七人の敵

男、閾を跨げば七人の敵と数多なる素晴らしきものごとあり。 都会から山河海島まで、外出先での徒然を。

リトル・フォレスト 冬・春 於 新宿ピカデリー シアター4

昨年十月に 夏・秋 篇を観た。
四話オムニバス、それぞれにオープニングがありエンディングがある。
なのでオムニバスと云うよりは短篇四つが正確な表現か。

四季折々の野良の事や食事の事が描かれる。
ドラマ性は薄くて、作業を坦々と映し続ける。
料理の手順を説明するナレーション的独白など。
前回も書いたが音楽は結構スタイリッシュ。

今回の二篇も大事は起きなかった。
逃亡犯は やって来ないし、熊が暴れたりもしない。
都会者からするともの珍しいエピソードやディテールに溢れてはいるが。



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(C) 「リトル・フォレスト」製作委員会


春が来て少し物語が動いた。ネタバレは止めておこう。
ただ、あらそうなんだ。と思った。
そう云う展開がいきなりあるんだ。まぁそうだよね。
それが観終わっての感想。
ある意味、真っ当な結末。
いや映画は終わったけれどその中の世界はその後もずっと続くわけで。
そう考えて、想像してみると更に続きも観てみたいなと思った。

穏やかな作品だった。やはり四季を通してもう一度観てみたい。
ドラマ性は薄いが、観ていてとても面白いのだ。
BDになったら一気観しよう。
 
 
  1. 2015/02/23(月) 23:59:04|
  2. フォト・キネマ・アートとか
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娚の一生 於 新宿ピカデリー シアター5

予告編を観て興味を持ったがさてどうしたものか。
詳しい内容は分からない。甘々だったらおじさん一人で観るのは辛い。

夜はダイビング仲間で飲み会、面子に姉妹が居る。
昼過ぎまで墓参りした後は暇だと言っていた。
奢るから映画に行こうと誘ったら乗って来たので連れて観に行く事に。
二人奢ったので都合5,400円、少々痛い出費ではあるが。

結果、なかなか良い映画であった。
中年男が若い女と恋に落ちる。 まぁ、男の夢と云うか妄想と云うか。


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(C) 2015 西炯子・小学館/「娚の一生」製作委員会


三十路過ぎ、キレイな容姿、料理が出来て優しい女。
それなりに経験も積んで大人の女性。

男は五十二、大学教授。長身で物静か、男の色気たっぷり。
生い立ちは少々複雑で、変わり者だがユーモアも持ち合わせている。

絵になるのだ。 映画だから絵にならなければ仕方ないのだが。
ゆったりとした時間が流れ、美しい田舎の景色の中での奇妙な同居生活。
少しずつお互いの事を知って距離が縮まって恋に落ちる。
サイドストーリーも効いていて、途中だれる事もなく観終えた。

女性役が榮倉奈々ちゃんでいいのかどうか。
それは観る側の好みの問題だから何とも言い難い。
あまり色気のあり過ぎる女優さんだと生臭くなりそうだし。
自分なら誰をキャスティングするか。
これも楽しい妄想のひとつだろう。 パッと思いつかないけれど。

中身としては中年男が一人で観ても楽しめるものだった。
ものだったが、出来れば隣りの席には気の利いた相手が居た方が良い。
姉妹は姉妹で同じように思っていた事であろう。

実際はこんなことは起きない。 これはお伽噺。
だから映画を観に行く価値があるのだ。
 
 
  1. 2015/02/22(日) 23:59:58|
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『 冬のコタツ その十二 』 小辰独演会 於 食堂ピッコロ / 平成二七年二月一五日

一目上がり / 小辰
鮑のし / 小辰

仲入り

明烏 / 小辰


弟から日帰り温泉へ行こうと誘いが来た。
落語があるのでと断る。温泉も良かったな。

開場から15分、開演まで15分の頃合いで到着。
既にほぼ席は埋まっていたが、座席数自体はいつもより少ない。
高座は店の入り口側、下座は奥の厨房裏。
いつものコタツなら小辰が客を掻き分けて前へ出る程だが。
今回は後方の席が疎らでゆったりしている。
当然のこと、来た人数で木戸銭の集まりが決まる。
多いに越したことはないと思うが程良い入りの方が和む。
ぎっしりと詰め込まれると客は辛いが高座の噺家はどうなのだろう。
程良く空いていた方が演り易いと口では言うが。

