七人の敵

男、閾を跨げば七人の敵と数多なる素晴らしきものごとあり。 都会から山河海島まで、外出先でのよしなしごとを。

『トランスフォーマー ダークサイド・ムーン』 -TRANSFORMERS: DARK OF THE MOON-  於 ユナイテッド・シネマとしまえん スクリーン8(IMAX)

かねてより3Dは日本で普及している XpanD より IMAX の方がキレイだとの評判を聞き及んでいたが、
生憎、自分の縄張りにあるシネコンには設備がなく未体験であった。
それがユナイテッド・シネマとしまえんに誕生して、地下鉄一本で行かれる函が出来た。
そこで今回、前2作を観ていたシリーズの3D版が掛かったので設備への興味が大半を占めつつ観に行って来た。

とにかく長い映画、154分ある。 しかし事前にそれを知っていたせいか、2 に比べると長くは感じなかった。
内容は単純で捻りもないが、子供も観る作品なのでこのくらいが良い加減なのだろう。
それにしても1や2との関連性が薄く (と言えるほど詳しく憶えていないのだが)、
そうした時間の積み重ねで出せるであろう世界観とか深み重みと云ったものが希薄だったのは残念であった。


tf3
(C)2011 PARAMOUNT PICTURES. All Rights Reserved.


そもそもこのシリーズは内容よりアトラクション的な意味合いが強い。 IAMX3D 体験には良い作品であった。
期待の IMAX は確かに XpanD や DOLBY3D より格段に画面が明るく鮮やかでキレイであった。 音響も迫力がある。
首を傾げると画像にダブりが生じるが、行儀良く観ている分には支障はない。
但し3Dの臨場感を出すためか、画面内のピント(被写界深度)が浅く手前や奥がボケていることがたまにあった。
つまり送り手が見せたいピントレンジと受け手が見たいそれが異なると少々だがストレスを感じる。
巨大な戦士たちが闘っている手前でちょこちょこ走り回って頑張っている米兵に注視してもピントが来ていない・・・
そう云う場面が何度かではあったが見受けられた。

また人間の慣れとは早いもので、時間が進むにつれて立体感に対して鈍感になって行ったのが印象的だった。
それだけ立体映像に不自然さが見受けられなかったと云うことなのかも知れない。
アニメーションに比べると実写ものは立体感の誇張がし辛いせいもあると思われ、
更に作り手側が無理やり3Dの効果に頼った画面作りをしていないと云う感じもあり、
妙に出っ張ったり引っ込んだりさせる策に溺れたところがなかったことも一因かも知れない。

現段階では IMAX3D は相当にハイレベルな技術だと思うが、
技術は日進月歩だからいずれ更に臨場感のある3Dが誕生するだろう。
しかし人間の感性はそこまで機械に頼らなくても映画を楽しむことが出来る。
昔からある手法で人間の中にある処理能力を働かせることは十分に出来る。 それが演出と云うものだろう。
「アイガー北壁」や「127時間」で受けた心と身体の緊張は IMAX とは無縁な手法で観衆を虜にした実証だと思っている。

3Dを否定するものではないが、これが映画史の中で騒ぐほどのエポックではないのでは、とも思うのである。

むしろ隣のお客のポップコーンのニオイが消える技術の方が、よほど映画の世界に没頭出来るのではないだろうか。
少々お行儀の悪かった右側の隣人のことを思い出しながら、そんなことを考えたりするのである。
 
 
  1. 2011/08/04(木) 12:08:31|
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