七人の敵

男、閾を跨げば七人の敵と数多なる素晴らしきものごとあり。 都会から山河海島まで、外出先での徒然を。

『 春のコタツ その十三 』 小辰独演会 於 食堂ピッコロ / 平成二七年四月二六日

道具屋 / 小辰

仲入り

いかけ屋 / 小辰
普段の袴 / 小辰


前夜、圓太郎のあとに少し飲み過ぎた。朝起きると空腹を覚えた。
朝食からコンビニのミートソースなんてジャンクなものを頬張る。
お蔭で昼までに腹は空かず、昼食抜きでピッコロへ向かった。
腹は減っていなかったが喉がとても渇いていた。
ワンドリンクは迷わずビール。

圓太郎同様、ピッコロの小辰でも座る場所が定着してきた。
厨房カウンター脇の一番後ろの事が多い。
ほぼ最後列だが小さな箱なので距離は感じない。
客が多ければその後ろに更に三つ四つ席が作られる。
今回そこに予約席が設けられていたが、盲導犬連れのお客さんであった。

一席目の「道具屋」が終わっても喉の渇きが治まらない。
そもそもビールを飲んで癒える渇きは一時的なものだし。
サービスとは別に500円で飲み物は買える。
おかわりを頼むと有料ビールはサービスのものよりグラスが大きかった。
ちょっと得をした気分である。 仲入りの最中にひと息で飲み干した。


270427


小辰と師匠の扇辰が六月に欧州公演へ行く路銀稼ぎに手ぬぐいが作られた。
二種類あって一本1500円。 カンパのつもりで仲入り中に二本とも購入。
小辰は基本的に自分の手ぬぐいを売らない。
噺家にとって手ぬぐいは名刺代わり。名刺を売る人はいないと云う理屈。
二つ目に昇進して出来立ての手ぬぐいを欲しがったらくれた事がある。
後日代金としてではなく、ポチ袋に気持ちを入れて渡すかたちを取った。
そんな彼だから、路銀集めとは云え手ぬぐいを売るのには忸怩たる思いだろう。

二席目の「いかけ屋」がなかなか良かった。
もう少し歳を重ねた方が、子供が板について来るだろうか。
不思議なもので演じる子供は年嵩の噺家の方が可愛らしい感じが出る。
五代目小さんの定吉や小三治のきん坊などが好例だろう。

「普段の袴」を演ってお開き。
木戸口の外で挨拶しながら小辰が件の手ぬぐいを手売りしていた。
希望者にはサインをするサービスつき。
手ぬぐいは仲入りに世話人のママさんから買った。
こう云う場合は本人から買って路銀のカンパをアピールした方が喜ばれたか。
一旦考えて、それもいやらしい感じだなと思う。
まぁ気をつけて行ってらっしゃいと声かけしてその場を後にした。
考えてみれば外遊前に来月下旬の壮行会的親子会へ行くのだった。
そちらの方は聴きに行くよとひと声かければ良かったなと思ったりして。
 
 
  1. 2015/04/27(月) 23:59:39|
  2. 演芸など
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『 圓太郎商店 独演その二十三 』 圓太郎独演会 於 池袋演芸場 / 平成二七年四月二五日

道具屋 / 百んが
抜け雀 / 圓太郎
疝気の虫 / 圓太郎

仲入り

百川 / 圓太郎


この会が週末に掛かるのは珍しい。
平日でも出足の早い会なので休みなら尚更だろう。
そう思いつつ会場に入ったが意外に先客は疎らだった。
それでもいつもの斥候さんを筆頭に良席はほぼ全滅。
結局いつもの最後列中央に陣取る。

開演間も無く虫が飛ぶ。ツマグロオオヨコバイだろう。
池袋は丁度、真打襲名披露で沢山の花が並んでいる。
そこに紛れていたのだろう。
花屋の格が知れると圓太郎。笑いを誘う。
出来ればまくらのうちに始末したいと。
殺生は偲びない、近くに飛んでくれば捕らえるのだが。
結局、中程の客が捕らえて場内拍手。

