七人の敵

男、閾を跨げば七人の敵と数多なる素晴らしきものごとあり。 都会から山河海島まで、外出先での徒然を。

フューリー - FURY - 於 TOHOシネマズ日本橋 スクリーン5

「プライベート・ライアン」を観た時の衝撃は今でも鮮明だ。
あそこから戦争映画か変わってしまった。
その最前線がこの作品だろう。


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(C)Norman Licensing, LLC 2014


頭が吹っ飛び手足がもげて火だるまになる。ひたすら。
戦争とは地獄だ。美辞麗句によるまやかしがあってはならない。
それなのに人類史上、それが絶えたことはない。
理解と寛容が求められるが、人はどうもそれが苦手なようだ。
否定と排斥が先に立つ。 まぁそんな理屈はどうでも良いのだけれど。

独兵が米兵に家族の写真を見せて命乞いをする。
狭い戦車の中にも家族や愛する人の写真が貼られていた。
自分なら誰の写真を胸に抱き戦地へ赴くだろうか。
ふとそんな事を考えた。
いやいや、戦争はあってはならないのだ。
だからそんな想像はしなくて良いのだ。 してはいけないのだ。
 
 
  1. 2014/11/30(日) 23:59:40|
  2. フォト・キネマ・アートとか
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インターステラー - INTERSTELLAR - 於 ユナイテッド・シネマとしまえん スクリーン8 IMAX

3D作品だとばかり思ってIMAXで席を取ってから2Dだと気づいた。
2Dなら年内で閉鎖になる新宿ミラノにすれば良かったと少し後悔。

地球の資源は枯渇して、作物も種の限界を迎えて疫病による不作続き。
多くの穀物類は絶滅し、主食はトウモロコシ頼り。
紛争に意味は無くなり各国の軍隊は解体している。
人類にとって最早地球に安住の地はなく。
別天地を求めて漕ぎ出すのは果てしない宇宙の深淵…。
そんな未来のお話。

かなり正統派SF、そしてロマンティック。
169分と長丁場だが前半の作り込みが丁寧でストーリーは分かり易い。
「2001年宇宙の旅」みたいに形而上学的な難解さは無い。

時間軸が取り入れられているのでそこは付いていかないと迷子になるか。
所謂、相対性理論の話が朧げにでも分かっていると良い。


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(C) 2014 Warner Bros. Entertainment, Inc. and Paramount Pictures. All Rights Reserved.


アメリカ人の大好きな家族愛も描かれている。
その形が時空を超えていて御伽噺のよう。
それが却って臭みを取り除いてロマンティックな香りさえする。
その点に於いても好感が持てた。

描かれている未来が頭の中で漠然と不安に思っている事柄に近かった。
その辺のリアリティが観ていて不安と焦りを呼ぶ。
その問題解決の為に行うべき事が壮大過ぎて眩暈がして来る。

我々は出来得る限り、この星で謙虚に暮らして行くべきだろう。
このままでは、駄目かも知れない。 いや駄目だよな。

  1. 2014/11/29(土) 23:59:58|
  2. フォト・キネマ・アートとか
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なまいきチョルベンと水夫さん - Tjorven, Batsman och Moses - 於 下高井戸シネマ

三連休最終日は朝から下高井戸まで。
新宿で掛かっていた時に見逃した本作を観に。

スウェーデンの避暑地ウミガラス島に住むお転婆チョルベン。
仲良しのスティーナや島の人々との出来事を描く。
因みに水夫さんとはチョルベンの家で飼っている大きな犬の名前。

夏を直前にハイシーズンを迎え皆がウキウキしているウミガラス島。
物語はチョルベンが漁師からアザラシの赤ちゃんを貰った事で動き出す。
子供たちは協力し合ってアザラシの赤ちゃんを育てる。
ヨットで島にやって来る青年ペーテルは自然研究所の所員。
彼がアザラシを高値で引き取ると言った事がトラブルの始まり。
チョルベンに気前よくアザラシをくれた漁師ヴェステルマンが欲を出す。
アザラシを返せと言い出し、子供たちはアザラシを匿うため知恵を絞る。

