七人の敵

男、閾を跨げば七人の敵と数多なる素晴らしきものごとあり。 都会から山河海島まで、外出先での徒然を。

『 人形町噺し問屋 その34 』 兼好 独演会 於 日本橋社会教育会館 / 平成二四年一〇月二三日

(ご挨拶) / 兼好
狸の札 / まめ緑
辰巳の辻占 / 兼好

(仲入り)

曲独楽 / 南玉
三軒長屋 / 兼好


会場こそ違え、二日続けて茅場町で降りる。 到着すると受付がちょっと滞っている。
当日券目当てで来たお二人連れに連席が用意できないような、そうでないような問答。
それほどに埋まっているのか・・・自分はまだ数えても七度目で、それなりに人出を見てからの客の筈。
昔からお運びのお客にはこの盛況はさながら「お菊の皿」なのではと勘繰ってみたり。

先月は噺し問屋がお休みだったので二か月分世情(事件)が溜まってしまったと、恒例のご挨拶。
ノーベル賞の山中さんは庶民的で良いと。 島津の田中さんのことを思い出す。
文治の襲名披露に呼ばれた話。 円楽一門としては定席の外様感が何ともいえないらしい。
それはそれで貴重な体験であるとも。 鈴本で兼好、なんて聴いてみたいものだ。

前夜の扇の開口一番が相変わらずだったので当夜のまめ緑の安定ぶりが目についた。
来月下旬で前座まる三年のようだ。 このコはいいかも知れない。

「三軒長屋」の鳶政のおかみさんが良かった。 鳶頭の女房らしく鉄火な感じがいい。

(記事の日付は24日だが)実は聴いてから少し日にちが経っている。
諸々と面白かった憶えはあるが個々に挙げられるような記憶がない。
上記のおかみさんくらいしか思い出せない。 ボケて来たか・・・聴き方が漫然なのだろう。

兼好がハイアベレージで安定しているから、
その場を楽しんでも印象づける抑揚が希薄で気持ちが引っかからないのかも知れない。
そんなせいにしてはいけないが、正直書くことが浮かばない。

それでも実はそれでいいのかもと思ったりもしている。 落語である。
いちいち論評めいたことをここで記すよりも、はねて外へ出ればああ面白かったで飲みに繰り出す。
そこで酔っ払って煙のように消えてしまった方が潔く、楽しみ方としても格好いい気がするのだ。
・・・などと書いてしまうとこのブログの大半の部分を自己否定してしまうことにもなりかねないのが恐ろしい。

はねて外へ出れば少々寒い。ふとポニーの座卓囲炉裏が思い出される。十月に入ったから炭火が入っている筈だ。
しかし人形町からだとゴールデン街はアクセスが悪い。 またの機会にして一本で行かれる新橋へ。
久々に美人マスターのところへ顔を出す。 何やかや、三ヶ月くらい顔を出していなかっただろうか。
気持ちマスターも素っ気ない。 なかなかバイトが続かない店だが、前回居たコがまだ頑張っていた。
数品たのんでビールオンリーでやる。 しかし当初がポニーで熱燗な気分だったせいかちょっと違う。
久々にマスターの料理も美味かったが洋の東西のギャップは埋め難く、若干もたれ気味の腹で家路についた。
ジャンルを問わず美味いものは有り難いが、やはり季節を愛でるには和食と云うことか・・・。
 
 
  1. 2012/10/24(水) 23:59:00|
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