一席目から「抜け雀」、長講である。
てっきり「疝気の虫」からだと思い込んでいた。
「疝気」は続けて二席目、その順番はサゲの演出で納得。
暫く聴いてない噺だ。例えば志らくのはどんなサゲだったか。

仲入り後に「百川」。
訛りの強い登場人物が苦手で「百川」もあまり好きではない。
しかし圓太郎の百兵衛は悪くなかった。
今まで聴いた「百川」で一番だった。これが落語の不思議である。

はねてからの約束は気紛れで反故に。
それならば池袋からいつもの展開、副都心線で新宿三丁目。
ゴールデン街のママの店へ。程々飲んで常連さんとも話した。
同い年の気さくな人妻がご近所さんと判明。
一緒に地元駅まで戻り、そこで軽くもう一軒。
サバサバした人で色々ダメ出しされて楽しく飲んで解散。
ママの店の女性客は皆さん魅力的である。



  1. 2015/04/26(日) 23:59:52|
  2. 演芸など
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『 人形町噺し問屋 その58 』 兼好独演会 於 日本橋社会教育会館 / 平成二七年四月二一日

垂乳根 / 小かじ
代脈 / 兼好

仲入り

マジック / 瞳ナナ
包丁 / 兼好


先月末に突然の訃報が届いてから思うところ多々あり。
他にも懸念事項が重なり気分の冴えない日々。
まず以て落語を聴く気分にはなれず暫く遠ざかっていた。
キャンセルを申し出ない限り毎回席を用意して貰っている噺し問屋。
これを機に久し振りに気晴らしをと思い出向いた。
先月の三三から実に五週間ぶりの落語であった。

恒例のごあいさつで時事ネタをお喋り。
このごあいさつが近々YouTubeで配信されるとのこと。
ニコニコしながら毒を吐くこのごあいさつ。
結構辛辣な事をシレッと話しているので相当の編集が入るであろう。
その辺はご承知おきの上ご覧くださいと。
そこは行った客にしか分からないライブの本領には敵わないだろう。

兼好の高座はいつも通り、軽くくすぐりを入れながら。
むしろ久し振りに聴くこちらの方にどこかぎこちなさがあった。
終盤に差し掛かって漸く心身が解れて来たような塩梅であった。
週末は土曜に圓太郎、日曜に小辰が控えている。
こうやって少しずつ元のペースに心を戻して行かなければ。

はねてから新橋のダイバーが集まる店へ。
当初は日本橋のピッコロへ顔を出すつもりだった。
そこに新橋へ二年前に辞したコックが戻って来たとの知らせ。
折良くこの日が復帰第一日目と云うので顔を出すことに。
この二年程、あれこれと修練を重ねて来たのは聞き及んでいた。
復帰と云っても時々店でフロアを手伝っていたので顔は見ていた。
しかし彼の料理を食べるのは久々である。
何と云ってもナポリタンなのだが、夜分に一人前は少々多い。
丁度、先日店で知り合ったご夫婦がカウンターで隣り合わせに。
ナポリタンはシェアさせて頂くことにして別の料理も楽しんだ。
鰯の丸干しに焼きアスパラ。どれも美味であった。
彼のコック復帰の喜びもスパイスに酒も進む。
スタッフの女の子がランチの捌きが格段に良くなったと彼を絶賛。
みんながニコニコして良い時間であった。
閉店間際に厨房から解放された彼に一杯奢って乾杯。
小瓶から直接飲む一番搾りスタウトは殊の外美味かったのであった。
 
 
  1. 2015/04/22(水) 12:15:26|
  2. 演芸など
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渓靴新調 - mont・bell ウェイディングブーツ -

桜が散って春めいて来そうな時候に雨で寒い日が続いている。
そろそろ渓流に気持ちが行っているのだが冷たい雨に気勢を殺がれる。
とは云え今季初入渓の目処は立てており、準備を始めなければ。