一方、アザラシに夢中になる中、水夫さんのウサギ殺し疑惑が持ち上がる。
水夫さんをかまってやらなかった自分を責めるチョルベン。
家畜を襲う犬は飼っておけないと、水夫さんに処分の危機が迫る。
果たしてアザラシの赤ちゃんと水夫さんの運命や如何に。


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(C)1964 AB SVENSK FILMINDUSTRI ALL RIGHTS RESERVED


子供向けの作品だが大人が観ても十分に楽しめる。
三連休の三作品で一番面白かったのが実はこれだった。

色々な騒動が起こるが、世知辛い事にはならない。
その物語の展開はドキドキと安堵が交互にやって来て飽きさせない。
とても分かり易いが単純ではない。 優しくて巧い演出。
子供じみた大人の振る舞い、大人顔負けな子供の言い分。
年齢を越えて様々な人々が自分らしく生きている。島の暮らし。
こう云うほのぼのする映画を観たのは本当に久し振りだ。

青年ペーテルと島の娘マーリンとの恋もあり。
おませなチョルベンとスティーナの言動がいちいち微笑ましい。

これを書くのに調べたら、新作ではなく1964年製作だった。
当時もヒットして続編も撮られたらしい。
出来ればそれも観てみたいものだ。

それにしてもウミガラス島、いい所だな。
行ってみたいなぁ。 見たのは50年前の風景だけれども。
 
 
  1. 2014/11/25(火) 23:59:37|
  2. フォト・キネマ・アートとか
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天才スピヴェット -THE YOUNG AND PRODIGIOUS T.S. SPIVET- 於 ユナイテッド・シネマとしまえん

モンタナの田舎に暮らす家族。
パパは時代遅れのカウボーイ。
ママは昆虫学者。
お姉ちゃんはアイドルになる事を夢見ている。
双子の弟はパパの大のお気に入りな腕白。
そして主人公T.Sは双子の兄で天才少年。

不慮の事故で弟が亡くなってしまう。
パパのお気に入り。
代わりに僕が居なくなれば良かったとT.S。

そんなところからドラマは始まる。
ある日、スミソニアン博物館から一本の電話が入る。
T.Sの発明が由緒あるベアード賞を受賞し、授賞式への招待だった。
この家に僕は必要ないと、T.SはワシントンD.Cに旅立つ決心をする。
10歳の男の子の長い長い旅が始まる。


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(C)EPITHETE FILMS - TAPIOCA FILMS - FILMARTO - GAUMONT - FRANCE 2 CINEMA


これはこれでまた随分とナイーブな少年が出て来る。
しかしT.Sは福ちゃんと違いまだ多感な少年だ。
旅で色々な大人に出会い、初めての経験を幾つもする。
田舎に生まれ育った少年にアメリカは途方もなく広い。

モンタナからシカゴ経由でワシントンD.Cは遥か彼方だ。
雄大なアメリカのロケーションに目を奪われる。
T.Sも可愛らしく魅力的な主人公だ。
しかし何故かグッと来るものがない。
孤独な少年が一人旅をしているのに抒情性に欠けると言おうか。
彼の内面が読み取り辛い・・・それはこちらの感性の欠如だろうか。

やがて彼は授賞式で心の葛藤について告白する。
家族の事、亡き弟の事・・・う~む、迫って来ないのだ。
自分も歳を取ったかなぁ。

母親役のヘレナ・ボナム・カーターが良かった。
このところ怪演つづきだったのでこれは新鮮だった。
それでもちょっと変わり者の昆虫学者の博士ママ。
その“ちょっと”変わってるのがはまり役だった。
T.S少年より彼女の方が印象に残ったのは、自分だけ?

