七人の敵

男、閾を跨げば七人の敵と数多なる素晴らしきものごとあり。 都会から山河海島まで、外出先での徒然を。

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『まほろ駅前多田便利軒』  於 新宿ピカデリー スクリーン6

今の学生さんは大変だろう。 かつてのようにモラトリアムな時間を過ごしているようには思えない。
期限が来て放り出される前に次の居場所を確保する心配が常に付き纏っているのではなかろうか。

主人公たち、三十路前の男ふたり。 一度は結婚し、今は独り身。
いわゆる普通の社会人も一回やって、スピンアウトして今の生活がある。

学生ではない目線で一旦は社会を見て、いろいろあってちょっとレールから外れている。
そのことに焦りは感じられない。 まだ十分若いし。 この国はそれでも何となく食っていける。
就職氷河期とか、リストラとか、構造不況とか・・・いろいろあってもまだ何とか暮らしていける。
もちろん自主的に何かを放棄しなければ(或いはすれば)、と云う前提で。


mahoro
(C)2011「まほろ駅前多田便利軒」製作委員会


彼等だっていつまでも便利屋なんてやっていられる訳ではないし、一生の仕事とは思っていないだろう。
けれどそれが不要な存在な訳でもなくて、
きちんと組織だったものの成り立ちからこぼれてしまった社会の瑣末な物事を見つけて掬い上げる。
便利屋とはそんな仕事(行為)なのかなと思った。 便利屋の需要がある社会のルーズさはあった方がいい。
そこには社会人にはなったけれどまだ若い世代が持ち得る今の日本のモラトリアムが垣間見える。

便利屋なる存在が生き辛い世の中はつまらないと思うし、真の意味での余裕を失うようで面白くない。
便利屋の居る世界は、なかなかイイ感じである。

・・・ふたつ上のくだりで " 今の日本 " と書いて、3.11以降の今とそれ以前の今に違いがあるのかとふと考える。
この映画が作られたのはあれより前のことだ。 今はそう云う時期にあたるんだなと気づく。
あれはとても大きな出来事だったし、過去ではなく現在進行形だけれども、
少し時間が経過して今思うのは、あれを基点に物事を前後で分けるのではなく、
もう少し幅を持たせて " 今 " を捉える意識は持っていたいと云うこと。
  1. 2011/04/30(土) 09:43:23|
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