七人の敵

男、閾を跨げば七人の敵と数多なる素晴らしきものごとあり。 都会から山河海島まで、外出先でのよしなしごとを。

ハミングバード - Hummingbird - 於 ユナイテッドシネマとしまえん 2スクリーン

金土日と連続で映画鑑賞。一本ずつレビューを。

ジェイソン・ステイサムの出演作は観ることが多い。
「トランスポーター」がお気に入りで、クールなタフガイが目新しかった。
あの手のキャラクターはあまり演技経験がなくても出来る。
元飛込選手、演技の素養はないところからアクションで知名度を上げてきた。
スタローン、ウィルス、シュワルツェネガーなどのポストビッグネーム。
ただの肉体派で老いて行くかは本人次第だろう。

今回の作品は渋い。派手なアクションは一切なし、ドンパチもカーチェイスも。
ステイサムとしては新しい試みであっただろう。
これからもアクションものはメインフィールドであろうけれども。

戦地で罪を犯し、心に傷を受けた元軍曹。
帰還後に病院から脱走しロンドンの場末でホームレスとなり身を隠していた。
同じ境遇の少女と心通わせていたが、行方不明になった彼女を探すため裏社会へ。
やがて知る彼女の死と、それに関わる者への復讐の誓い。


hummingbird
(C)2012 Hummingbird Film Investments LLC


物語のキーパーソンは彼を更生させようとする修道女。
地味な女性だが、清楚なシスターの姿の過去に陰りがあり挫折がある。
主人公を導く聖人と云うよりは、むしろ同じように弱く近しい存在。
そうした登場人物も含めて作り込みがしっかりしていたのが意外であった。
いつものステイサムを観に行ってサプライズを受けた気分。

物語の終わりに何かが大きく変わっている訳ではない。
出会った人々が少しの思い出と経験を重ねて別れて行く。
主人公はスーパーヒーローではなかったけれど、償いの為の善行を少しばかり為した。

サスペンスアクションに分けられつつも、そこはかとなくヒューマンドラマ。
観終わって、人間交差点なんて言葉が頭に浮かんだ。

ハミングバード(ハチドリ)は無人偵察機の名称。
軍から逃れて生き続ける彼を絶えず俯瞰で捉える映像をタイトルが象徴している。
 
  1. 2014/06/15(日) 23:59:55|
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