七人の敵

男、閾を跨げば七人の敵と数多なる素晴らしきものごとあり。 都会から山河海島まで、外出先での徒然を。

『 DOURAKUTEI 出張寄席 【笑】~今回は「酒」の噺~ 』 兼好・一之輔 二人会 於 座・高円寺2 / 平成二四年一〇月二九日

牛褒め / 一力
野ざらし / 兼好
粗忽の釘 / 一之輔

(仲入り)

蝦蟇の油 / 一之輔
木乃伊取り / 兼好 


春の大抜擢からおよそ半年、そろそろ静かな真打生活に入っているだろうか。
次のふたりが真打披露興行の真っ最中であり、一之輔の昇進が随分前のように思える。

世間の人気具合に比べると自分はそれほど贔屓でもなく、一之輔を聴く機会は多くない。
我が旬の兼好などと合わせ聴くと、尚更に好みでないことを思い知る。
評価の高い噺家だから、こちらの耳力(そんな言葉はないだろうが)が足りないのだろう。

テーマが酒の噺。
それぞれ二席ぐでんぐでんでは聴く方も辟易するだろうと、一席ずつと話し合ったとのこと。
一之輔は 「 蝦蟇の油 」、酔っ払いと云うよりは飲み疲れしたような演り方であった。
兼好の 「 木乃伊取り 」 は浮かれ酒と云った感じ。 噺自体がヘベレケになるもなし。

果たして興行主の意向がどれほど反映されたか。
「 禁酒番屋 」「 二番煎じ 」「親子酒」 「試し酒」・・・ベタな噺は幾らでもある。
今宵のテーマは酒だなと、そう云う趣向を大いに気に掛けて足を運ぶ客がどれ程いたのか。
その場でそう云う趣向を改めて宣言されてから聴くとちょっと身構えてしまう。
そのせいか同じ噺を聴くにしてもどこか大らかさに欠けてしまう感じがなくもなし、であった。

そんな煮え切らない気持ちで会場を後にして、日本酒を飲みに行く。
先日友人に連れて行って貰った高円寺の新規の店。
日本酒とそれに見合う肴を色々と揃え、ちょっとした食事もある小さなカウンターの店だ。

まずはCOEDOビール、その後お勧め辛口の純米酒を冷で。
肴は銀鱈の香味漬けとか何とか・・・西京焼き風の焼き魚。
それから公魚の天ぷらを頼みつつ、お勧めの燗酒を頼む。
公魚の天ぷらに合う燗酒と、燗酒としてお勧めのとどっちが良いですかと問われ燗のお勧めでと。
やがて、お湯を張った土瓶風の中に燗のお銚子が浸かっている変わった器とタイマーが並ぶ。
どうやらピピッと鳴ったら飲み頃のようだ・・・むむ、きちんとした燗酒に凄ぶる気分が盛り上がる。
押し並べて居酒屋は燗酒を軽視する傾向がある。 それが気に食わない。
果たして供された燗酒はなかなかのもの。 ムッとしたところがなくツゥと喉を滑ったものだ。
肴と酒を天秤にかけられたのでこの燗酒にお勧めの肴はどれだったのかと訊くと、
太刀魚の塩焼きを用意していたとのこと。 なるほど美酒佳肴、どちらも引き立ちそうだ。
次回はお勧めの燗酒とそれに合う肴をお勧めで出して貰おうと心に留めて店を出た。

予定通り11時には家路についたのだが駅前でマスターの所の常連五人に鉢合わせたのが運のつき。
カラオケスナックに付き合って電車がなくなり、酔い覚ましに小一時間かけて歩いて帰宅。
寒くなってからの夜歩きは久々で気持ちよかったが、予定外の二軒目の出費は少々痛かった。
 
 
  1. 2012/10/30(火) 23:59:00|
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