七人の敵

男、閾を跨げば七人の敵と数多なる素晴らしきものごとあり。 都会から山河海島まで、外出先での徒然を。

『 圓太郎商店 独演その十二 』 圓太郎独演会 於 池袋演芸場 / 平成二四年三月ニ九日

元犬 / フラワー
宿屋の富 / 圓太郎

(仲入り)

薮入り / 圓太郎


開演十五分前に入ると補助席以外はほぼ埋まっていた。
最前列に空席を見つけてそこに納まる。 池袋の最前列はかなり見上げる格好になる。
幕が開いてから後方でも良かったかなと思う。 小さい函なので最後列でも十分近いのだから。

開口一番、花緑の弟子フラワー。 こんなにテンパってる人は初めてだ。
ここで多くは書くまいが、終わってから落ち込んだだろうなぁ・・・。

この会は根多出し。予め栞に二題書いてある。
一席目の 「宿屋の富」 を聴いて少し疲れを覚えた。
何故かと考えて、どうも自分は地方訛りの出てくる噺が性に合わないようだと思い至った。
思い返せば 「棒鱈」「百川」「お見立て」 なども好んでは聴かない噺だ。
自分はチャキチャキの江戸言葉が好きで落語を聴いてるところがある。そもそも上方落語をまったく聴かない。
しかも最前列で押し出し強めの圓太郎の遣り方であるから、聴き疲れをしたのだろう。
これはちょっと厄介なことに気づいてしまった。 これから訛りの出てくる噺に更なる先入観が出来てしまった。

二席目は小三治のCDで聴き馴染みの 「薮入り」。
生高座では初めてかも知れないと思ったが、後に調べると二年前の冬に一之輔で聴いていたようだ。
まくらは親心の話。若くして真打になった師匠・小朝との前座当時の思い出話。歳は六つ半離れているらしい。
入門当時、26の師匠と19の圓太郎、兄弟のようによく遊んだと。師匠も自分も若かったと楽しそうに話す。

噺は せっかちなおとっつぁんの振る舞いが、塩辛い圓太郎の風貌に良く似合う。
亀の帰りが待ち切れずに前夜の床でぶつくさと計画を練るところや、
いざ帰って来ると まともに姿も見られない不器用さが、子への愛情溢れんばかりに表現されていてとても良かった。
途中 行け行けな進め方にも思えたが、一直線なおとっつぁんの性格と相俟って悪くはない感じだった。

圓太郎商店は今回で十二回目、自分は前回からの二度目である。
ふと、過去にどんな噺を掛けて来たのか気になる。
やはりひと通りはダブることなく遣って行くだろうから、
縁が無かった過去十回おそらく二十の根多は聴き逃している訳で、
是非、圓太郎で聴いてみたい噺がこれからの商店で掛かってくれることを願う。

前回は書かなかったが 100% 回収を目指すとあるので、今回はお開きでアンケート用紙に記入。
連絡先と名前だけ、咄嗟に感想欄は思いつかず。 「薮入り」 で鮪の赤身が摘みたくなったことを書けばよかった。
最前列で前机が無かったので舞台の框を借りて記入してしまった。 これは失礼だったかなと後になって反省。

山手線で池袋から馬場へ、
そこから地下鉄ではなく西武線で地元近くまで行き、兄弟でたまに使う妙正寺川沿いの居酒屋へ。
クラシックラガーで渇きを潤して、熱燗を小徳利で貰い生牡蠣のオイル漬けと刺身のちょこっと盛りを摘む。
勿論、刺身には鮪の赤身も載っていた。 ちょこっと盛りとの品書きだが、ここのは結構な量。
ビールも大瓶だったので お腹パンパンで帰宅。 全部で2,070円、安っし~。


  1. 2012/03/30(金) 12:10:10|
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