七人の敵

男、閾を跨げば七人の敵と数多なる素晴らしきものごとあり。 都会から山河海島まで、外出先でのよしなしごとを。

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『 圓太郎商店 その16 』 圓太郎独演会 於 池袋演芸場 / 平成二五年三月ニ七日

牛褒め / 一力
小言幸兵衛 / 圓太郎

(仲入り)

お若伊之助 / 圓太郎


ラジオから山手線が人身事故で全線止まっているとの情報が流れていた。
何となく聞き流していたが、まさにこれから山手線に乗ることを思い出した。
復旧見込み時刻と新宿経由の埼京線で池袋へ向かう迂回路を比較して、
高田馬場で山手線が動き出すのを待っても到着に大差がないと判断して地下鉄を選んだ。

演芸場に着いたのはほぼ計算どおりの時刻であった。
山手線の影響で客の出だしは鈍かろうと思っていたのだがさにあらず。
既にほぼ埋まっている盛況ぶりであった。
いずれにしろ固定席に座るつもりはなかったので端の折畳み椅子を確保した。
相変わらず斥候が仲間の席を多数確保している。 仲間が居る人は余裕がある。
それはいいとしても、客入りが良く立ち見が出る勢いなのに、
平然と隣席に外套を置いている人が見受けられるのが頂けない。
後から来た客に促されて渋々どかすのに至っては言わずもがな・・・である。

圓太郎は年相応の雰囲気に見えるが、
演じるに当たっては懐が深く年寄りにも若者にも娘にも化ける。 巧いなと思う。
大家幸兵衛にもお若にもなりきり演技は観る価値がある。
ただ 「 お若伊之助 」 は大狸が若い娘をもてあそんで孕ませると云う、
なんとも後味の悪い筋立てで、どちらかと云えば好きではない噺である。
根岸の長尾邸に咲く満開の桜は季節もので情景が眼に浮かび、
伊之助を想って切なげにそれを眺めるお若の乙女心には耽美なものを感じるが、
聴き終わって心晴れやかと云う類の噺でないことは確かだ。

四月の頭に〆切の仕事のスケジュールがかなりタイトであったにも拘らず、
何とか三月の落語会をキャンセルせずにここまで来ることが出来た。
30日(土)にも雲助があるが、それも行かれそうである。
この日も焦って帰って仕事の続きをする程のこともなかったので、
少し遠回りして新橋まで足を伸ばした。
ダイバー仲間が集まる店でメニューのうち洋食系を担当していたコックが
今月いっぱいで店を辞するとの噂を聞いていたので寄ることにしたのだ。
まずは和食系の鴨ネギ焼きで飲んだあと、これが最後とナポリタンを注文した。
別に遠くへ行ってしまう訳でもないらしく、ちょくちょく店にも顔を出すらしいが、
区切りとして彼のナポリタンをレギュラーで食べる最後の機会を楽しく味わった。
店のママからは突然の訃報について知らされたり、
後から来た顔見知りの女性からは取り止めもない愚痴を聞かされたりと、
話題は冴えなかったものの、ナポリタンは美味く、満足して店を後にした。


  1. 2013/03/28(木) 23:59:23|
  2. 演芸など
  3. | コメント:0
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