七人の敵

男、閾を跨げば七人の敵と数多なる素晴らしきものごとあり。 都会から山河海島まで、外出先でのよしなしごとを。

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her 世界でひとつの彼女 - HER - 於 早稲田松竹

伝え聞く評判はなかなか高かったが行けずじまいだった一本。
近所で掛かっていたので最終前日のラスイチの回に滑り込んだ。
出来れば二本立てのもう一本の方も観たかったがそれ程の暇はなく。

映像がキレイで特に色が印象的。
そんな評価が気になっていた。
それは想像とは違っていて彩度が低く、明度が高い感じ。
Instagramで例えると RISE や WALDEN みたいな演出。

インテリア、服飾、ガジェット。細かな部分のデザインも良かった。
その洗練振りが近未来の穏やかだがどこか病んでる感じを巧く出していた。

そう云う諸々の世界観の構築は素晴らしかった。
その点は評価に違わないものであった。


261121

Photo courtesy of Warner Bros. Pictures


しかし物語としては少々自分の肌に合わないのであった。
手紙の代筆を請け負う会社で虚構の手紙を書き綴る主人公。
ナイーブで詩情豊かな感性の持ち主。
彼が人工知能を備えた新型のOSを手に入れ、音声を女性に設定する。
スケジュールやメール、データファイルの管理だけでなく対話をする。
人間のような話し相手にやがて感情移入して行き、OSと恋に落ちる。

しかし相手は所詮OSだ。
その仕組みは現代に生きあまり知識を持ち合わせない自分でも想像がつく。
彼が恋に落ちた相手は広大なネットワークの中に存在し、繋がっている。
とてもパーソナルな関係を構築しているようでそうではない。
そしてサマンサ(OSの名前)は人工知能としての好奇心が動機なのは明白。

近未来、もう少しその辺の知識は一般人でも持ち合わせているのではないか。
やがて彼が知る様々な事実は、観る側でも容易に想像がついていしまう。
だから彼の戸惑いや悲しみには共感が湧かないのだった。

繰り返しになるが洗練されつつも穏やかだけでなく病んでいる未来。
その詩的な空気と造形が何よりも印象に残った作品だった。

  1. 2014/11/21(金) 23:59:20|
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  3. | コメント:0
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