七人の敵

男、閾を跨げば七人の敵と数多なる素晴らしきものごとあり。 都会から山河海島まで、外出先での徒然を。

小三治独演会 於 銀座ブロッサム / 平成二三年一ニ月ニ一日

池田大助 / 〆治
道灌 / 小三治

(仲入り)

宿屋の富 / 小三治

〆治の演目、「佐々木政談」 と内容が同じだが、〆治は御奉行を大岡越前守と語っている。
佐々木信濃守だから 「佐々木政談」 である。 恐らく違う演題なのだろうと思いながら聴く。
帰りに演目の貼り出しで確認しようと思ったが、もの凄い人だかりで近づけず諦めた。
後ほど調べると 「池田大助」 と云うらしい。 奉行と小僧の名前が異なるだけで内容は殆ど同じ。
ネット上の受け売りによると、もともと上方落語の 「佐々木政談」 が、
三代目三木助から六代目圓生、三代目金馬へと伝わる中で 「池田大助」 となったようだ。

暮れのブロッサムでの小三治独演会は是非とも足を運びたい落語会のひとつ。
やはり都心の会場で聴く十代目は気分も揚がると云うものだ。
客の反応も悪くなく、奇妙なタイミングでの笑いや拍手が少ない。
会場の雰囲気が他で聴くより慣れた感じがある。

このところまくらが短くなったような気がする。
別に話すことがなければそれで良いのだと思う。
師のまくらは確かに楽しいし、それをお目当てに足を運ぶお客も少なからずだろうが、
個人的には落語が聴かれればそれで良いのである。

それでも今回のように師匠五代目小さんとのエピソードなどを聴かせてくれると、
あぁ、いい話をしてくれたなと、余禄にありついたような喜びもあるのだ。
太鼓のテンツクテンテンとテン・テンテンの違い・・・そう云う話にちょっとした贅沢を感じるのだ。

もうひとつ、運転免許の話から明治通りのことに触れ、新宿から池袋までが “あたしの明治通り” と。
この表現が面白かった。 同じ表現をするなら自分の場合池袋から表参道の交差点までかなと思ってみたり。

仲入り後、今年の高座はこれが最後なので悔いのないように思い切って、との切り出しに場内から拍手。
まぁそれでこの程度ですけれどと続けて、年末に向けては原稿書きがふたつ残っていて気にしているらしく、
ひとつは先のまくらで話した太鼓と五代目小さんの話を書くことにしたと満足げ。
皆さんのお陰ですよと湯飲みをすする。 ここで緩く笑いがおきただけで変に拍手が沸かなかったのも良かった。

話は移って馬喰町の地名の縁について。「宿屋の富」 をやる時の流れだ。
あぁ、今年最後の十代目は訛りの出て来る噺だったかと、ほんの少しだが残念な気も。
出来れば江戸言葉を満喫して終わりたかったなと云う思いがあったから。

お開き後は今年最後の新橋へ寄り道。
美人シェフなマスターと共通の話題である西麻布の大将の噂話などをして、また来年よろしくと言って店を出た。
落語会の後に直帰せずに飲むようになり、ここに来て少々腹回りに余計なものがついて来た。
マスターにはああ言ったものの、
実のところ来年は落語あとのペェイツを少し控えなければと思っているのであった。


  1. 2011/12/23(金) 06:26:40|
  2. 演芸など
  3. | コメント:0
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