七人の敵

男、閾を跨げば七人の敵と数多なる素晴らしきものごとあり。 都会から山河海島まで、外出先でのよしなしごとを。

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『落語物語』  於 大森キネカ スクリーン1

rakumono



落語を題材にした映画と云えば 「しゃべれどもしゃべれども」 と 「落語娘」 が思い出される。
いずれも面白かった記憶がある。

本作は林家しん平、監督が噺家である。
それ故、ほかの作品に抜きん出てリアリティがあると評価が高い。

それぞれのエピソードに彼らの本音が織り込まれているのだろう。

しかしそこに 「「しゃべれども」 や 「娘」 のような山はなかったように思う。

それでも幾重かのエピソードを交えながら、確かに ある仕事場の機微が描かれている秀作だと思った。

そんな中でも葵(田畑智子)の存在感は秀逸であった。 それに尽きると思う。

落語好きに向けて作られた映画であろうが、中身は夫婦の物語である。 

サバサバして気風の良い、葵はいい女房であった。 古き好き女であった。 

これは、ある落語好きな男の理想の女を描いた風景の切り取りであったのだろう。

これはしん平監督が思い描いた理想のおかみさんの物語り、そう云うことでいいと思う。
  1. 2011/05/22(日) 20:59:29|
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