七人の敵

男、閾を跨げば七人の敵と数多なる素晴らしきものごとあり。 都会から山河海島まで、外出先でのよしなしごとを。

小三治独演会 於 銀座ブロッサム / 平成二五年一二月一二日

蔵前駕籠 / 喬太夫
青菜 / 小三治

仲入り

初天神 / 小三治


もうひと区切り、もうひと区切りとやっているうちに出遅れてしまった。
ホワイエに辿り着いたところで喬太夫が語り始めた。
ホールに入ったのは30秒後くらいか。
席は後ろから二列目、通路からも近いので入れて貰った。
座ってみると目の前に後頭部、頚を傾げても視界が晴れない。
右目を瞑ると喬太夫が見え、左目を瞑ると後頭部しか見えない。
両目を開けると喬太夫と後頭部がダブって見える・・・これは見辛い。
ブロッサムの後方中寄りの席はとにかく高座が見辛い。
せめてもうひとつ右の席ならばと思うが、満員御礼で空席などない。
いっそのこと目と瞑って聴こうかと思うほどだ。
小三治が上がる。やはり見えないので左に頚を傾げる。
隣の男性がそれを気にする気配が分かる。困ったなぁ・・・。

今年の暑さは・・・と少しだけ夏を振り返って「青菜」。
冬に聴く「青菜」と云うのも珍しい。
聴いていると自分の口中まで熱を帯びてくるから不思議である。
旦那と奥さんの所作がおっとりしていて上品だ。
植木屋は羨望をもってそれを真似てみる。
落語だからそれが可笑しいのだが、植木屋は成り切ろうと真剣そのもの。
その滑稽さが楽しくもちょっと切なかったりする。
そう思わせる小三治の話芸と云うことかも知れない。

「初天神」。この噺は小三治がいちばん好きである。
小三治のきん坊はどうしてこんなに可愛いのだろう。
席が遠い上に見づらいからその仕草を堪能出来ないのが残念でならない。
そのきん坊の駄々に手を焼くおとっつぁんが繰り返す。
おっかぁがもっと早く羽織を出していればこんなことには・・・と。
自分も、席があとひとつ右にずれていればと繰り返したい気分であった。
しかしおとっつぁんはぶつくさと怒りながらもきん坊の言う事を聞いてやる。
この小生意気な倅がその実可愛くてしかたがないのだろう。

殆どまくらなしで二時間かからずにはねた。
暮に小三治を聴きたいと取った席であったが気疲れしたし頚も疲れた。
大きな会場へは行かなくなったが、ブロッサムもこれを最後にしようか。
なんとなく消化不良で、やはり三月の行徳の独演会には行こうと決めた。
そう決めたのだが、本日十時の発売を直前で失念して取りそびれてしまった。
暫く小三治はお預けだ。

どこかで一門会を取ることにしよう。
最近は独演会よりも一門会の方が小三治も楽しそうに見える気もするし。
 
 
  1. 2013/12/13(金) 12:15:45|
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