七人の敵

男、閾を跨げば七人の敵と数多なる素晴らしきものごとあり。 都会から山河海島まで、外出先での徒然を。

鈴本余一会 『 第七回 古今亭菊之丞独演会 』  於 鈴本演芸場 / 平成二四年一〇月三一日

(※ またもや2記事連続 up です。ご用とお急ぎでない方は “ 次のページ ” にもお寄り下さい。)


狸の札 / 市助
そば清 / 喬の進
百川 / 菊之丞

(仲入り)

三味線漫談 / 小円歌
芝浜 / 菊之丞 


以前も書いたが聴き始めた当初に比べると菊之丞の贔屓度は下降気味である。
それでも五月と十月の鈴本余一会は皆勤を目指そうと通い続けている。

訛りの強い登場人物が出てくる噺はどちらか云えば好みでなし、そこに来て 「 百川 」 である。
その上これまた自分は世間様ほど 「 芝浜 」 を有り難がらない。
今回、番組としての魅力は言わずもがなであった。

それでも菊之丞の魚勝は悪くなかった。
師の優男な風貌から意外に腹に座った声を出す特長が魚勝に填まっていたし、
最後に財布を隠していたことを詫びる女房に手を上げない運びは好感が持てた。
あそこで怒りに任せて女房を殴る運びだと、性根を入れ換えて店を持つまでになった魚勝のはずが、
カッとなると酒癖の悪い従前のこの男の本性が剥き出しになるようで厭なのだ。

サラリとしながらも熱演であったし、サゲての自分の拍手に偽りはなかった。

三週間ほど前に湯島の女将から営業的お愛想メールが来ていた。
たまにはお店に顔出して。的なやつである。
余一の後に行くよと随分先の約束をしてあったので暖簾をくぐった。

熱燗の気分であったが思いの外、吉四六が残っていたのでビールの後はお湯割りにする。
おばんざいの皿からは秋刀魚の生姜煮を貰い、ほかに白子焼きと牡蠣フライを頼む。
TVでは日本シリーズがやっている。 どうやら投手戦の様相。 そんなことより女将の料理は美味い。
派手めの美人であまり和のイメージではないその風貌に反して和食の腕は大したもので、いつも感心する。
暫くすると鰯の子の山葵漬けをオマケしてくれた。 魚卵は大敵だが賽の目大のが数個なので有り難く頂く。
ショリショリした食感と鼻に抜ける山葵が絶妙、こう云うのを教わった訳でもなく思いつくらしい。
また暫くしてオマケでラッキョウが饗される・・・これは宿敵、数少ない苦手な食べ物の筆頭である。
せっかくのご好意だったが丁重に詫びて辞退、隣席のお客に進呈した。
替わりに蛍烏賊の炙りが出て来た。 これは好物。 まぁイカも痛風の大敵だが、まぁイーカ。
最後に河豚皮のポン酢を頼むと、随分と柔らかいのが出て来た。 期待したのはコリコリしたやつだ。
訊くとお年寄りのお客さんも多い店なので、子河豚の柔らかいところを用意したらしい。
食べる客と河豚の年齢は反比例だねと笑った。

そんなこんなの持て成しを受けつつ、
また近いうちにダイバー仲間で飲みましょうと口約束を交わしてお勘定。(彼女もダイバー仲間である)
TVは延長戦、日ハムサヨナラのチャンスだったが見届けず家路についた。
日本橋の乗換えホームで見ると、Twitterで誰かが日ハムのサヨナラをつぶやいていた。 泣け、栗山。
 
 
  1. 2012/11/01(木) 23:59:00|
  2. 演芸など
  3. | コメント:0
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