あと、3Dの使い方がユニーク。これは新しい手法だと思った。
 
 
  1. 2014/11/24(月) 23:59:32|
  2. フォト・キネマ・アートとか
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福福荘の福ちゃん 於 ユナイテッドシネマとしまえん

世の中三連休に突入した土曜。
遠出の予定がなかったの多忙で溜まっていた観たい映画を消化。
まずは邦画の面白そうなところから。

森三中の大島美幸ちゃんがオッサンを演じる異色のコメディ。

主人公・福ちゃんは塗装工。
人に優しく仕事は真面目、ちょっと気難しいが心穏やかな男。
趣味は凧づくり、もちろん凧揚げも得意。

ヒロインの千穂ちゃんは一流外資系企業に勤めるOL。
ふとしたきっかけで写真をはじめ、名のある賞を獲って写真家を目指す。

福ちゃんにとって千穂ちゃんは中学時代の初恋の人。。
千穂ちゃんは福ちゃんをイジメていたグループに加担していた過去がある。
彼女はふとしたきっかけで福ちゃんに謝罪する決心をする。
大人になってからの再会。
写真家として方向性を見出せずにいた千穂ちゃん。
福ちゃんに得も言われぬ魅力を感じ、写真を撮らせて欲しいとお願いする。
写真をきっかけに二人で過ごす時間が少しずつ増えて行く。
過去に色々あったけれど、近しく接して千穂ちゃんに福ちゃんの想いは再燃する。



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(C) 2014『福福荘の福ちゃん』製作委員会


千穂ちゃんは被写体として福ちゃんに魅力を感じている。
そこに恋愛感情はない。けれど福ちゃんはそれがツライ。
やっと携帯で撮らせて貰った千穂ちゃんの写真を見てはため息をつく日々。

イジメにあった人は大人になってどんな心根の持ち主になるのだろう。
福ちゃんは心優しき男だが、どこか社会や他人の目に対して怯えがある。
ナイーブで繊細、ぶっきら棒に振る舞うのはその裏返し。
大島美幸ちゃんもかつてイジメにあっていたと聞いたことがある。
福ちゃんが纏っていたリアリティには何かしらの実感が籠っていたのだろうか。

周囲の人間関係も絡めながら不器用な中年男のペーソスを描いている。
その悲哀と可笑しみと もどかしさに、どこか寅さんを思い出した。
そう、これは現代の 『男はつらいよ』 だったのかも知れない。
あぁ、別に結末がどうとかじゃなくてね。
 
 
  1. 2014/11/23(日) 23:59:47|
  2. フォト・キネマ・アートとか
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『 人形町噺し問屋 その53 』 兼好独演会 於 日本橋社会教育会館 / 平成二六年一一月二一日

十徳 / けん玉
漫才 / とんぼ・まさみ
万病円 / 兼好

仲入り

ちきり伊勢屋 / 兼好


これからの時期、事務所がしんしんと冷える。
兼好に出かける頃には手足の末端がすっかり冷たくなっていた。
温かい物を腹に入れて行かないと気が滅入る。
しかし腹がくちくなると眠気が襲って来るかも知れない。
それでも手足の冷えは解消せねば気が済まない程であった。
で、茅場町の小諸で月見そばを啜った。温かくて大変美味かった。
つゆもたくさん飲んで手足にみるみる熱が回って行った。
人心地がついた。

19時近くなってから会場入り、程なく開演。
まずは恒例、兼好のご挨拶。
そこから後は今までと違い、開口一番の次にゲスト。
仲入りの前後に兼好が続けて高座に上がる芝居だった。
個人的にはこの方が好きである。
兼好をたっぷり聴きたいところに途中色物が入ると醒めてしまう。
これは以前、中野で白酒を聴いていた頃にも味わっていた気分だ。
それが嫌で白酒は国立演芸場に絞って中野には行かなくなった。
そんな経緯もあって今後兼好がこのやり方を続けてくれると有難い。

有難いのだが、今回は案の定、不覚を取った。
開口一番でけん玉が上がったところから徐々に睡魔が襲って来た。
幸いと云ったら失礼な話だが、その後はとんぼ・まさみが上がる。
何とか踏み止まらなくてはと眠気覚ましを試みた。
しかし兼好が上がっても状況は変わらず、いや徐々に後退して行く。
いつもの事で、仲入りになると目が冴える。
しかし二席目になると再び睡魔がやって来るのだった。

「万病円」も「ちきり伊勢屋」も初聴きだったが殆ど頭に入らず。
月見そばを食って船を漕ぎに来たようなものだった。
このところ夜中に目が覚めて睡眠不足、疲れも溜まっていた。
久々に惨敗であった。
でも正直、そんなに面白い噺でもなかったような・・・。

