七人の敵

男、閾を跨げば七人の敵と数多なる素晴らしきものごとあり。 都会から山河海島まで、外出先でのよしなしごとを。

霧ヶ峰独歩 -信濃路神無月 #1-

8日~10日の連休、信州にて過ごす。 2回に分けてその休日を書きとめよう。 まずは初日の軽登山。

一年間だけ週末登山へ足繁く通っていた時期があった。四年と半年前のこと。
最後の高水三山で膝の古傷をひどく痛めてそれが長引き、そのままフェードアウト。
今シーズンの渓流釣行にあって、道険しき源流まで距離を伸ばせたこともあり、
そろそろ山歩きを再開してみようかと思い切り、この連休 小手調べに軽登山を敢行した。
行ったのは霧ケ峰高原。 八島ケ原湿原から沢渡・車山肩、車山を最高点に蝶々深山・物見岩を周回するコース。
高低差300m以下(1640m~1925m)、標準約4時間の初級者コースを選んだ。


kgm-01

湿原を進んで写真奥の稜線を右から左へぐるりと歩いてきた


登山と云うよりはハイキングに近い。 老若男女、思い思いに楽しめるエリアとでも云おうか。
前半は観光道路ビーナスラインと つかず離れずなコースのため、
普段着の観光客を見かける場所もあれば、山慣れした装いの人々が行き交う登山路もある。
一部のミズナラ林を除けば湿原、低木や潅木、熊笹やススキの原が殆ど。
久々かつ単独での山歩き故、コース全体が見渡せる平易でなだらかな行程をと選んだ結果がここであった。

天候は上々、雲量も少なく秋の陽射しが気持ち良かったが、残念ながら遠望が利くほどではなく、
途中見える筈の八ヶ岳、北アルプスなどは雲に遮られ全貌を望むことは出来なかった。

今回は絶えず膝の具合を気にしながら慎重に歩いた。 速度もかなり意識してゆっくり目。
高低差の少ないコースもあって、殆ど息を切らすことなく全行程を歩いた。
地図によれば4時間弱のコースを昼食休憩を含めて約5時間半かけた。

9月まではグリップしないフェルト底のシューズで藪漕ぎをし、渓流では流水を膝で割って遡行していたのだ。
比べて整備されたコースは何と穏やかで快適であろう。
足下に意識を集中して一歩一歩確実に前進する快感。 この感じ、忘れていたぜ・・・


kgm-02

車山のシンボル・気象レーダードーム 奥は蓼科山


車山登頂後、夏山リフト脇の悪意に満ちた長くて急な階段を下りて蝶々深山側へコースを取る。
ここからは人陰も随分と少なくなる。 スタートが遅かったこともあり、分岐点で時刻は1425時。
蝶々深山方面から降りて来る人とは何度かすれ違ったが、視界の利く後方を何度振り返っても、
自分の後から登ってくる人は終始確認出来なかった。
どうやら当日、同じコースを辿った中では自分が一番殿の登山者だったようだ。

物見岩を過ぎるとスタート地点の八島ヶ原湿原が一望出来る。
紅葉も黄葉もススキも旬の一歩手前であったが、もともと派手さのないコースに惜しむ気持ちもない。
それでも西に傾く陽の中を湿原に向けて下山して行く感じは、秋の風情たっぷりで気分を満喫出来た。

終始スローペースに努めたこともあって両足に心地好い疲労感のみを残し、膝に痛みを感じることもなく踏破。
(後になって痛みが出ました。もう数日続くと思います。)
終点手前で遠く西日に光るレーダードームを振り返り、グルッと歩いてあそこまで行って来たのだなと、
とっても初心者的な感慨に浸りつつ久々の山歩きを終えたのであった。


kgm-03

予定より一時間遅れで出発 図らずも夕映えの湿原を楽しんだ


強いて心残りを挙げれば、昼食で楽しみにしていたコロボックルヒュッテの きのこチャーハン。
お目当てが売り切れで食べられなかったことである。 いつかリベンジだな。 (因みに代わりにボルシチを食す)

久しぶりに山を歩いてみて、何とかなりそうだなと。 ボチボチとマイペースで、気が向いたらまたどこか登ろう。
出来れば冬季に再びスノーシューを履きたいので、その下地を作っておきたいのが本音であったりするのだが、
そうなるとボチボチなんて言っていられないか・・・。
 
(つづく)

※ 今回は写真を撮って来ました。 ご笑覧に供します。 goodspeed-4WD 
 
 
  1. 2011/10/13(木) 12:48:27|
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