七人の敵

男、閾を跨げば七人の敵と数多なる素晴らしきものごとあり。 都会から山河海島まで、外出先での徒然を。

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ドラゴン・タトゥーの女 -The Girl with the Dragon Tattoo- 於 新宿ピカデリー スクリーン5

「ミレニアム」 三部作の第一部に当たる。
オリジナル・スウェーデン版は未だ観ていない。近々、兄から借りられると思う。
今回のハリウッド版 (フィンチャー版と云うべきか) との比較が楽しみだ。

大人の宜しくない習慣として自分の経験からものごとを捉えるのがある。
この映画を観ていて思い出したのが 「ツイン・ピークス」 であり 「クリムゾン・リバー」 であった。
そしてストーリーが進むにつれて本作と同じフィンチャー監督による 「セブン」・・・。
まったく斬新だと驚かせるには世の中はヴァリエーションに溢れかえっている。
ただ、本作を物語の一部として捉えるのであれば気持ちの落としどころも変わってくる。
ハリウッドでも二部三部が作られるの・・・だよな?


GwDT
(C)2011 Sony Pictures Digital Inc. All Rights Reserved.


作中の新しさを挙げるとしたら主人公のひとり リスベット、 ドラゴン・タトゥーの少女の存在。
原題にあるように本作の彼女は女と云うより少女の趣である。 設定は23歳、刺青女子。
服は黒ずくめ、人間味に欠ける立ち居振る舞い、極力 人との接触を避ける。
ハイテクなガジェットとハッキングを武器とする調査の天才。
言葉にしてしまうといかにも現代の若者像だが、その過去や心の闇の部分も含めて新しいタイプの主人公。
物語が進むにつれて様々な側面が垣間見えて来るが、
そこの描き方がサラッとしていて観る側の捉え方次第でキャラが定まるような演出が謎めいていて巧い。

158分と長丁場の割にダレる感じはない。
企業犯罪、反民主主義、女性蔑視、移民問題、人種差別などキーワードは盛り沢山にも拘らず、
中身を詰め込み過ぎていないからだろう。
登場人物が多い割に個人個人の説明も極めて少ない。 人物描写、舞台背景などの説明が総じて淡白なのだ。
なんだか長い名前の北欧人がいっぱい出て来て、その相関を把握するのはなかなか難しい。
そして横溝作品の金田一耕介のようなコッテリとした謎解きはやらない。
それでも36年前の失踪事件を様々な観点からリサーチして真実に向けて迫って行く様を、
スピード感を持って描く演出方法はかなり見応えがある。
その点を原作、或いはスウェーデン版がどう描いているのかも気になるが、
そうやって比較対照されてしまうのは (観る側の問題でもあるのだが) リメイクものの宿命かも知れない。
それでも自分にとっては 「ミレニアム」 のファーストコンタクトが本作になった訳で、
これからこれを基準点にすべてを判断・評価していくことのなると思う。

前評判で聞かれたエログロな印象は薄く、むしろとてもスタイリッシュだなと思った。
過激なシーンも無くはないが取って付けではなく人物像を描く上で必然性はあったと思う。
むしろ馬鹿デカくて雑なモザイクの入ったセックスシーンなどは興醒めであった。
見慣れている日本のエロ動画(笑) の方がよほど上手に処理している。観ていて30年前かよ・・・と云った感じ。

幾つかのレビューをネットで拝見したところ、
カップルでの鑑賞はお勧めしないとの意見があったがそれほどのことはないと思う。
まぁそのあたりの判断には個人差があるものだが、そもそもこれは大人の観る映画だ、
これしきのことで観終わって気まずくなるカップルなら、まだ可愛いお年頃と云うことだろう。
むしろ作中に移ろうリスベットの心模様を話題に飲む映画後のお酒は、結構楽しいのではないかと思うのだが。




それにしてもリスベット役のルーニー・マーラ・・・









RM
普段はこんなにカワイイのね

 
 
 
  1. 2012/03/08(木) 12:40:32|
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  3. | コメント:0
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