まくらも落語三席もなかなか良かった。
終盤バテることもなく、元気にひと芝居務め上げた。
初めて落語を聴く人を連れて行くならこんな芝居をと思った。
会場のつくりはちょっと特殊ではあるが。

小辰は月一で新宿でも会を開いているようだ。
最近、スケジュールを告知するHPが出来たので分かり易い。
どんな会なのかちょっと訊いてみようかと思いながら外へ出る。
小辰が見送りをしていたが、自分の前の人はどこかで世話人でもしてるのか。
ポスターがどうこうと立ち話が始まってしまった。
それをボケッと待つのも面倒で手短に挨拶を交わしただけでその場を離れた。
気になる会は試しに一度行って見れば良いのだし。

16時過ぎ、中途半端な時分に終わるので行き場がない。
一旦帰宅して、夕食は弟父子でも誘ってみようかと画策。
しかし外は随分と冷え込んでいる。
最近の子供は風の子ではないから、出不精である。
無理に誘うのは止めて、ひとり高円寺へ出かけた。
「二番煎じ」よろしく猪肉が食べたくなってマスターの所へ。
通常メニューでは牡丹すき焼きなのだが、牡丹鍋が良ければ作ってやると。
ますます「二番煎じ」だ。喜色満面でお願いする。
食べたい時が美味い時。 冷え切った足先までポカポカである。
温泉には行きそびれたが身体の芯まで温まった。 赤提灯、万歳である。
 
 
  1. 2015/02/16(月) 23:59:24|
  2. 演芸など
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誰よりも狙われた男 -A MOST WANTED MAN- 於 飯田橋ギンレイホール

新宿武蔵野館で見逃したが飯田橋ギンレイに戻って来た。
二番館は上映期間が短いので早速初日に足を運んだ。

「裏切りのサーカス」と同じくジョン・ル・カレ原作のスパイもの。
スパイものと云っても007などとは趣が違う。
もっと地味な諜報活動を描いている。


270215
(C) A Most Wanted Man Limited / Amusement Park Film GmbH (C) Kerry Brown


「裏切りのサーカス」はかなり難解で途中で舟も漕いだ。
今回はどうだろうと思ったが、映画館に向かう地下鉄から少し睡魔が。
これはやばいなと思ったがどうしようもない。
で、やはり前半舟を漕いだ。

ストーリーはサーカスに比べれば分かり易かった。
登場人物とそのキャスティングも含めて良かった。
微妙なテンポの展開のせいか作品の世界に入り込むのが少々難しかった。
それでも息詰まる終盤の見せ場とラストの無力感は印象的であった。
観終わっての疲労感はこの手の作品のお約束と云うことで。
 
 
  1. 2015/02/15(日) 23:59:27|
  2. フォト・キネマ・アートとか
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深夜食堂 於 新宿バルト9 シアター2

夜遅い時分にやっていた人気TVドラマの映画化。
原作は漫画、読んだ事はないが興味がある。
漫画を全然読まなくなったので何となく手が出ずにいる。
週刊連載で一話完結らしい、TVの30分ドラマ位が良い塩梅なのだろう。
ちょっと映画にすると長いと云うこと。
3話オムニバスなので実際は長い訳ではないのだが、座っていて長い。
中心は多部未華子ちゃんが準主役の2話目。これが一番面白かった。
1話目と3話目は正直イマイチだった。


270214-1
(C) 2015 安倍夜郎・小学館/映画「深夜食堂」製作委員会


当方の感想を聞いてから観るか観ないか判断すると、実兄。
観た翌日、兄には映画館で観なくても良いと思うと連絡しておいた。
DVDなりBDで十分と付け加えたが、考えてみればその方が高くつく。

