七人の敵

男、閾を跨げば七人の敵と数多なる素晴らしきものごとあり。 都会から山河海島まで、外出先でのよしなしごとを。

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『 第26回 白酒ひとり 』 白酒独演会 於 国立演芸場 / 平成二四年三月二一日

子ほめ / さん坊
平林 / 白酒
禁酒番屋 / 白酒

(仲入り)

明烏 / 白酒


緞帳が上がるとめくりに さん坊の名が。 扇だろうと思っていたので嬉しい誤算。(扇ちゃんごめん)
さん坊を聴くのは二度目、前回も白酒ひとりだった。 この人は気になる存在だ。
前座一年ながら落ち着きがあって客に心配させないし、聴いていて痛々しい拙さがない。
今回は持ち時間を意識してか少し早口、「子ほめ」 も中抜き。 サゲが初めて聴くものだった。
たけさんの赤ん坊を詠った “ たけの子は生まれながらに重ね着て ” と云う歌からサゲるもの。
同じ噺でも色々あるものだ。

白酒は風邪で38度の熱が出て前日まで往生していたらしい。 インフルエンザだったら中止も覚悟したとか。
喉をやられているので後ほどから湯呑みを使わせて貰うとひと言。
一之輔の真打披露興行初日にようこそお運びをと、いつもながらの毒を少々。
自覚はないが自分はかなり物言いがキツいらしいと・・・自覚してなかったのか。 自分と同じだと思ってしまった。
まくらは休日診療医が爺さんで手間取った件を面白おかしく。
次いで最近アイドルに落語の稽古をつけた話。 根多は明かせないとのこと。 結局ばらしていたが。
名前を忘れたが記憶を頼りにそのアイドルをネットで突き止めたらなかなか可愛らしい娘であった。
稽古も楽しかったろう。

白酒ひとり はいつも三席だが 「 平林」 で一席やっつけたのは喉の加減ともうひとつ訳ありだったようで。
根多としては物足りなさが残ったが、そんな日もある。

一旦引っ込み再登場、恒例のアンケート回答。(とうげつアンサー)
湯呑みが用意された。蓋は木の方が良かったか。桑の木とか。慣れないせいか磁器の蓋がカチャカチャと。
回答では寄席のトリ根多を根多出しする件についての話が興味深かった。
寄席には日ごと流れがあって、それに対して芯打ちで如何様にも対応出来るだけの根多と実力を持っていて初めて、
主任を任されるのだからと云うあたり、なるほどと思いながら聞いた。
短期間で同じ根多を続けて掛ける場合は、遣り方の工夫を思いつけばすぐに試すことはあるとのこと。
「禁酒番屋」 も相変わらずゲロルシュタイナーで笑わせてくれたが若干の変化あり。 たゆまざる修練と云う事か。

仲入り後は先日聴きに行った一門による 「双蝶々」 の件。
寄席で滑稽噺を遣っていた雲ちゃんが好きで弟子入りしたが、
次第に師匠の芝居噺や人情噺が評価され、衆目を集めるようになって様子が変わって来た。
あとの二人はそれを見て入門して来たので今となっては自分だけアウェイな感じはあったと。
まぁ 師匠は遣りたいところだけをやれて満足しただろうから由としようと纏めていた。

確かに一門四師が揃うとそれは感じる。 もっと大勢の一門なら懐もあって浮かないのだろうけれど、四人だから。
その辺が当夜の記事(2012/03/15)に書いた師のニヤけ顔に出ていたのかも知れない。

「明烏」 もこのところ頻度が高い。 今回は源兵衛と太助の演じ分けに注意して聴いた。
つい先日、この二人の違いをどう遣るか聞き比べるのがこの噺の面白味だと御通家のブログで拝見したので。
気をつけて聴けば確かに時次郎の父・日向屋半兵衛に直接頼まれた源兵衛と付き合う太助の役割の違いが分かる。
しかしそれ程のメリハリは感じられない。気をつけていないとたまにどちらか分からなくなる。(それは自分のせいか)
思えば以前聴いた喜多八の 「 明烏 」 にはそれがあったような記憶が。
白酒ならではの工夫に満ちた遣り方ではあるが、この二人の演じ分けをよりハッキリさせた方が成る程面白かろう。
そんなことを感じつつ、いつものようにあぁ面白かっただけでは終わらなかった第26回なのであった。

次回は五月である。 体調管理は万全に。
 
 



  1. 2012/03/22(木) 12:18:28|
  2. 演芸など
  3. | コメント:0
<<「壽 一之輔真打昇進披露興行」 三月下席 六日目 夜の部 於 鈴本演芸場 / 平成二四年三月二六日 | ホーム | フィツカラルド -Fitzcarraldo- 於 早稲田松竹 (※最終推敲時刻 2012/03/19 16:45)>>

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