七人の敵

男、閾を跨げば七人の敵と数多なる素晴らしきものごとあり。 都会から山河海島まで、外出先での徒然を。

『 喜多八膝栗毛 春之瞬 』 喜多八独演会 於 博品館劇場 / 平成二四年五月一六日

たらちね / 天どん
短命 / 喜多八
宿屋の仇討ち / 喜多八

(仲入り)

粋曲 / 小菊
鼠穴 / 喜多八


メールを送って仕事を片付け事務所を出る。 思ったより遅くなってしまった。
前夜の深酒で昼食が控えめだったため空腹である。 新橋の駅を出ると開演までまだ10分以上ある。
立ち喰いそばなら十分な時間だ。 小諸そばへ立ち寄る。 みると “ ごまだれせいろ ” の貼り紙。
あぁ、もうそんな季節か。 あれは季節モノ、初夏の候に出てくる。 一枚手繰って博品館へ向かった。
タイミング良くエレベータが上がるところ。 最後に入って8階へ。 先に入った皆さんを送り出す。
最後に降りた着物姿の小柄なご婦人、気づけば小菊姐さんではないか。
相変わらずおキレイである。 今宵の色物は粋曲か。 ちょっと得をした気分で会場入り。

前日の師匠・小三治に続けて弟子・喜多八を聴く。
実は火・水・木と禁断の三連荘なのである。 喜多八は三ヶ月ぶりだ。

天どんの 「 たらちね 」 は例によってお千代が金髪のハーフ。
まくらで本当の 「 たらちね 」 について解説してサゲまで教えてから本題に。
言葉が丁寧な上に英語とチャンポンで喋るお千代。 初めて聴く人は面食らう変わりネタ。
相変わらず面白かった。 以前より台詞回しが複雑になっているようだ。
キワモノだが中身が進化している。 これも個性、頑張って欲しい。

喜多八の 「 短命 」 は聴くより観るだ。
短命の理由を問われてご隠居が言い難そうに身振り手振りでお茶を濁す。
そろそろ察してくれよと云ったところだが八五郎の勘が鈍い。
やがて声はなくなりただ々々手振りを繰り返すばかり。
表情を含めてその可笑し味は生高座ならではである。
これも少しずつ演じ方を変えているようだ。 短命、進化中。

一旦引っ込んで二席目。 ネタ出しの 「 宿屋の仇討ち 」。 とりネタかと思ったので意外であった。
世話九郎の居住まい、喜多八の重みのある声が良く似合う。
そしてまた築地の河岸仲間三人衆のお調子者が上手いから、その対比がなかなか楽しい。
色々くすぐりの入る白酒のも楽しいが、喜多八の本寸法が耳に心地好いのであった。

食いつきは小菊姐さん。 しなやかで艶っぽい。 この人が高座に上がると本当に華やかだ。
たっぷり唄ってサッと下がった。 客あしらいも鮮やかで格好いい女である。

とりは 「 鼠穴 」。あまり好きな噺ではない。 気分的には小菊さんで満足であった。
前日の深酒と一日の疲れで首の辺りが痛く、そちらが気になり出す始末・・・で、お開き。

11日の三三の後、美人マスターの店で帰り際に水曜にまた来るよと言っておいたのだが、
昨日の今日で酒を飲む気分でもなくラーメン屋で軽く済ませて帰ることに。
仲入りで約束は反故にする旨、侘びのメールを打っておいたので、
残念なことに美味しくなかったラーメンを食べ終えてさっさと家路についた。

そうそう、この日は前列にたまに見かける美人母娘が座っておられた。
娘さんはアラフォーな感じ、楚々とした和美人である。 親子で落語、なんかいい雰囲気なのである。
本人にその気があれば自分も親父を誘って連れ出してみようかね。 ・・・美男父倅じゃないけどさ。


  1. 2012/05/17(木) 22:33:00|
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