はねてからは鮒忠で鰻の蒲焼を肴に熱燗と思っていた。
しかし何となく気が殺がれてしまった。
行き先を食堂ピッコロに変更してワインとピザに宗旨替え。
眠くて散々だったとママさんに愚痴る。
ワインで気分が上がり落語の話題でマスター&ママさんとお喋り。
妙にテンションが高くなったところで帰宅。
しかし結局、家に着いて程なくバタンキュー。
 
 
  1. 2014/11/22(土) 23:59:31|
  2. 演芸など
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her 世界でひとつの彼女 - HER - 於 早稲田松竹

伝え聞く評判はなかなか高かったが行けずじまいだった一本。
近所で掛かっていたので最終前日のラスイチの回に滑り込んだ。
出来れば二本立てのもう一本の方も観たかったがそれ程の暇はなく。

映像がキレイで特に色が印象的。
そんな評価が気になっていた。
それは想像とは違っていて彩度が低く、明度が高い感じ。
Instagramで例えると RISE や WALDEN みたいな演出。

インテリア、服飾、ガジェット。細かな部分のデザインも良かった。
その洗練振りが近未来の穏やかだがどこか病んでる感じを巧く出していた。

そう云う諸々の世界観の構築は素晴らしかった。
その点は評価に違わないものであった。


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Photo courtesy of Warner Bros. Pictures


しかし物語としては少々自分の肌に合わないのであった。
手紙の代筆を請け負う会社で虚構の手紙を書き綴る主人公。
ナイーブで詩情豊かな感性の持ち主。
彼が人工知能を備えた新型のOSを手に入れ、音声を女性に設定する。
スケジュールやメール、データファイルの管理だけでなく対話をする。
人間のような話し相手にやがて感情移入して行き、OSと恋に落ちる。

しかし相手は所詮OSだ。
その仕組みは現代に生きあまり知識を持ち合わせない自分でも想像がつく。
彼が恋に落ちた相手は広大なネットワークの中に存在し、繋がっている。
とてもパーソナルな関係を構築しているようでそうではない。
そしてサマンサ(OSの名前)は人工知能としての好奇心が動機なのは明白。

近未来、もう少しその辺の知識は一般人でも持ち合わせているのではないか。
やがて彼が知る様々な事実は、観る側でも容易に想像がついていしまう。
だから彼の戸惑いや悲しみには共感が湧かないのだった。

繰り返しになるが洗練されつつも穏やかだけでなく病んでいる未来。
その詩的な空気と造形が何よりも印象に残った作品だった。

  1. 2014/11/21(金) 23:59:20|
  2. フォト・キネマ・アートとか
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別荘クローズ 再び - 2014.11.13~14 -

今年は旅や野遊びの巡り合わせがことごとく悪い。
二月には原村のペンションへ集まるイベントが大雪で大混乱。
渓流釣りは初入渓で大怪我をして今シーズンを棒に振った。
ダイビングは颱風でキャンセル、海の幸宴会がふいになった。
本日(11/15)誘われていた焚火BBQも仕事で欠席・・・。
そんな中、蓼科での別荘暮らしも仕事が詰まって殆ど行かれなかった。
その挙げ句、冬仕舞いでケアレスミスをして再訪する事に。

出来れば週末を充てたかった再訪だった。
(そうなると焚火BBQには結局行かれなかったのだが)
しかし12日の天気予報で寒波到来の報せが喧しい。
これは木曜の夜までに処理しないと厄介な事になりそうだ。
当日が内勤であれば仕事を日延べして日帰りを強行したかった。
しかし午後一で打合せが入っていたのでそれは無理。
結局、打合せを終えて所用を済ませて16時過ぎに一泊の予定で出発。

自分の不始末とは云え、折角行くのだから何かしら楽しまないと。
最近利用するようになった諏訪の酒屋が19時までやっている。
お燗酒が切れていたのでそれを手に入れよう。
iPhoneのGoogleMapで検索すると酒屋への到着予定は18時58分。
これがなかなかの精度なので侮れない。
中央道を休みなしで約二時間半、店までひた走って18時50分過ぎに到着。
滑り込みで日本酒を入手。一升で二本、四合瓶で一本。なかなかの収穫。

