七人の敵

男、閾を跨げば七人の敵と数多なる素晴らしきものごとあり。 都会から山河海島まで、外出先での徒然を。

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プロミスト・ランド -PROMISED LAND- 於 新宿武蔵野館1

社会派の作品にも熱心なマット・デイモンが脚本・主演している。

アメリカの田舎町マッキンリーに大手エネルギー会社の幹部候補がやってくる。
任務は地主相手にシェールガスの採掘権を相場より安値で手に入れる事。
手練れとまでは行かないが言葉巧みに、相手によっては裏に手を回して。
易々と大勢を掌握出来るかに見えたがやがて雲行きが怪しくなって来る。
地元の高校教師と名乗る老人は元ボーイング社のエリートエンジニア。
科学的で論理的な質疑に主人公はボロを露呈してしまう。
そこへ環境保護団体のメンバーを名乗る青年が現れる。
自分は先祖代々の農地を採掘井で失ったと言い人々の注目を集める。

貧しい田舎町に大手資本が札束を持ってやって来る。
一見美味しそうな話に楔が打たれてふと我に返る人々。
将来の見通しもない農業にしがみついて暮らす彼等に徐々に波紋が広がって行く。


260823
(C)2012 Focus Features LLC. All Rights Reserved



地味ではあるがなかなか見せる映画だった。
これは先進国にあって経済に置き去りにされた地域社会にはよくある話だ。
日本にも置き換えて見ることが出来、地域が抱える様々な問題がダブる。
人は食べて行くために何を選択しなければならないのか。
他人の都合でタイムリミットが設定され、熟慮の間もなく振り回され疲弊して行く。
賛否の中で対立が生まれ、コミュニティが掻き回される事例は枚挙にいとまがない。

もたらされる経済効果とそこに隠れている代償への猜疑の念。
何が正しくて何が正しくないのか。
自分達の選択は間違っていないのか・・・それを教えてくれるのは誰なのか。

シェールガスだったり原発だったりダムだったり基地だったり・・・。
蜜と毒は形を変えて人々に擦り寄り、待ったなしの選択を迫ってくる。
事実と真実と現実に翻弄される人々。
最後の拠り所、最後まで守らなければならないものは何なのか。
それについてこの作品は静かに訴えかけてくる。
 
 
  1. 2014/08/23(土) 23:59:29|
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