七人の敵

男、閾を跨げば七人の敵と数多なる素晴らしきものごとあり。 都会から山河海島まで、外出先でのよしなしごとを。

ダークナイト ライジング - THE DARK KNIGHT RISES - 於 新宿ピカデリー スクリーン3

クリスチャン・ベールによるバットマンがこれで2作目だったか3作目だったかが判然としなかった。
観終わってすぐ、友人に確かめると 「 ビギンズ 」 が1作目だとの回答。
あの渡辺謙が東洋の謎の男を演じたのもこのシリーズだったか・・・
あれはTVの地上波放送の際にながし観ただけなので印象が薄い。 曖昧な記憶を何とか引き出してみる。

なるほど、言われてみれば前作 「 ダークナイト 」 より 「 ビギンズ 」 への回顧が勝っていた。
正直、 「 ダークナイト 」 を凌駕するのはかなりしんどいことだろう。 あれは傑作であったから。
あの観る者の心の底に澱のようなものを残す作品の続きとして、こちらの期待もいや増すばかりであったし。

ストーリー・脚本も練りに練ったと云う感じがない。
多少捻りを加えてはあるものの、難易度を上げるまでの仕掛けは用意されていなかった。
主役であるバットマンは相変わらず控え目で、悪役と美女が銀幕の中を闊歩していた。


240827
(C)2012 WARNER BROS.ENTERTAINMENT INC. AND LEGENDARY PICTURES FUNDING, LLC


メカニカルデザインはなかなか魅力的で、他の映画にはない独特な世界観は評価したい。
そう、その “ 他とは違う感じ ” が このシリーズの売りだと思うのだが、
そうした属する世界の不明瞭さみたいなものに、今回は徹することが出来なかったようにも思うのだ。
アメリカ合衆国の国旗が掲げられ国歌が流れることで無国籍感は失われ、神秘性が薄らいでしまった。

結果 面白い映画だったけれど、バットマンである必然性は希薄だったと思わざるを得ないのだった。

ひょっとしたら属性はあるけれど独立性の弱い3作目なのかも知れない。
三部作を通して観た時に、この作品の存在が確立されるのかも知れない。

さて、「 ダークナイト 」 は持っているが、トリロジーとして再見する日はやって来るだろうか。
 
 
  1. 2012/08/26(日) 23:59:00|
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