夕食を調達しながら山を上がって別荘には20時に到着。
まずは気になっていた洗面所の水抜きの確認・・・来て良かった。
洗面器の湯栓のカランが閉まっており、水が抜けていなかった。
きちんの抜けていたに越したことはなかったが、これはこれで来た甲斐が。


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午後一からの打合せで随分と頭も使って、疲れ切っていた。
やるべきことをやって取り敢えず蓼科温泉の共同浴場まで下りた。
ちょっと深めの熱い湯船に耳たぶまで浸かって体を温め解す。
ここ最近でこんなに気持ちの良かった事はないくらいの極楽であった。
身体を真っ赤にして脱衣場へ。
ここの客は別荘族も多いようで浴場でも脱衣場でも皆親しげに話している。
自分は常連ではないので蚊帳の外。
それでも今回の寒波について少し話に加わらせて貰い、情報交換。

別荘に戻って薬缶に水を張っておいて再度すべての水を抜く。
流しは勿論、WCも使わぬように。小用は庭の肥やし、大は我慢。
簡単な夕食を摂って、後はワインと乾き物をやりながら雑誌と音楽で寛ぐ。
いつの間にか寝入って、三時過ぎに目が覚めた時の外気温は零下8℃であった。

翌日は再訪ついでに排水升の蓋をコンクリ蓋から鋳物格子へ交換。
地熱が籠ってカマドウマの温床になっていたので外気に晒すことに。
これで来季は毎年悩ましい奴らの跳梁跋扈を阻止出来るのではなかろうか。

諸々片付けて今度こそクローズ。
蓼科湖畔のソーセージ屋で土産を遣って帰投。
道中、至って凡庸な初狩ラーメンが空っ腹に殊の外 染みたのであった。


今回のツーリング <期間:2日>

  走行距離:422㎞     走行時間:6時間16分
  平均時速:67.3㎞/h   平均燃費:13.4㎞/L


  1. 2014/11/15(土) 23:59:38|
  2. 旅や野遊び
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小三治独演会 於 きゅりあん 大ホール / 平成二六年一一月一二日

堀ノ内 / 三之助
付き馬 / 小三治


仲入り

長短 / 小三治


前回の小三治は荒川。残念な会だったのを思い出す。
今回は如何に。と会場入り。
前から四列目、上手の一番端の席だったが高座も近くとても見易い。
演者の表情も十分読み取れる、大ホールの中ではかなり当たりの席。

一席目、江戸城天守閣が焼失した振袖火事の話から大火後の新吉原の話。
廓と火事、「首ったけ」かと思ったがそれも違うなと。
更に土葬と棺桶の話になって「付き馬」と分かる。
まくらも含めて一時間の長講であった。

今回はなかなか落語会だ。仲入りでそんな事を思う。

二席目は錦織の活躍から話題はあちこち飛んでいつものまくら。
メキシコとアメリカの物騒な事件と珍事で何故かこの日一番の爆笑。
同窓会の話から友達がいないとどうのこうのと繋げて「長短」。
とかくデフォルメされる長さんだが、師の演じ方は自然で聴き易い。
これ位に気の長い人なら居そうだと云う線は守っている感じがいい。
一席目にエネルギーは注ぎ込んだ感じ。「長短」は程良く演ってはねた。
緞帳が下りる中、小三治の表情には手応えありと云ったものが伺えた。

大井町から新橋へ。
前回の新橋で顔を出さなかった美人マスターの所へ義理立てに向かう。
ところが店はやっていなかった。閉まった鉄扉に貼り紙がしてある。
彼女はもう一軒、新橋で餃子屋をやっている。
そちらのスタッフが変わったと聞いていたがそちらに詰めているらしい。
今月初旬に四周年を迎えた店を閉めて新人教育とは大変なことだ。
・・・しかしどうにも餃子の気分ではなかった。
彼女に顔見せするのが目的ではあったが餃子屋は遠慮したい。
結局、潜水仲間の集まる駅前地下の店の方へ鞍替え。
今回は顔見知りもおらず。ビール一本で数品を摘まむ。
途中で腹が起き出して餃子も行けそうな感じになって来た。
しかし既にローストビーフを頼んだ後であった。
それがなければ餃子屋へ行ったのだが後の祭り。
美味いローストビーフを平らげて、そのまままっつぐ帰宅と相成った。

