七人の敵

男、閾を跨げば七人の敵と数多なる素晴らしきものごとあり。 都会から山河海島まで、外出先でのよしなしごとを。

『 第34回特選落語会~真打決定!一之輔・菊六 たっぷり二人会 』 於 日本橋社会教育会館8階ホール / 平成二四年三月二日

芝居の喧嘩 / 朝呂久
長屋の花見 / 一之輔
稽古や / 菊六

(仲入り)

粗忽長屋 / 菊六
不動坊火焔 / 一之輔

今回は茅場町から歩かず日比谷線へ乗り換え人形町まで地下鉄を使った。
手拭いの “ちどり屋” へ遣い物を探しに行ったのでその方が便利であった。
“ちどり屋” から会場までは指呼の間である。
その会場入りまで気になっていたのが、そもそも今回の予約を取っていたかについて。
結局はきちんと席はあったのだが、今回は会場清算だったため手元にチケットがなかった上に、
予約メールの遣り取りも残っておらず・・・考えられるのは電話で予約したか? しかし記憶がない。
発売が随分前だったので失念し、手帳やら何やら予定の書き込みを信じて来場したのであった。

開口一番は四日前に聴いた朝呂久。 まくらで噺家を住まいのある町名で呼ぶ話題は先日と同じ。
一之輔なら “ 小石川 ”、菊六なら “ 自由が丘 ” となると付け加わった。
それ以外はまくらも根多の運びもほぼ同じであった。
前回の記事では多少辛目の感想を書いたが、
もともと辰じんに次いで好きな前座さんなので高座を聴かれるのは嬉しい限りだ。
とは云えつい先日と殆ど同じ内容だったのに落胆したのは正直なところ。
興行としてはまったく別物だが会場も四日前と同じ、少し趣向を変えて聴かせて貰いたかった。

一之輔の真打大抜擢が喧しく言われている。
季節をひとつ遅れて菊六も朝太と共に昇進するが、
小三治会長によって春に単独で昇進する一之輔のスポットは輝度が違う。
ここで二人の芸暦を見てみる。

春風亭一之輔
1978(昭和53)年01月28日生まれ
2001(平成13)年03月 日本大学芸術学部卒業
2001(平成13)年05月 春風亭一朝に入門
2001(平成13)年07月 前座となる 前座名「朝左久」
2004(平成16)年11月 二ツ目昇進 「一之輔」と改名

古今亭菊六
1979(昭和54)年02月23日生まれ
2001(平成13)年 学習院大学文学部卒業
2002(平成14)年11月 古今亭圓菊に入門
2003(平成15)年01月 前座となる 前座名「菊六」
2006(平成18)年05月 二ツ目昇進

歳は一之輔がひとつ上、入門も一年半早い。
二ツ目に上がるのには入門から三年半と二人とも同じだけ芸暦を積んでいる。
NHK新人演芸大賞で比べると菊六が先(H21)にとって翌年(H22)に一之輔がとる。
そして真打昇進までの年月で云えば一之輔が約11年、菊六が約10年となる。
大抜擢と云う点では双方引けを取らぬところ、先に単独昇進する一之輔の話題が多い中、
その実、菊六の昇進速度はそれを上回っていることになる。

噺家は真打になってからが本番であろうから、早い遅いよりそれからが肝心な訳で、
書いておいてなんだが、ここまでの比較はこれから先のそれに比べれば序の口であろう。
これからこの二人がどうなって行くのか、お楽しみの本番はこれからなのだ。

個人的には菊六が好きである。 噺家は 上手い下手より 好き嫌い。として。
それ以前に二人に優劣がつけられるほどの耳は持っていない訳で・・・。
いずれにしても印象として、不敵な一之輔と飄飄乎な菊六は対照的であり、
対で見続けるには面白い存在であることは確かであろう。

今回は ふたり二席ずつ、菊六の 「稽古や」 が印象的であったと主観的に記しておこう。

お開きで新橋へ。美人マスターかダイバー窟か迷った挙句、いろいろありつつダイバー窟へ。
相変わらずの混雑の中 カウンターに寄り付き、牛タンシチューに浅蜊バター蒸しで大瓶一本。
例によってどこぞのダイビンググループが二つほど盛大に飲み会をやっており大盛況。
中二階の一行に知り合いが居たようだがそれも気づかず手短に遣っ付けると、
遅くにやって来たサラリーマン二人連れと席を入れ替わりで家路に着いた。
牛タンも浅蜊もなかなか美味かった。 大瓶飲んで二千円はお値打ちであった。
あれでビールが一番搾りじゃなくてラガーだったら云うことなし、なのだがなぁ。
 
 
  1. 2012/03/03(土) 11:04:13|
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