七人の敵

男、閾を跨げば七人の敵と数多なる素晴らしきものごとあり。 都会から山河海島まで、外出先での徒然を。

バケモノの子 於 TOHOシネマズ新宿 スクリーン9

邦画のアニメーション映画で最も好きなのが「サマーウォーズ」。
今回観た作品も同じ細田監督だ。
細田ファンかと云えば未だ「時かけ」も「おおかみこども」も観ていない。
「サマーウォーズ」を単独で好んでいると云ったところか。
それでも本作はちょっと引っ掛かるものがあって封切ってすぐに観に行った。

結論から書けばまぁまぁであった。
面白かったが全体の流れを振り返ると終盤に息切れしてしまった感があった。
メルヴィルの「白鯨」がモティーフとなるのだが、今ひとつ必然性を感じられなかった。
もっとシンプルで良かったのではないか。

まずは不満点から書いてしまったが、作中の世界観はとても魅力的だった。
バケモノの世界はとてもキレイで人間界の猥雑な渋谷との対比もあって素晴らしい。
キャラクターも様々で個性的であった。
特にリリー・フランキーと大泉洋のキャスティングは秀逸。
肝心の役所広司がはまり役であったかは微妙なところであったが。


270713
(C) 2015 THE BOY AND THE BEAST FILM PARTNERS


バケモノ側の主人公・役所演じる熊徹を見て、リリー演じる百秋坊が言う。
「ひとりで強くなった報いだ。」
誰かとの関わりの中で生きて来なかった者の不器用さを言った台詞だ。
序盤に出て来たこの台詞が妙に心に引っ掛かった。
全体のテーマにも深く関わる台詞だと思った。
何気ない場面のひと言なのだが、ここが一番印象的だった。

ひとつ拾い物があれば映画はそれだけで観た価値はある。
あの台詞を聞けただけで、収穫はあったと云うものだ。
 
 
  1. 2015/07/14(火) 23:59:51|
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