七人の敵

男、閾を跨げば七人の敵と数多なる素晴らしきものごとあり。 都会から山河海島まで、外出先での徒然を。

『 喜多八膝栗毛 春之噂 』 喜多八独演会 於 博品館劇場 / 平成二五年五月八日

わきまえる男 / 鯉八
唖の釣り / 喜多八
三人旅 / 喜多八

仲入り

寄席囃子 / 太田その・松本優子  
猫の災難 / 喜多八


久々の博品館劇場なので久々に小諸そばへ。
早くも季節ものの ごまだれせいろ が始まっている。
例年より早い気がする。ごまだれ を見ると気分は夏である。

この会の開演前のホワイエの雰囲気は一種独特で馴染めない。
いつものように開演間際に入る。席に着いて間もなく緞帳が上がるタイミング。

鯉八、初めて聴く鯉昇の弟子。 創作の人らしい。
面白いまくら、なかなか噺に入らないなと思っていたら終わってしまった。

喜多八が上がる。 少し痩せたか、不健康なやつれではなくシュッとした印象。
最近は演りづらい噺もあって、普段使えない表現が高座の上でも使い辛い。
そんな流れから 「 唖の釣り 」。(こうしてオシと入力しても出て来ないし)
そして唖の次はびっこ馬が出て来る 「 三人旅 」。
入門して初めて外稽古の許しが出て、今の馬好が二つ目の頃に教わったらしい。
唖もびっこも噺の中のこと、ひとつ大らかに構えたいものだ。

トリは根多出しの 「 猫の災難 」。一昨年の秋、師匠・小三治で聴いて以来だ。
この一席は良かった。 先日の三三 「 質屋庫 」 から良い高座が続いた。
喜多八に酔っ払いは填まり芸だが、この熊五郎がなかなか。
酒が好きで好きで堪らない。かと云って意地汚い感じがせずむしろ愛嬌がある。
小三治は畳に吸われた酒を両の拳でギュッと浮かせようとする仕草に笑った。
喜多八はパンパンと畳を叩いた手のひらを頬や首筋に擦りつけるような仕草。
喜多八の方が酔っ払いぽい慌てぶり、実際の酒飲みならではの芝居だなと。
堪能の一席、三三 「 質屋庫 」と甲乙つけ難い。

会場の空調が少し暑かったせいもあるが、隣席の男性の団扇が鬱陶しかった。
タワレコみたいな黄色地に赤文字のド派手なものをバタバタと扇ぐ。
拍手まで団扇と掌でバンバン叩く始末で頂けない。
そろそろ扇子や団扇の扱いが不細工なお客が隣だとガッカリする季節に入る。
これと小諸の ごまだれ は一緒にやって来る。 やれやれ。

久々の新橋、当初は美人マスターの店へ行こうと決めていた。
恐らく今年に入ってからまだ一度も行っていない筈だ。
しかし 「 猫の災難 」 の後ではやはり刺身を肴に日本酒だ。
行き先をダイバーの溜まり場へ変更して新橋駅方面へ。
本日の刺身はカツオとクロムツ、それと木耳・じゃこ・九条葱入りオムレツ。
これで日本酒をやってかなり満足。 
美味い肴にありついた分、熊五郎より幸せだった夜なのであった。


  1. 2013/05/09(木) 12:06:14|
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