映画の舞台は新宿ゴールデン街。
流れとしてはベタだが観終わってからゴールデン街へ。
無印で少し時間を潰して20時にママの店ポニーへ顔を出す。今年初だ。
店は開けたばかりで囲炉裏に一つ目の炭火が熾きたところだった。
どんなに寒くてもまずは瓶ビール。ここには赤星があるから。
つまみはお任せ。ママの所は品書きなどなく、頃合いで何か出してくれる。

今回は手土産があった。
昨年末に鈴本で正楽師に切って貰った紙切りを額装したものだ。
お題は「小料理屋の女将」。
あら素敵ねとお世辞に続いて、もっと若い女将に差し上げたらとからかわれた。
花園神社の祭りの写真が飾ってあった場所を空けてくれてそこに飾った。
イメージどおりでポニーの雰囲気に合っているなと自賛。暫くは飾って頂こう。


270214-2


クラゲと胡瓜の酢の物、ポテトサラダ、厚焼き玉子、塩昆布。
熱燗でチビチビ摘まむのに丁度良い。
一人で始めて久々に会うママと色々話す。
常連さんや一見さんが入れ替わり立ち代わり。
寒風の強い日だったので暇でしょうとママは仰ったが程良く賑やかだ。
結局口開けからいた自分が最後までの長っ尻であった。
酒がすすむにつれて色々とママに近況を聞いて貰う展開。
粋でいなせで鉄火な人生の先輩のお言葉は的確で手厳しい。
自分でも分かっているだけにツライ。
チビチビやりながら、叱られて励まされて、気づけば二時を回っていた。
とんだ長居を詫びてバタバタと帰り支度をして店を出る。
家までは歩ける距離だが如何せん、寒すぎた。TAXIを拾って家路につく。
家に帰ってからママの言葉がじわりと身に沁みた。 ・・・頑張ります。
 
 
  1. 2015/02/14(土) 23:59:10|
  2. フォト・キネマ・アートとか
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『 人形町噺し問屋 その56 』 兼好独演会 於 日本橋社会教育会館 / 平成二七年二月一一日

弥次郎 / けん玉
孝行糖 / 兼好

仲入り

漫才 / ホンキートンク
明烏 / 兼好


月曜に確認申請提出。
火曜に設計を担当して先日竣工したマンションの打ち上げへ参加。
申請物件の先は長いが、諸々の区切りを迎えて気分は軽かった。
そんなタイミングでの祝日は終日引き篭もってゴロゴロしたかったのだが。
夜に兼好が入っていた。 多少、億劫に感じなくもない。
いつもみたいにぎりぎりにならぬよう、ノソノソと支度をして出発。

祝日の茅場町、人形町界隈は人影も疎らであった。
平日ならやっている店々も灯りが落ちて寂しいものだ。
しかし会場へ入るといつもの賑わい。最近は満員御礼続きだ。
この会は断りの連絡を入れない限り席を確保して貰っている。
国立の白酒のような取り損ねが無いのは安心である。

恒例の挨拶で当夜に決まった経緯の説明があった。
ここのホールは基本的に教育関係の利用が優先されるらしい。
二月はそちらが多く、空いていたのがこの祝日だけだったとのこと。
一月の会から僅か二週間と間がなかったのはそのせいなのだった。

先般、根多がひと回りしたと言っていたが自分が通い始めからは半分ほどだ。
個人的には大分先まで未聴の噺が楽しめる筈だ。
今回の二席も初聴きの筈。
既に半年以上も落語のリストを放置しているので定かではないが。
兼好の記録に至っては去年の四月の噺し問屋で止まっている。
そろそろ整理しないと厄介で億劫な事になる。
少し時間と気持ちに余裕も出て来たので手を付けようか。

はねてから、さてどうしようか。
祝日でも確実にやっているのは高円寺のマスターの所だ。
大人しくまっすぐ帰っても良かったが、ちょっと飲みたかった。
出向くと先客が帰ったところのようでマスターがひと息ついていた。
定番以外の黒板メニューにめひかりの天ぷらがあったので頼む。
ホクホクでホロホロがビールに合う。まっすぐ帰らなくて良かった。
その後は湯葉豆腐で李白を飲んだ。
お通しが黒胡麻豆腐だったので、全般胃に優しい飲みであった。
週半ば、長居はしたが酒量は控えて店を出た。
 
