七人の敵

男、閾を跨げば七人の敵と数多なる素晴らしきものごとあり。 都会から山河海島まで、外出先でのよしなしごとを。

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『 雲助月極十番之内 玖番 』 雲助独演会 於 日本橋公会堂・日本橋劇場 / 平成二四年一月二八日

桂昌院 / 真紅
たらちね / 雲助
初天神 / 雲助

仲入り

鰍澤 / 雲助


年明け初の月極、ご景物にと根多出し一席目の前に 「たらちね」。
久々の前座噺、きちんと出来ますやらと前置きをして。
・・・終わってから くすぐりをふたつ忘れたと悔しがるあたりに却って余裕を感じる。

「初天神」、四日の鈴本で小三治、また前日には初花で聴いたばかり。
まぁ初花を比べてはあまりに気の毒、ベテランがやると段違い。
小三治の金坊も愛嬌たっぷりだが、雲助のそれもまったく見劣りなし。
おとっつぁんと金坊のやり取りの面白味も然ることながら、
いざ凧揚げをはじめると金坊を放ったらかして夢中になるおとっつぁんの様子が傑作であった。
これだけ笑った 「初天神」 も記憶にない。(小三治のは笑いとは別の温もりが大きいと思う)
遣る噺家によって噺はいくらでも変化する、面白くも退屈にも。
前座噺ほどその傾向が強いように思う。 雲助堪能の一席。

仲入り後、「鰍澤」。録音では圓生と八代目彦六で聴いているが高座で聴くのは今回が初めて。
三題噺に関する諸説を語った短いまくらから噺に入ると照明が徐々に落ちる。
そのタイミングと減光の速度がなかなか巧い。 この辺はやり過ぎると嫌味だが、この位なら趣向のうちか。
降りしきる大雪が見えるかのような語り口、そして雲助の月の輪お熊の迫力たるや・・・
「鰍澤」 初聴きが雲助で良かったと思いながらどんどん惹き込まれて行く。
最後は芝居がかり、座布団を払いスッと立ち上がり舞う。 紙吹雪が落ちて来る。
それはもう美しく、落語に来て映像美に魅せられる。
経験が浅い落語聴きの許容度を超えた情感に、ただただ圧倒されるばかり。
やがて極め姿、照明が明るくなり追い出しの太鼓に我に返る。 拍手喝采。

またしても思う。 俺は本当に、本当に雲助の価値が分かっているのだろうか・・・

会場を後に地下鉄を乗り継ぎ新宿へ。 ゴールデン街へ足を向ける。
せっかく 「鰍澤」 で吹雪に降り込められたのだ。今宵は囲炉裏の炭火で熱燗をやらなくてどうする。
“ポニー”の暖簾をくぐると先客がひとり。 ママさんは三味線を練習していたようだ。
囲炉裏におでんがないのを残念がると、昨晩の残りもので良ければと温めてくれる。
囲炉裏の炭火と鉄瓶で熱燗をつけ、おでんを摘む・・・今宵の〆にこれほど理想的なシチュエーションがあろうか。
先客が辞して暫くママさんの昔話など聞いているうちに酔いもまわり良い気分に。

・・・そこへ高円寺から酔っ払った釣友が参上。
酔客同士の戯れで自分ひとりTAXI にて高円寺、マスターの所で他の常連二人と合流。
最後は訳の分からぬ梯子酒でフラフラになって始発が待てずにTAXI で帰宅。 当然、宿酔い。

うぅむ・・・途中までは渋くて大人な夜だったのだが・・・
 
 

  1. 2012/01/30(月) 15:15:40|
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  3. | コメント:0
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