後になって翌日が駅前地下の店のママさんの誕生日と知る。
店で分かっていればバースデーイヴの乾杯をしたものを。
当日は潜水仲間が千客万来だったようで、盛会の様子がFacebookに。
それにぶち当たらずホッとしてる自分が居て、苦笑い。
 
 
  1. 2014/11/13(木) 23:59:53|
  2. 演芸など
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『 秋 』 三三独演会 於 なかのZERO 小ホール / 平成二六年一一月一〇日

表札 / 市楽
浮世床 / 三三
茶の湯 / 三三

仲入り

大工調べ / 三三


仕事が遅れ気味であったが、券を不意にしたくなくて行く事に。

「浮世床」は沢山のエピソードがあって全部演ると結構長いらしい。
夢の話の件や太閤記朗読の件は何度か聴いたことがあった。
今回三三が演った将棋の件は初めてではなかろうか。
落語リストにそこまで詳しく記録していないので定かではないが。
機会があれば通しで聴いてみたいものだ。

「茶の湯」はあまり好きでない。
知ったかぶりで作った茶は不味そうだし、変な茶菓も同様。
それを無理やり飲み下す仕草を見ているとこちらの胸まで悪くなるようだ。

そんなこんなで仲入りで気分がどんより。
落語を聴きに来てこれではいかん。

そして三席目が「大工調べ」。
久々に聴く。三三では三度目だろうか。
見せ場は棟梁の言い立てだが、師の言い立てはいつもながら見事である。
この噺では市馬の一席が印象に残っている。
市馬は棟梁も与太も大家も雰囲気たっぷりで良かった記憶がある。
三三はいつも通しで最後まで演る。お白州の件に行かずサゲることはしない。
もう21時を回っていたが今回はどうするかと思ったがやはり通しであった。
はねたのは21時45分。公共施設でこの時刻、なかのZEROも頑張ったものだ。
この噺、因業大家がとっちめられるのだが、個人的には大家の味方である。
棟梁は確かに情に篤いが、ちょっと世間をなめていると思うのだ。

高円寺のマスターの所へ移動。
今週土曜に川原で焚火を囲みながら飲もうと誘われていた。
行く積りでいたのだが仕事が入ってしまったので無念の欠席届。
その挨拶も兼ねて寄った。
とは云え、戻って仕事をしなければならなかった。
お通しと一品頼んで生ビールを2杯。 軽く済ませてお勘定。
事務所に戻って2時まで仕事をして引き上げた。

朝イチで読んだ私事のメールがずっと頭に引っ掛かっていた。
午前中はその返事を書くのに少々時間を使ってしまっていた。
それもあっての深夜残業。
残業途中で再度メールが届いてその一件は納得。
一日もやもやしたが、寝る頃には気分も晴れてキレイさっぱりであった。
 
 
  1. 2014/11/11(火) 11:11:11|
  2. 演芸など
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the flagship is coming. -SUBARU LEGACY OUTBACK-

先月24日、新型 LEGACY OUTBACK の国内仕様が発売になった。
まず外観に目立っておかしなところが見当たらず何よりであった。
北米仕様の大型ルーフレールが採用されず、より雰囲気が洗練された。
この点は印象に大きく関わるところであり、喜ばしい限りだ。
逆に諸々の先進技術が北米仕様より機能落ちしていたのは非常に残念。
大きな車だけに安全に寄与する機能は満載でデビューして欲しかった。
海外市場をメインに見据えた車だけに国内への注力が手薄になった印象。
この辺が同業他社より規模が小さい富士重工業の泣き所と云ったところか。

2.5NA(自然吸気)、出力129kW(175ps)、トルク235N・m(24kgf・m)。
エンジンはこのおとなしい1種類のみでの登場。
個人的にはこの排気量でも、もう少し馬力とトルクがあれば申し分なかった。
更に車格としてはもっと逞しくて図太い心臓が載っても良かったのでは。
実際3.6NAや2.0DIT(ターボ)が海外仕様にはあるだけに歯痒い。
SUBARUのフラッグシップモデルでありながら国内仕様は寂しい限りだ。
勿論、カタログスペックだけでは分からない事も多々ある。
それは今後の評価が待たれるし、何より自分でも試乗してみたいものだ。