まずもってウェイディングブーツの新調である。
昨シーズンは初入渓で怪我をして棒に振ったのだが原因の一つがブーツ。
雪山から飛び降りようとして右足のヒールが引っ掛かり転落した。
ソールがフラットならばそんな事態にはならなかった訳で。
道具のせいにはしたくないが、経験したリスクは排除したい。

縁起も担いでブーツを買い替えようとオフシーズンから考えていた。
すぐに目についたのが mont・bell のウェイディング ブーツだった。
アウトソールにヒールのないタイプ。 素材はフェルトではない。
アクアグリッパーなる mont・bell オリヂナルのもの。
独自配合のコンパウンドと広い接地面積を持つソールパターン。
水中の岩肌に対して驚異的なグリップ力を発揮すると謳っている。
実際は如何程のものか、使ってみてのお楽しみである。
少なくとも源流部までの山歩きではフェルトソールより歩き易そうだ。
恐らく疲労も随分違うのではなかろうか。


270413


久し振りに晴れた日曜は誘われて蕎麦屋で昼飲みを楽しんだ。
二軒はしごして解散。 地下鉄で数駅移動して京橋の mont・bell へ。
少々酒臭いので気が引けるがスタッフに声をかけてサイズを出して貰う。
試着用に自前のウェット・ゲーターを持参。
サイズ設定はソックス込みとのことで普段の靴と一緒だった。
今までのブーツはクイックジップと云うサイドにファスナーのあるタイプ。
これは脱ぎ履きが容易だったが今回のブーツはリールアジャストシステム。
リールをロックしてワイヤーレースを巻いて締めこむタイプ。
通常のシューレースを結ぶタイプと違いほどける心配がない。
(スパッツをしているのでまずほどけないのだが)
開放もワンタッチ、ワイヤーレースの滑らかさからベロを引けば全体が緩む。
濡れていても脱ぐのは容易そうだ。
ごついサイドファスナーのあった前のブーツより随分とスリムな印象である。
実際に使ってみての感想はいずれ。

さて、他の道具も引っ張り出してチェックせねば。
今週は暇を見て色々と準備を楽しもう。
しかし早いもので、渓流釣りも今季で十年目である。
 
 

  1. 2015/04/13(月) 12:45:47|
  2. 道具のたぐい
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雨のち花見のち・・・

暫く書くこともなく、遣り切れない出来事もありここから遠ざかっていた。
土曜に花見をしたので消息確認も兼ねて書き残しておこう。

場所は杉並区のとある川べりの桜の下。
大きな一本桜と河畔の枝垂れ並木が揃う穴場的なスポット。
高円寺のマスター御用達の静かな花見会場。

集合時刻に図ったかのように強い雨が降り出し幸先が悪い。
東京アメッシュを見ると強く降っているのは東京でもここだけ。
不運を嘆きつつも30分程で雨は上がりなんとか宴が開かれた。


270405


持ち寄りの酒肴を囲みながら何だかんだと四時間以上。
15時まで桜を愛でて酒に酔いしれた。
終始曇っていたが、静かな宴にはお似合いな空模様だったと思う。
その後、河岸をマスターの店に替えて二次会。
自分は夜の約束があったので早々にお暇して帰宅。

前夜、殆ど眠れなかった事もあり、さすがに疲れた。
酔い覚ましに一眠りと思ったのがまずかった。
目が覚めたら約束の時刻はとっくに過ぎており、電話・メール・LINEの履歴。
慌てて電話をしたが後の祭り。 その日の約束はキャンセルに。
生まれて初めて、連絡もせずに約束をすっぽかしてしまった。
しかもよりによって、かなり大切な約束だった。
自分の粗忽さに、つくづく嫌になる。
翌日曜はもう何もする気になれず、終日引き籠って呑んだくれたとさ。


舟を漕ぎ 行く手誤る 花見酒

良速
 
 
  1. 2015/04/05(日) 23:59:18|
  2. 旅や野遊び
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Author: 良速
  
 
- りょうそく - と申します。
 
九山八海  花鳥風月
東奔西走  南船北馬
美酒嘉肴  羽化登仙
歌舞歓楽  一竿風月
謹厚慎重  天空海闊

そんな感じでまいります。

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