七人の敵

男、閾を跨げば七人の敵と数多なる素晴らしきものごとあり。 都会から山河海島まで、外出先でのよしなしごとを。

『 暮れのコタツ 』 小辰独演会 於 食堂ピッコロ / 平成二五年一二月二八日

金明竹 / 小辰
火事息子 / 小辰

仲入り

宿屋の仇討ち / 小辰


二年ほど続けて三十日に白酒がやっていたのだが、先の暮れはなく。
昨年最後の落語は二つ目小辰の独演会であった。
ピッコロでの会は皆勤であったが一度大遅刻をして一席逃している。
「蝦蟇の油」がそれで、前回リクエスト投票の際、選んでおいた。
しかし残念ながら今回の選からは漏れてしまい、上記の三席であった。

「金明竹」を年明けから封印すると宣言していた。
この噺は小辰がピカイチであるとここでも書いたことがある。
個人的には封印などせず、その掛ける回数が多かろうと演って欲しい。
いっそのこと「金明竹」においては当代小辰の右に出る者はいない。
そう云うところまで突き詰めて欲しいと思うくらいである。

「火事息子」は前回聴いた時は堅さが見受けられた。
今回は随分と雰囲気が良くなっていた。
「火事息子」には本人も思い入れと云うか忸怩たるものがあったようだ。
仲入り後のまくらでそんなことを話していた。
その言葉は遠まわしな表現でズバリ胸襟を開いた感じではなかった。
しかし彼なりに気が晴れたように見受けられた。年末清算と云うことか。

「宿屋の仇討ち」も良い一席。二つ目の高座としては申し分なかった。
好きな噺でもあり、年の瀬に聴く最後の一席としても満足であった。

ピッコロのマスター、いやこの場では席亭から打ち上げに誘われていた。
普段は滅多に参加しない打ち上げだが、席亭ご夫婦ともお近づきになった。
今年最後の落語でもあり、参加することに。
いつも落語を聴くばかりでピッコロの料理を頂くのは初めてであった。
なかなか美味い。特に料理に入るチーズが皆、好みであった。
人形町の会場二箇所からも近い店であるし、いずれ落語の後に寄ろうか。
ちょっと閉店が早いが、入ってしまえば落ち着けそうであるし。

しかしやはり打ち上げは苦手で、これと云って誰と話す訳でもなく。
小辰はご贔屓さんに囲まれている。 こうして見ると普通の青年である。
高座を下りた噺家の姿をあまり見たくないと云うのもある。
そんなこんなで料理と席亭ご夫婦とのちょっとした会話でお開きに。

その後、会いたい人には会えず、河岸を変えて一杯飲んで帰宅。
平成ニ十五年の落語が幕を閉じたのであった。

年明け、初笑いは十日の兼好の予定である。


  1. 2014/01/09(木) 23:59:03|
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