その他の装備に関しても良し悪しこもごも。
いいねと思う物と、もっと上質な演出と機能を期待した物が混在している。
これは新車種レヴォーグを売らんが為に商品価値を抑えたのではないか。
メーカーの思惑がどうあれ、そんな不信感を抱かざるを得ない。
国内市場の目玉であるレヴォーグが優遇されるのは致し方ないところか。
ユーザー目線でこの2車種が選択肢として競合するとは思えないのだが。


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色々書いたが、全体の印象と自分の使い勝手を鑑みると魅力的ではある。
但し、デビュー直後に随分と気の早い話だが一年後の年改を前提としてだ。
A型(初期型)を出してのリサーチや作り込みでB型(次期型)がどうなるか。
細かい不満がB型で払拭される事を期して待つ価値はあると思う。
現マイカーの車検は再来年、個人的事情も含めて一年の辛抱は苦もない。
今後メディアや 新型のオーナーが発信する情報も楽しみに待ちたい。
また新型 VW PASSAT ALLTRACK の欧州発表も近いと記事で読んだ。
実際に乗り替えるまでは他車への目配りも怠らないようにしなくては。

更に云えば、実はスバルの恒例で大本命はC型と云われている。
フェイスリフトを含む二年後のビッグマイナーチェンジモデルだ。
さすがにそこまで待つ気は無く、 諸々鑑みてもB型登場がタイムリミット。
結論、あと一年だけ待つ事にして、それまで現マイカーに乗り続けよう。
で、当面の問題は今シーズン。 冬タイヤが辛抱してくれないと困るのだ。
昨シーズンは無事乗り切ったが、出来ればドカ雪の再来は勘弁願いたい。
 
 
  1. 2014/11/06(木) 12:15:46|
  2. 道具のたぐい
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別荘クローズ - 2014.11.01~02 -

仕事の段取りが出来たので別荘の冬仕舞いへ土日一泊で行くことに。
準備をして六時に出発。予定より一時間遅れ。
渋滞予測に食い込んだが、相模湖IC付近で多少渋滞しただけだった。
往路は直接向かわず、そのまま駒ヶ根まで足を伸ばす事に。
マルスウィスキーの蒸留所で限定品を手に入れるためだ。

釈迦堂PAで小休止の後、朝食を取ろうと諏訪湖SAへ。
シンプルに豚汁定食が食べたかったがそれがない。
更に進んで小黒川PAに寄るがやはり無く、諦めてメンチカツ定食に。
昔は豚汁定食はどこのPA・SAにでもあった気がするのだが。

マルスには10,800円するシングルモルトがあったがちょっと手が出ず。
限定のウィスキー2本とブランデーを1本入手。
最近、飲んだ最後に〆でブランデーが飲みたくなる。オジサンだな。

駒ヶ根を後にして杖突街道から茅野へ向かう。
寝不足と飲み疲れと長距離運転で身体が強張って疲れていた。
途中に小さな温泉があった事を思い出し、立ち寄る。
正確には鉱泉であった。蛇王鉱泉 咲乃湯。沸かしだが小振りで清潔。
ネットで調べてもあまり情報の出て来ない隠し湯。今回で二度目。
身体もほぐれて、空腹なら本棟で蕎麦を手繰りたいところであった。

その後ビールやらハムやらワインやらを買い込みつつ山を上がって到着。
別荘付近は相当の濃霧で降雨。 少し薪作業をと思っていたが諦めた。

夕刻、蓼科湖まで下りていつもの蕎麦屋 深山で夕食。
お気に入りの花巻に旬の栗おこわが美味い。嗚呼、ビールが怖い。
帰りに蓼科温泉で温まる。ここに寄るのも今年は最後か。
夜は手に入れたレバーペーストと安いワインでゆっくりした。
本を忘れてKindleやネットを見て過ごす。ラジオは聴くがTVは観ない。
雨は夜半まで降り続いたが、山の静けさは日頃の疲れを取ってくれた。


