七人の敵

男、閾を跨げば七人の敵と数多なる素晴らしきものごとあり。 都会から山河海島まで、外出先でのよしなしごとを。

『 人形町噺し問屋 その37 』 兼好 独演会 於 日本橋社会教育会館 8階ホール / 平成二五年二月一九日

道灌 / 鯉◯
館林 / 兼好

(仲入り)

漫才 / 宮田 陽・昇 
うどん屋 / 兼好


噺問屋、11月12月と二回続けて当日になって仕事で行かれずドタキャンをした。
1月はお休みだったので四ヶ月振りである。
四ヶ月振りの上、ほかの会でも殆ど顔を見なかったので、
久々の兼好節が懐かしくもあり新鮮でもあった。

「 館林 」 は初めて聴く噺。 初聴きはいつでも嬉しいものだ。
演題が分からず仲入りに iPhone で検索する。
噺に出て来たキーワードでヒットした粗筋が該当かを確認するのだが、この作業が結構楽しい。
大抵、キーワードそのものズバリと云うことが多いが、今回は噺の舞台となる地名であった。

食い付きの宮田 陽・昇、初見の芸人さん。
なかなか面白い。 色物も様々だが個人的には三味線やギターの漫談・紙切り・漫才が好きだ。
太神楽・ジャグリング・奇術はどうもリラックス出来ないので苦手である。

トリ根多の 「 うどん屋 」 は冬の定番の割にあまり聴く機会がなく久々。
二年前の小三治がとても良かったのを憶えている。 果たして今回の兼好もなかなかの高座であった。
この噺では最初に登場する酔っ払いが見所ではあるが、
個人的には最後に登場する小声の客をどう演じるかが気になる部分だ。
まず啜っているのが蕎麦ではなくうどんに見えるかどうか。 その点において今回の兼好は秀逸であった。
そしてこの客は風邪で体調が今ひとつなところ、鍋焼きで身体を温めようとうどん屋を呼び止めている。
だからそのうどんの食べ方も、威勢良くさも美味そうに啜るのはおかしい。
ダルそうに、うどんも重々しく啜る感じがあってこそ、
最後の“うどん屋さん、あんたも風邪ひいたのかい。”の台詞が生きてくるのだと思っている。
そのことに於いて、兼好の 「 うどん屋 」 には満足なのであった。

このところ落語を堪能したと云う実感の残る会がなかった。
前回の小三治一門は小三治の不調が残念であった。
その前の小辰は独演デビューを見守る心持ちの緊張感があったし、
更にその前の睦会はトリ根多が嫌いな 「 鼠穴 」 だったことで後味が悪かった。
その点に於いても、今回の噺問屋は久々に満足の落語会であった。


kenkoumai


さて、兼好は会津若松出身。
その縁あって隣町である会津坂下の農業振興プロジェクトに携わったそうで、
今回はそこで収穫したお米をお土産に頂いた。 その名も兼好米。
会津は嘗て仕事で二年以上通った土地であり、米や酒肴の美味い土地なのは重々承知している。
これはなかなか嬉しい土産だ。 二合ほど入っているそうなので独り占めして頂こう。

はねてからは直帰。先日、三回ほど落語終わりの独り酒を我慢すると書いたがこれで三回我慢した。
今週金曜のらくだ亭から再開するか、来週の喜多八まで我慢するか。 それは金曜の気分次第と云うことで。
 
 
  1. 2013/02/20(水) 12:05:25|
  2. 演芸など
  3. | コメント:1
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  1. 2013/02/22(金) 11:47:01 |
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