリクエストして参加表明。

ところが当日は前日の土曜までと違って生憎の天候。
熱低の発生もあって曇天と風、エリアによっては海況も悪い。
結局、入江があり比較的影響を受け難い大瀬崎でビーチダイブとなった。
ビーチの場合はエントリとエキジットの際、多少リスクが高まる。
それでも大瀬崎は水際が穏やかな場所が大半でストレスが少ない。
もう何年もダイビングは南方でのボートダイブばかり。
ダイブログを調べると大瀬崎でのビーチダイブは実に22年振りであった。



260908



一本目は湾内、海中はかなり混んでいてポイントは人ばかり。
初心者も混じっており砂の巻き上げで視界は若干落ちていた。
それでもほぼ一年振りのダイビング、久々の浮遊感を楽しんだ。

二本目は外海、スロープの先まで干潮でエントリは若干し辛かった。
多少、水温も上下したが湾内より静かで伸び伸びと潜ることが出来た。
エキジット時にはスロープまで潮も満ちて楽々上陸。
と言いたいところだが多少もたついて転がったりもした。

ボートダイブならば裸足にラバーフィンなのだがビーチはブーツが必要。
自前の器材ではプラフィンでないとブーツが履けず。
久々のプラフィンは違和感があり使い辛かったのが玉に瑕。

自分は一日2ダイブと決めている。今回はツアー自体が2ダイブ。
ゲスト5人揃って終了、着替えと片づけを早々と済ませて地元の食堂へ。
運転はガイド氏任せなのでビールで乾杯。地のものを肴に打ち上げた。

帰路は早起きと久々の潜水にビールで心地よい睡魔が。
多少の渋滞もありながら快適に自宅前まで送り届けて貰った。

区切りの半年、念願の野外活動再開は想定外のダイビングであった。
タイミング良く誘ってくれた友人、ツアーでお世話になったガイド氏、
そしてアシスタントと他のゲストの皆さんにも感謝しつつ。
怪我の完調はまだ先の事だが、一先ずは野外活動再開に気持ちも一区切りだ。

とは云え、また暫くは忙しく、遠出は無理なのであった。
 
 
  1. 2014/09/08(月) 23:59:32|
  2. 旅や野遊び
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ケープタウン -Zulu- 於 新宿バルト9 シアター2

ミニシアターでやっているある映画が観たくて大の苦手な渋谷へ。
しかし行ってみるとお目当ての回は既に立見の貼り紙・・・。
この時代、そうした情報はネットで開示して欲しいものだ。HPあるんだし。

心折れつつ、このまま帰るのも何だなと次候補を探す。
バル9でこの作品がやっているのを思い出しスマホで席を確保した。
渋谷の中心でまったく便利な世の中だと叫ぶ。
副都心線で新宿三丁目へ。
凄まじい人混みの渋谷・新宿のJR駅構内に入らず移動出来たのもグー。

そもそもはもっと心静かに観られる映画の積りで出掛けて来たのだ。
そこでこの作品に切り替えたのは少々強引だったか。
ハードな映像と内容にかなりボディブローが効いた。

アパルトヘイトの時代は過去のもののようで、そうでも無いのではと思わされる。
人間の中身や築き上げてきた社会構造がそう簡単に変わるものではなかろう。
色々な闇の部分が低いところに淀んで澱を溜め込む。
そう云うものがこの作品からは垣間見える。
「第9地区」や「エリジウム」に描かれた虚構の世界は実在するのか。
遠い国の知らない町。 自分の知識では虚実の判別がつきかねる。


260831
(C) 2013 ESKWAD-PATHE PRODUCTION-LOBSTER TREE-M6FILMS


なかなかへヴィな作品だった。事細かに書きたい気分にもならないくらい。
どこの国の制作かと後になって調べたらフランス映画だった。
このところ骨っぽい後味の映画はおフランスのものばかりだ。


さて、この日観たかった映画はいつ行こうか。
苦手な渋谷へもう一度出向かなくては・・・。
 
 
  1. 2014/09/01(月) 23:59:08|
  2. フォト・キネマ・アートとか
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- りょうそく - と申します。
 
九山八海  花鳥風月
東奔西走  南船北馬
美酒嘉肴  羽化登仙
歌舞歓楽  一竿風月
謹厚慎重  天空海闊

そんな感じでまいります。

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