七人の敵

男、閾を跨げば七人の敵と数多なる素晴らしきものごとあり。 都会から山河海島まで、外出先でのよしなしごとを。

『 喜多八膝栗毛 秋之瞬 』 喜多八独演会 於 博品館劇場 / 平成二四年一一月二〇日

芋俵 / 朝也
黄金の大黒 / 喜多八
ひとつ穴 / 喜多八

(仲入り)

ジャグリング / ストレート松浦
火事息子 / 喜多八


“ 秋之瞬 ” と銘打ってあるが、陽気はすっかり冬の風情の新橋であった。
いつもどおり小諸そばで もりを手繰ってから会場入り。 二番太鼓が鳴る中、ギリギリで着席。
どうもこの会の開演前のホワイエの雰囲気が馴染めない。 贔屓筋の狎れた感じが厭でギリギリに入る。
にしても座る前に上着を脱いでおけばよかった。 大きくない座席の中でモゾモゾと脱いでたたむ。
左は若者、右は白髪の紳士。落ち着かぬ自分が両隣に申し訳ない。

朝也のまくらが ちと長い。 御通家のブログに喜多八の入りが遅れたのではとの記述あり。なるほど。
気の早いことだが次回の膝栗毛には小辰が出る。二つ目になったので多少まくらもやるだろう。楽しみだ。

朝也下がって喜多八上る。 着物が袷になると荷物が増える。単純計算で倍な感じだと。
今宵の袷は当代の文楽から頂いた黒門町の形見分けだと袖を摘んで広げて見せる。
これを見られただけでも今日は来た甲斐があったってもんですよと、会場を笑わせる。
確かに明治生まれの昭和の名人の着物が現役の噺家を飾っているのだ。
そろそろ擦れて来たのであと二三回着たらよそうと思っているので貴重な姿ですよと念押し。

先月の小三治を最後に若手が続いたので久々に聴く喜多八の高座がなかなか贅沢に感じられる。
「 ひとつ穴 」 は二度目だが、ほか二席は喜多八では初聴き。
「 火事息子 」 は圓生の音源を繰り返し聴いているが、それとの比較はしないでおこう。
朝也が頑張った分、時間も押していたので駆け足な 「 火事息子 」 であったし。
いずれの噺も喜多八らしさが出ていて良かったが、細かい部分は割愛。
最近は内容の濃かった時の方が落語の中身について書き留めるのことが少なくなる傾向にある。

まぁ落語の論評を気取るつもりは毛頭ないので、
往き帰りの様子も含めて、その時間をどう過ごしたかを日記の如く留めておければと思っている。
それでなくても、当初このブログをはじめた頃の思惑より落語の記事の比率が圧倒的に高い。
自己満足ではあるが、人様に読んで貰ってこその徒然であるから、
落語にご興味がない向きにも暇つぶしをして頂ける内容にするべく気をつけたい。

はねて新橋の地下へ潜る。 ダイバーの溜まり場のママさんが先日誕生日だった。
特に手土産もないが愛想のひとつも言って帰ろうと寄ってみた。客は少なくダイバーの常連もお一人のみ。
その男性は店では知れた人だが、こちらの名を憶えいてるかは分からない。
それほど親しくもないので挨拶も失礼して遠慮なくひとりでカウンターにぶら下がる。
この店に来ると たまに半強制的にテーブルに呼ばれることがあるのだが、
今回はそれもなくゆっくり飲むことが出来た。
大瓶を干して日本酒に移った頃合でママさんが隣に来て四方山話。
特段熱の入る話題でもなかったのだが結構話し込んでしまい、気づけば終電間近。
別れの挨拶もそこそこに銀座線へ急いだ。 まだ火曜である。深酒と田園都市線には要注意。
 
 

  1. 2012/11/21(水) 23:59:15|
  2. 演芸など
  3. | コメント:0
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