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翌朝は晴れた。雨後の空気が清々しい。
早々に冬仕舞いを始めるが予定していた9時には終わらず30分超過。
ではまた来年と一瞥をくれて、遣いを頼まれた軽井沢へ向け出発。
ところが目的地の店が連休中日になんと臨時休業。やられた。
わざわざ遠回りしたのに無駄足。まさか書き入れ時に休みとは。
がっかりしたところで横川SAにて釜めしの昼食。
ここで漸く高速道路の豚汁にありつく。やっと会えたね豚汁。
両親に釜めしを土産に買って旅の用事はここまで。

上信越・関越ともに渋滞知らず。エンプティランプが点く頃に練馬へ。
心残りはお遣いの未遂と諏訪で日本酒の翠露を買い忘れたことか。
あとは今回使わなかった洗面所。 使わなかったから油断した。
先日兄弟が使った後の水抜きの確認が不十分だったのが気がかり。
う~む、こうして書いていたら尚更に気になって来た。汗


今回のツーリング <期間:2日>

  走行距離:556㎞     走行時間:9時間49分
  平均時速:56.6㎞/h   平均燃費:12.9㎞/L
 
  1. 2014/11/03(月) 23:59:06|
  2. 旅や野遊び
  3. | コメント:2

『 鈴本余一会 第一一回 古今亭菊之丞独演会 』  於 鈴本演芸場 / 平成二六年一〇月三一日

出来心 / フラワー
天狗裁き / 馬治
明烏 / 菊之丞

(仲入り)

三味線漫談 / あずみ
真景累ヶ淵より 豊志賀の死 / 菊之丞
[ 寄席踊り 夕暮れ ] / 菊之丞


仕事の事を気にしつつ上野広小路へ。
三連休明けに仕上がってなければならない仕事があった。
その作業量が分かるのがこの日の遅い時分のメール。
それによって三連休の過ごし方が決まる段取り。

夏ごろだったか菊之丞は喉を傷めて声が出なくなった。
独演会を休演して三三に代演を頼んだらしい。
その時に掛ける筈だった根多が「豊志賀の死」だった。
これは豊志賀の怨念かと三三に言ったそうだ。
三三はもう一席の根多出し、「寝床」の義太夫の旦那の恨みだと。
休演に落ち込む兄貴分に、なかなか上手いことを言ったものだ。
それにしても、常より菊之丞は発声に無理をしている印象がある。
地声はもう少し高いと思われるが、高座に上がると太い声を出す。
仕事が続くとそこに無理がかかるのではと思うのだが。

そんな訳で菊之丞にはリベンジの「豊志賀の死」であった。
喉を労ってか、二席目は高座に湯呑が置かれた。
この怪談は有名だが一度も聴いたことがない。
こんな冬も近くなって聴く事になろうとは。
長い長い物語の一節で、これから怖い話にと云うところで幕。
日取りを分けても一度全段を通して聴いてみたいものだ。
怪談噺でお開きではお互い後味が悪いのでと寄席踊り。

はねてから湯島に寄る。
隣りはたまに一緒になる常連さんだが殆ど話したことがない。
いつも一人でタブレットをいじりながら飲んでいる。
十時過ぎにお客がはけ、二人でカウンターの端から中ほどへ移動。
先に帰った三人連れが実は口開けからの長っ尻だったらしい。
客が入れ替わらないと結構疲れるとは女将の談。
女将が外したのを機に彼の iPad mini を切っ掛けに話しかける。
そこから彼もルアーで川釣りをやるところまで話が広がった。
釣り談義についつい話し込み、気づけば閉店時刻を少し過ぎていた。
今日は早く終われると思ったのにとチクリ。 ごめんごめんで退散。
もう一軒行くと言う彼と店先で分かれ、大手町寄りの駅出入口へ歩く。
途中で女将からまだ湯島に居るならちょっと飲もうと電話が入った。

終電で戻って事務所へ寄り、メールチェック。
作業量は思いのほか少なく、半日もあれば片付く見当だ。
二泊は無理だが連休前半一泊で、別荘の冬仕舞いへ行こう。
 
 
  1. 2014/11/01(土) 23:59:53|
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九山八海  花鳥風月
東奔西走  南船北馬
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歌舞歓楽  一竿風月
謹厚慎重  天空海闊

そんな感じでまいります。

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