七人の敵

男、閾を跨げば七人の敵と数多なる素晴らしきものごとあり。 都会から山河海島まで、外出先でのよしなしごとを。

『 雲助蔵出し ぞろぞろ 』 雲助独演会 於 浅草見番 / 平成二六年一月ニ五日

松山鏡/ 市楽
初天神 / 雲助
初霜 / 雲助

仲入り

三枚起請 / 雲助


一旦会場入りして席を確保、見番の斜向いにある蕎麦屋・弁天へ。
ちょうど満席になったばかりだったのか、随分と待たされることに。
タイミング悪くタッチの差で席待ち二番目になってしまったのも運が悪い。
サッと自分の前に店の戸に手をかけた女性は程なく中へ入れたのだが・・・。
外で待っているうちに注文を取りに来たので開演が迫っても戻るに戻れず。
中へ通されてやっと蕎麦が運ばれて来た時には開演まで10分を切っていた。
冷たい蕎麦なら2分で食えるが頼んだ牡蠣南そばは温かい上に餡かけである。
兎に角急いで啜り上げる。 熱い熱い、味わう余裕など無い。でも美味い。笑
お冷をあおって会計を頼むと店のお姉さんがお待たせしてしまってと詫びる。
店のせいではない。出掛けから積もり積もったタイムロスの結果で自分が悪い。
お勘定を済ませて店を出ると既に開演して3分ほど経っていた。
店に到着してから何と30分である。 やれやれ、これ程とは・・・。
結局、前座のなな子の「やかん」は障子の外で立ち聞きすることになった。

噺は蔵から出し切ったようで、看板が“ふたたび”から“ぞろぞろ”に。
この会は今回で通って五回目、新参者なので昔話にはついて行かれない。
看板はどうあれ、とても好きな会なので長く続いて欲しいものだ。
雲助の「初天神」は小三治と共にこの噺はこの噺家で、の組み合わせだ。
一月二十五日は初天神の当日、今日演らずにいつだとの前置き。
続いて演った「初霜」は初めて聴く。
劇作家・宇野信夫が雲助の師匠・先代馬生のために書き下ろしたらしい。
初めて聴く噺だったので思いつくキーワードで検索してみたが出て来なかった。
「初霜」で検索しても昨年末に雲助が落語研究会で演った事しか出て来ない。
かなり貴重なものを聴けたのだけは分かった。
人情もの、特にサゲらしいものもなく芝居風。 確かに馬生で聴きたい噺だ。
「三枚起請」は演り方で随分雰囲気が変わる噺だと思う。
雲助のは騙される三人がお人好しで馬鹿な男のサガを楽しんでいるようだ。
喜瀬川花魁も憎めないところがあり、全体の空気感が大らかで宜しい。
「三枚起請」で楽しく笑わせるあたり、雲助の品の良さが出ているように思う。

途中ふじ屋で手ぬぐいを買って浅草駅。上野広小路まで戻って湯島へ寄り道。
土曜ながら予約の札がずらりと並び席はほぼ埋まっているようだ。
まだ五時少し前。 久々に早い時刻から飲み始める。
件の牡蠣南そばで喉が渇いていた。立て続けにビールを2杯干して人心地つく。
蕎麦とは云え腹に入れたのが三時間ほど前なのであまり腹は減っていなかった。
お通しの後、二品頼んで満ち足りてしまった。もっとゆっくり頼めば良かった。
お隣は最近通い始めた新顔さんとのこと。少し落語が分かる人であった。
お勤め先が近所らしく、界隈の話なども聞かせて貰って会話も途切れず。
それでも一時間半ほどで早々に酔いが回り、かったるくなってお勘定。
早い時分から腰を据えて飲むつもりが、結局客の中で一番先に暖簾をはねた。


  1. 2014/01/26(日) 22:06:09|
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