 
  1. 2015/02/12(木) 23:59:16|
  2. 演芸など
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『 第42回 白酒ひとり 』 白酒独演会 於 国立演芸場 / 平成二七年二月二日

短命 / さん坊
四段目 / 白酒
文違い / 白酒

仲入り

宿屋の富 / 白酒


白酒の芝居ではこの“白酒ひとり”が最も気に入っている。
前回が昨年九月で随分のご無沙汰である。
会自体がなかったので致し方ない。
師が会場を確保し忘れたのが原因らしい。

次回は極端でさっそく来月だ。
この次回の発売日が手首の手術当日だった。
入院中でさすがにそんな事はすっかり失念していた。
秒殺で完売する人気の会なので思い出した時には遅かった。
その次は五月らしいので忘れないようにせねば。

さて今回は「四段目」が良かったか。
師の定吉は愛嬌たっぷりで可愛らしい。
くすぐり加減も程良く、満足の一席であった。

二席目の「文違い」。男と女の化かし合い。
今はそう云う噺をへらへら笑って聴ける気分ではない。
何となく身につまされつつ、それでもふっと笑いが漏れてしまう。

トリ根多は「宿屋の富」。
ひと月程前に聴いたばかりだ。
白酒の運びは好きだが、続けて聴いて楽しめる程でもない。
同じ噺家を間を置かず聴きに行くと、たまに続いてしまうことがある。
本人がその噺に拘って続けて演る事がある。
随分前だが喜多八の「棒鱈」をいやと云う程聴いた時期があった。
あれで「棒鱈」が嫌いになった。

最近、始まるとがっかりする噺が増えて来た。
あぁ、これ演るんだ・・・と思って我慢する一席。
これはなかなかの試練である。
自分好みの噺ばかりではないのは当然のこと。
嫌いな噺を受け入れる寛容さも身に着けないと、と云う事なのだろう。
 
 
  1. 2015/02/03(火) 23:59:58|
  2. 演芸など
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スパイ・レジェンド -THE NOVEMBER MAN- 於 角川シネマ新宿 シネマ2

邦題と云うのは付けなければならないのだろうか。
たまに思うことである。
主人公のコードネームはノベンバーマン、それが原題。
そのままで格好良いと思うのだが。

ベテランや年寄りをレジェンドと呼ぶのが流行りのようだ。
もうそうでもないか。

upの日付は調整しているが、実際は観て十日程経っている。
それで既に印象が薄いのはそれなりの映画だったと云うことだろう。

アクションの高齢化。最近この手の作品は主人公が40代より上だ。
若くて元気なのはあまり流行らないのか。
世界中が少子高齢化しているのかもしれない。
所謂、団塊の世代に訴えることが儲かる秘訣のようで。


270201
(C) 2014 No Spies, LLC. All Rights Reserved


戦争を知らない子供たちが歳を取って、物騒な物語の主役をやっている。
まだまだヤレるぜ、俺たち。 そんな鼻息が聞こえて来そうだ。

かと云ってヒロインはオバサンではないのだ。
キュリレンコは美人だがなかなか癖が強い。
クレイグ版007の二作目に出た時はかなり損をしたと思う。
「オブリビオン」の役は悪くなかった。
今回も悪くなかったが、必然性には疑問が残った。
はまり役が早く見つかると良いな。

で、オバサンなのだが。
ボーンシリーズのパメラ(ジョアン・アレン)のような女性が良い。
ああ云うキレッキレの大人の女が活躍するものが待望される。
ふとキャスリン・ターナーのウォシャウスキーが頭を過ったりして。

さて、オジサンの活躍は今年も目白押しだ。
同じオジサンとしてあり得ない身体能力とエロい感じを面白がろう。
これはいったい誰の願望なのだと嘲笑いながら。
 
 
  1. 2015/02/01(日) 23:59:26|
  2. フォト・キネマ・アートとか
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- りょうそく - と申します。
 
九山八海  花鳥風月
東奔西走  南船北馬
美酒嘉肴  羽化登仙
歌舞歓楽  一竿風月
謹厚慎重  天空海闊

そんな感じでまいります。

.......................

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