七人の敵

男、閾を跨げば七人の敵と数多なる素晴らしきものごとあり。 都会から山河海島まで、外出先での徒然を。

『 第44回 白酒ひとり 』 白酒独演会 於 国立演芸場 / 平成二七年五月一九日

饅頭こわい / さん坊
馬の田楽 / 白酒
臆病源兵衛 / 白酒

仲入り

寝床 / 白酒


今年も既に小諸そばのごまだれせいろが始まっている事を知った。
自分の前に四人待ち、昼時でもないのに珍しい。
五分少々待たされて漸く所望の蕎麦にありつく。
手繰るのには三分も要らない。ごまだれを蕎麦湯で割って飲み乾す。
小諸のごまだれは自分の中ですっかり夏の風物になっている。

演芸場に入って売店でポチ袋を見るが買わず。会場入り、着席。
iPhone をフライト&消音モードにして iPad mini の電源を切る。
程なく開演、案外ギリギリだった事にその時になって気づいた。

さん坊が開口一番。さがりも “ さん坊 ”。たしか二つ目昇進の筈。
後に白酒が言ったが中席からだそうで。 名は “ やなぎ ” になる。
残り二日の前座生活、最後のご奉公でこの会の露払いであった。

この日の白酒はいつもより饒舌だった。
まくらが長めでアンケート回答コーナー“とうげつアンサー”も長め。
何か思うところ、意識するところがあったのだろうか。

高座はどれも良かった。
「馬の田楽」の馬に味噌付けての台詞で無性に馬刺が食べたくなる。
「臆病源兵衛」の酒の飲み方が可笑しく何度も笑った。
「寝床」はサゲに向けての件が白酒オリジナル。初めて聴いたが面白い。
落語には何となく腑に落ちないサゲと云うのもある。
「寝床」もその中のひとつ。そこを変えてやった白酒も同感なのだろう。
少々創作落語風だが、思いも寄らぬ展開が痛快で楽しませてくれた。

なかなか満足の芝居であった。
遅くならなければ行くと言ってあった女将へメールしたが振られた。
最近は21時半がボーダーライン。混んでいるか料理が売り切れで断られる。
第二候補も羊を食わせる湯島の店で考えていたが、馬刺の事を思い出した。
馬刺と云えば食堂ピッコロの3点盛りがあるではないか。
羊から馬に乗り換えて行き先は日本橋へ。
地上へ出ると21時40分、ラストオーダーが何時だったか。歩度を速める。
果たして料理のLOは22時であった。滑り込んで馬刺とトマトオムレツ。
ハイネケンの生とデキャンタの赤を飲みながらママさんと落語談義。
客は自分一人、暫くしてマスターも厨房から現れた。
もう閉店間近なので一杯ずつ飲んで貰って雑談。気づけば閉店時刻過ぎ。
長尻を詫びてお会計。店のオリジナル手拭二種類も求めて帰路についた。
羊が馬に化けたが、なかなか楽しい酒であった。 ありがとうピッコロ。
 
 
  1. 2015/05/20(水) 17:30:17|
  2. 演芸など
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